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SharePlex 11.4 - インストールおよびセットアップガイド

このガイドについて このガイドで使用される表記規則 OracleソースへのSharePlexのインストールと設定
Oracle向けSharePlexプレインストールチェックリスト SharePlexインストーラのダウンロード Install SharePlex on Linux and UNIX(LinuxとUNIXへのSharePlexのインストール レプリケーションのためのOracle環境のセットアップ Oracleから異なるターゲットタイプへのレプリケーションを設定する Oracle向けクラウドホスト型データベースのインストールとセットアップ リモートキャプチャ向けインストールとセットアップ HAクラスタ向けインストールとセットアップ Oracle向け一般SharePlexデモ Oracle向け高度なSharePlexデモ データベース・セットアップ・ユーティリティ Oracleのインストールに関する問題の解決
ソースおよびサービスとしてのPostgreSQLデータベースへのSharePlexのインストールとセットアップ
PostgreSQL向けSharePlexのインストール前のチェックリスト PostgreSQL向けSharePlexインストーラのダウンロード ソースとしてのPostgreSQL向けLinuxへのSharePlexのインストール PostgreSQLからサポートされているターゲットタイプへのレプリケーションの設定 PostgreSQL向けクラウドホスト型データベースのインストールとセットアップ PostgreSQL向けリモートキャプチャのインストールとセットアップ PostgreSQL高可用性クラスタへのSharePlexのインストール 論理レプリケーションを使用した高可用性のPostgreSQL Azure Flexible ServerでのSharePlexの設定 PostgreSQL向けの汎用SharePlexデモ PostgreSQL用の高度なSharePlexデモ PostgreSQLのデータベースセットアップ PGDB as a Service向けデータベースセットアップ pg_hint_plan拡張機能のインストール PostgreSQLのインストールに関する問題の解決
DockerコンテナへのSharePlexのインストール SharePlexユーザのセキュリティグループへの割り当て インストールの問題の解決 SharePlexのアンインストール 高度なインストーラオプション rootとしてのSharePlexのインストール SharePlexでインストーラされるアイテム

MySQLのセットアップ(mysql_setup)

MySQLのデータベースセットアップ

概要

MySQLシステムでMySQLのデータベース・セットアップ・ユーティリティmss_setupを実行し、SharePlexをMySQLデータベースユーザとして確立します。

このユーティリティによって以下が作成されます。

  • 完全なDBA権限を持つSharePlexユーザアカウント
  • 選択したデータベースでSharePlexが使用し、SharePlexユーザが所有するテーブルとインデックス
  • デフォルトのデータベース接続

サポート対象データベース

Linux上のMySQL。サポートされているLinuxプラットフォームとバージョンについては、『SharePlexリリースノート』を参照してください。

使用ガイドライン

  • SharePlexのレプリケーション設定のすべてのMySQLインスタンスでセットアップユーティリティを実行します。
  • クラスタ内の、SharePlexの変数データディレクトリを含む共有ディスクがマウントされているノード上でセットアップユーティリティを実行します。
  • 統合レプリケーションの場合は、各変数データディレクトリでセットアップユーティリティを実行します。

必要な権限

セットアップが確実に成功するように、以下の要件を確認してください。

  • セットアップユーティリティは、そのユーザのデフォルトの全権限を持つMySQL管理者として実行する必要があります。ローカルとクラウドの両方のMySQL管理者は、デフォルトで必要な権限を持っているはずです。管理者ユーザは、データベース上で動作し、SharePlexデータベースアカウントおよびオブジェクトを作成するうえで必要な権限をSharePlexに付与することができます。
  • クラウドインストールクラウドでホストされているデータベースサービスでは、特権に関する一般的な制限があるため、あらゆるタイプのシナリオでセットアップユーティリティが成功することは困難です。データベースのセットアップを確実に成功させるために、以下の目的でのみセットアップユーティリティを使用してください。新しい SharePlexユーザでデータベースを初めてセットアップする場合、またはデータベースを所有するかアクセス権を持つ既存のSharePlexユーザを変更する場合。

MySQLのデータベースセットアップを実行する

MySQLのデータベースセットアップを実行するには、以下の手順を実行します。

  1. MySQLシステムで実行中のすべてのSharePlexプロセスとsp_copを停止します。
  2. SharePlexの製品ディレクトリのbinサブディレクトリからmysql_setupプログラムを実行します。

    重要!SharePlexインスタンスをデフォルトの2100以外のポートにインストールした場合は、-pオプションを使用してポート番号を指定します。例えば、以下のコマンドではポート番号は9400です。

    C:\users\splex\bin> mysql_setup -p9400

表6: セットアップのプロンプトと対応

プロンプト 対応

Enter the MySQL connection string [] :

MySQL データベースに接続する接続文字列を入力します。

DSNを使用しないでください。

Amazon RDS上のMySQL Auroraに500 MBを超えるデータをレプリケートする場合は、接続文字列にMySQLパラメーターmax_allowed_packetを含め、その値をデータの最大サイズに設定してください。例をご覧ください。

