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NetVault Plug-in for SQL Server 11.2 - ユーザー・ガイド

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SQL Server®復旧モデルの確認

SQL Server®復旧モデルの確認

データベースを作成すると、復旧モデルが使用可能になります。Microsoftは、復旧モデルを、「データベースのバックアップおよびリカバリの基本動作を制御するデータベース・プロパティ」として定義しています。データベースの復旧モデルは、トランザクションをログに記録する方法、トランザクション・ログをバックアップできるどうか、サポートされるリストアの種類を制御します。SQL Serverでは、単純、完全、および一括ログの3種類の復旧モデルが提供されます。

単純復旧モデル:単純復旧モデルでは、ログのバックアップはサポートされません。最後のバックアップ以降の変更は保護されないため、障害が発生した場合は、これらの変更を再実行する必要があります。PITリカバリは行えません。
完全復旧モデル:完全復旧モデル・データベースではログのバックアップが必要なため、データ・ファイルが損失または損傷した場合も作業が失われることはありません。障害時点までのバックアップが完全であると想定して、PITリカバリがサポートされます。
一括ログ復旧モデル:一括ログ復旧モデル・データベースはログのバックアップが必要です。一括ログ復旧モデルは完全復旧モデルの変形で、高性能な一括コピー操作が可能です。このモデルでは、多くの一括操作をログに一括記録することにより、ログの使用容量を低減します。ログが損傷するか、最後のトランザクション・ログのバックアップ以降に一括操作が実行された場合は、これらの変更を再実行する必要があります。一括ログ・データベースでは、PITリカバリはサポートされません。

データベースの復旧モデルを選択するときは、以下の点を考慮してください。

単純復旧モデル:単純復旧モデルは、テストまたは開発用データベースや、ほとんどのデータが読み取り専用であるデータベースなど、頻繁には更新されないデータベースでのみ有効にしてください。
完全復旧モデル:完全復旧モデル:完全復旧モデルは、すべてのリカバリ・シナリオで完全なリカバリ可能性を確保し、作業の損失を防ぐ必要のあるトランザクション・データベースで有効にしてください。
一括ログ復旧モデル:一括ログ復旧モデルは、一括挿入やインデックス作成などの一括操作を完全復旧モデル・データベースに対して実行する際に一時的に使用してください。一括ログ復旧モデルでは、性能が向上し、これらの操作中に消費されるログ容量が低減します。一括操作の完了後すぐにデータベースを完全復旧モデルに戻すことができます。

詳しくは、SQL Server Books Onlineの「復旧モデルとトランザクション・ログの管理」を参照してください。

VDIによるオンライン・バックアップ戦略の定義およびタイプの確認

各データベースの要件に合う復旧モデルを選択したら、対応するバックアップ戦略を設計し、実装できます。SQL Server®のVDIによるオンライン・バックアップ戦略を定義する場合、以下の点を明確にする必要があります。

上記の点を明確にしておくと、実装するバックアップ・タイプおよび頻度を定義する際に役立ちます。

プラグインでは、以下のオンラインVDIバックアップ・タイプを使用できます。

オンラインVDIのフル・データベース・バックアップ

フル・データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Server®バージョン:すべて

フル・データベースのバックアップでは、データベース全体をバックアップします。データベースのフル・バックアップにはトランザクション・ログの一部も含まれるため、データベースをバックアップの完了時点にリカバリすることが可能です。

フル・データベースのバックアップでは、バックアップの容量が大きくなり時間が長くなるため、通常は差分バックアップをより頻繁に作成して補足します。フル・データベースのバックアップを使用すると、1つの手順でデータベースをリストアし、データベース全体を再作成できます。

オンラインVDIの差分データベース・バックアップ

差分データベースのバックアップは以下でサポートされます。

SQL Server®バージョン:すべて

差分データベースのバックアップでは、最後のフル・データベースのバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップします。差分バックアップは、フル・バックアップよりサイズが小さく実行時間も短くなります。

差分データベースのバックアップは、データベースの一部のテーブルが他のテーブルより頻繁に変更される場合に便利です。この場合、フル・データベースのバックアップに伴うオーバヘッドを負うことなく、差分データベースのバックアップによって頻繁にバックアップを実行することができます。

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