NetVault 13.0 - アドミニストレーターズ・ガイドマネージド・サービス・プロバイダ向け


	メモ： NetVaultには、エラー状態に関する詳細情報を収集する診断トレース機能が用意されています。この情報はデバッグおよびトラブルシューティング目的で使用されます。ログとは異なり、トレースはデフォルトでは無効化されています。問題を調査する場合、Questテクニカル・サポートからサーバーまたはクライアント・マシンでトレースを有効にするように求められることがあります。診断情報は、トレース・ファイルに書き込まれます。プロセスごとに固有のトレース・ファイルが生成されます。デフォルトでは、トレース・ファイルは、NetVaultインストール・ディレクトリのtrace-containerディレクトリに保管されます。詳細は、「診断トレース」を参照してください。

30日より前のログ・メッセージは自動的にデータベースからパージされます。ログ・デーモンの設定を使用して、ログ・メッセージの最大寿命を変更できます。また、［ログ参照］ページの［ログの削除］を使用して、ログ・メッセージを手動で削除することもできます。

ログの監視のロールベース・アクセス

表75. ログを監視するロールベースのアクセス
ログ・アクション	MSP管理者	テナント管理者	テナント・ユーザー
ログ参照	X	X	X
ログ参照 - ダウンロード	X
ログ参照 - エクスポート	X
ログ参照 - パージ	X
ログ参照 - イベント設定	X	X	X
ログ参照 - 詳細情報	X	X	X
ログ参照 - KB検索	X	X	X

MSP管理者、テナント管理者およびテナント・ユーザーは、それぞれの範囲に応じて所有するログを管理することができます。互いに他のユーザーのジョブ・アクティビティの表示は制限されています。

ログ・メッセージの参照

ログ・メッセージは、［ログ参照］ページから参照できます。このページから、さまざまなログ関連のタスク（ログ・メッセージのダウンロードまたはエクスポート、ログ・イベントの設定、ログ・メッセージのパージなど）を実行できます。

MSP管理者、テナント管理者、およびテナント・ユーザーは、許可されているクライアント・マシンのジョブ・メッセージを表示できます。

ログ・メッセージを表示するには：

［ナビゲーション］パネルで、［ログ参照］をクリックします。

［ログ参照］ページで、各種プロセスによって生成されたログ・メッセージを表示できます。

図26. ［ログ参照］ページ

テーブルには以下の情報が表示されます。

•

重要度：メッセージの重要度レベル。

ログ・メッセージは、次の各重要度レベルに分類されます。バックグラウンド・メッセージ、情報メッセージ、ジョブ・メッセージ、警告メッセージ、エラー・メッセージ、および重大なエラー・メッセージ。

•

日付：ログの生成日時。

•

ジョブID：ジョブID番号。

•

クラス：ログを生成した操作のタイプ。

ログ・クラスは、次のとおりです。システム、スケジュール、ジョブ、メディア、データベース、プラグイン、UI。

•

クライアント：ログが生成されたクライアントの名前。

•

メッセージ：詳細なログ・メッセージまたは詳細。

ログ重要度レベルの簡単な説明を以下の表に示します。

表76. ログ重要度レベル
アイコン	重要度レベル	説明
	バックグラウンド	一般ログ・メッセージ
	情報	メディア、スケジューラ、およびシステムのアクティビティに関連するログ・メッセージ。
	ジョブ・メッセージ	バックアップ、リストア、レポート・ジョブに関連するログ・メッセージ。
	警告	ジョブの失敗にはつながらない可能性がある問題。
	エラー	ジョブの失敗につながる可能性がある問題。
	重大なエラー	操作の失敗につながる可能性がある致命的な問題。


	メモ：一部のログ・メッセージのアイコンに感嘆符が含まれている場合があります（例：、など）。このマークは、メッセージを開いてログ・コンテキスト情報を表示できることを示しています。コンテキスト情報を表示するには、［重要度］列の任意の場所をクリックします。または、メッセージを選択して、［詳細情報］をクリックします。表示されるダイアログ・ボックスには、データ転送詳細、実行スクリプト、またはその他の情報が含まれます。詳細を確認したら、［OK］をクリックしてダイアログ・ボックスを閉じます。「レベルの表示」を特定の重要度レベルに設定して、選択した重要度以上のログ・メッセージを表示できます。

デフォルトでは、テーブルは日付でソートされています（最新のものから最古のものへ）。

必要に応じて、1つまたは複数の列でテーブルをソートできます。詳細は、「NetVault WebUIでのレコードのソート」を参照してください。

フィルタ・オプションの設定（［ログ参照］ページのテーブル・フィルタ・オプションについて詳しくは、Table 8を参照してください）、ページ・サイズ設定、列のソート順、およびテーブルに適用されているフィルタの表示、レコードのエクスポート、またはテーブル設定の編集を行うには、テーブルの右下隅にあるアイコンをクリックします。

詳細は、「NetVault WebUIでのテーブルのカスタマイズ」を参照してください。

［検索］オプションを使用して、テーブル・データをフィルタし、列の値に指定した文字列を含むエントリをすばやく見つけることができます。また、検索フィルタ文字列にはワイルドカード（?または*）を含めることもできます。検索テキストをボックスに入力し、チェック・アイコンをクリックするか、Enterキーを押します。

［レベルの表示］オプションを使用して、重要度レベルに基づいてメッセージをフィルタできます。重要度レベルを指定すると、そのレベル以上のメッセージのみが［ログ参照］ページに表示されます。

デフォルトでは、［レベルの表示］が［ジョブ・メッセージ］に設定されています。この設定では、ジョブ情報、警告、エラー、および重大なエラーをページに表示できます。表示されるメッセージの最低重要度レベルを指定するには、［レベルの表示］リストでそのレベルを選択します。

［ログ参照］ページでは、最初に最大10,000レコードがロードされます。取得されたレコードの合計数は、テーブルの右下隅に表示されます。

［さらにロード］をクリックすると、使用可能な場合は、次のレコード・セットをロードできます。ロード・アクションごとに、最大10,000レコードが取得されます。それ以上ロードするレコードがない場合は、このボタンは無効になります。

ライブ・アップデートを一時停止または再開するには、［ライブ・アップデートを一時停止または再開します］ボタンをクリックします。