接続文字列の例

DRIVER=/usr/lib64/libmyodbc5.so;socket=/var/lib/mysql/mysql.sock;character-set-server=utf8;collation-server=utf8_general_ci;max_allowed_packet=2G;wait_timeout= 6000;Server=servername.amazonaws.com

Enter the MySQL Administrator name :

MySQL管理者の名前を入力します。このユーザは、SharePlexアカウントおよびスキーマでセットアップ作業を実行します。

Enter the password for the Administrator account :

管理者のパスワードを入力します。

Enter the replication target database name :

SharePlexオブジェクトをインストールするMySQLデータベースの名前を入力します。

Database name database does not exist. Would you like to create it? [y] :

このプロンプトが表示される場合、指定されたデータベースは存在しません。Enterキーを押し、セットアップユーティリティで作成します。

Would you like to create a new SharePlex user [y]:

Enterキーを押してデフォルトを受け入れ、新しいSharePlexデータベース・ユーザ・アカウントを作成するか、「n」と入力して既存のアカウントをSharePlexデータベースユーザとして使用します。

Enter the name of the new SharePlex user:

Enter the name of the existing SharePlex user:

新規ユーザを作成するか、既存のユーザを使用するかによって、これらのプロンプトのいずれかが表示されます。SharePlexユーザの名前を入力します。

 

Enter the password for the SharePlex user :

SharePlexユーザアカウントのパスワードを入力します。

Re-enter the password for the SharePlex user :

SharePlexのパスワードを再度入力します。

正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

Completed SharePlex for MySQL database configuration

SharePlex User name: mysql29

Database name: mysql29

Target specification in SharePlex configuration: r.mysql29

Azureプラットフォーム上でMySQLデータベースをサポートするためのSharePlexの設定

以下の手順を使用して、Azureプラットフォーム上でMySQLデータベースをサポートするようにSharePlexを設定できます。

  1. /etc/odbc.iniおよび.../var/odbcディレクトリのOdbc.iniファイルに、DSNエントリとソケットパスSOCKET=を追加します。
  2. etc/odbcinst.iniファイルを.../var/odbcディレクトリにコピーします。
  3. MySQLセットアップユーティリティを実行します。
このプロセスでは、SharePlexレプリケーションの実行に必要なSharePlexテーブル、ログイン、およびユーザアカウントを作成します。
 

表7: セットアップのプロンプトと対応

プロンプト 対応

Enter the MySQL DSN name or connection string [] :

MySQLデータベースシステムに接続するMySQL DSN名または接続文字列を入力します。

例: pslazpgdb02

Is DB hosted over Azure ? :

「Y」と入力します

Enter the Database hostname :

Azureデータベースのホスト名を入力します。

注意: MySQL管理者名は<ユーザ名>形式にする必要がありますホスト名は記載しないでください

例: pslazpgdb02.mysql.database.azure.com

SharePlexに既にユーザが存在する場合は、<ユーザ名@ホスト名>の形式で入力する必要があります。

SharePlex用に新規ユーザを作成する必要がある場合は、<ユーザ名>形式で入力する必要があります。

Enter the MySQL Administrator name :

MySQL管理者の名前を入力します。このユーザは、SharePlexアカウントおよびスキーマでセットアップ作業を実行します。

例: mysql

Enter the password for the Administrator account:

管理者のパスワードを入力します。

注記: ユーザ「mysql@pslazpgdb02.mysql.database.azure.com」はスーパーユーザロールを取得しました。

Enter the replication target database name :

レプリケーションを実行する必要があるターゲットデータベース名を入力します。

例: sp_mk

Would you like to create a new SharePlex user?

Enter the name of the existing SharePlex user:

Nユーザを作成する場合は「y」と入力

 

SharePlexユーザの名前を入力します。

Enter the password of the SharePlex user :

SharePlexユーザアカウントのパスワードを入力します。

Re-enter the password for the SharePlex user :

このプロンプトは、新規ユーザを作成した場合にのみ表示されます。SharePlexのパスワードを再度入力します。

正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

Completed SharePlex for MySQL database configuration

SharePlex User name: mysql@pslazpgdb02.mysql.database.azure.com

Database name: sp_mk

The data source identifier in the SharePlex configuration is 'r.sp_mk' –

Oracleのセットアップ(ora_setup)

Oracleのデータベースセットアップ

概要

Oracle用データベース・セットアップ・ユーティリティOra_setupを使用して、SharePlexをOracleユーザとして確立し、必要なSharePlexデータベースオブジェクトを作成します。

このセットアップユーティリティでは、以下が作成されます。

  • SharePlexアカウント
  • SharePlexが使用し、SharePlexアカウントが所有するテーブルとその他のオブジェクト
  • SharePlexユーザのデフォルト接続

このセットアップユーティリティを実行する前に、このセクションの内容をすべて確認することをお勧めします。

サポート対象データベース

サポート対象プラットフォーム上のOracleソースまたはターゲット

Oracleのセットアップを実行するタイミング

SharePlexのインストール時にこのユーティリティを実行するかどうかは、データベースがソース、中間、ターゲットのいずれであるか、またデータをどのように同期させるかによって異なります。初期同期手順については『SharePlex管理ガイド』を参照してください。

システムのタイプ Oracleのセットアップを実行するタイミング

ソースシステム

SharePlexのインストール中

中間システム 中間システムはカスケード構成で使用されます。ここでは、SharePlexがデータを1つまたは複数のリモートシステムにレプリケートし、そのデータを中間システムから最終ターゲットに送信します。中間システム上のデータベースにデータをポストするようにSharePlexを設定し、ホットバックアップを使用してそのシステムとターゲットでデータを確立する場合は、中間システムまたはターゲットシステムでデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行しないでください。このユーティリティは、初期同期手順を実施するときに実行します。

ターゲットシステム

レプリケーションをアクティベーションする準備ができたときに、ソースとターゲットのデータを同期するために使用する方法によって異なります。

  • 移動可能なテーブルスペースまたはコールドコピーexport/import、テープからの格納/リストア、FTPなどを使用する場合は、データベース・セットアップ・ユーティリティをSharePlexのインストール中に実行してください。
  • ホットバックアップを使用してターゲットデータを確立する場合は、データベース・セットアップ・ユーティリティを実行しないでください。このユーティリティは、初期同期手順を実施するときに実行します。

  • Oracleのセットアップ手順は、Oracleリモートポストのセットアップにも適用できます。

注意: バックアップとリカバリの前にデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行すると、セットアップが上書きされるため、バックアップとリカバリの後に再度実行する必要があります。

サポート対象のOracle接続

セットアップユーティリティでは、SharePlexユーザがデータベースへの接続時に使用する以下のいずれかの接続を設定できます。

データベースのタイプ 接続
データベースASMの有無は問わない Bequeath

データベースASMの有無は問わない

TNSエイリアス

  • TNSログインは、データベースとASMインスタンスの両方に指定されます。
  • ASMを使用したPDB

    PDBにはTNSエイリアス、ASMインスタンスにはTNSまたはBequeathのいずれかを使用します。

    Amazon RDS

    TNSエイリアス

    必要な実行の権限

    データベース・セットアップ・ユーティリティを実行するユーザには以下の権限が必要です。

    Amazon RDSのソースまたはターゲット

    セットアップユーティリティを実行するユーザは、Oracle RDSインスタンスの作成時に作成されたプライマリユーザである必要があります。セットアップ中にこのユーザに対して入力が求められます。

    非マルチテナント標準データベース:

    セットアップユーティリティを実行するユーザにはDBA権限が必要です。

    マルチテナントデータベース:

    セットアップユーティリティを実行するユーザはSYSDBAの権限を持っている必要がありますが推奨、少なくともsys.users$およびsys.enc$の権限を持つDBAユーザでなければなりません。

    SharePlexユーザには少なくとも以下の権限が必要です。

    create user c##sp_admin identified by sp_admin;

    grant dba to c##sp_admin container=ALL;

    grant select on sys.user$ to c##sp_admin with grant option container=ALL;

    SharePlexに付与される権限

  • データベース・セットアップ・ユーティリティは、SharePlexデータベースユーザに以下の権限を付与します。

    付与される権限

    説明

    DBAロール

    データベース・セットアップ・ユーティリティは、DBAロールと無制限のリソース権限、テーブルスペース権限、およびREDOログの読み取り権限を付与します。

    デフォルトのOracleプロファイル

    デフォルトでこのプロファイルには、Oracleによって最初に割り当てられた無制限のリソース権限があります。

    付与

    SharePlexには以下の権限が付与されます。

    • O7_DICTIONARY_ACCESSIBILITYがFALSEに設定されている場合、DBAロールの外でデータ辞書にアクセスするには:

      grant select any dictionary toSharePlexUser;

    • DDLをレプリケートするには:

      grant select any table toSharePlexUserwith admin option;

      grant create any view toSharePlexUserwith admin option;

    SharePlexがレプリケーションを実行するために必要な権限

    以下は、SharePlexがレプリケーションを実行するために必要な権限のリストです。SharePlexデータベースユーザのDBAロールを取り消す場合は、これらの権限が付与されていることを確認してください。

    権限 詳細
    CREATE SESSION  
    ALTER SESSION  
    ALTER SYSTEM  
    RESOURCEロール

    SharePlexで必要なRESOURCEロールの権限:

    • CREATE TRIGGER
    • CREATE SEQUENCE
    • CREATE TYPE
    • CREATE PROCEDURE
    • CREATE CLUSTER
    • CREATE OPERATOR
    • CREATE INDEXTYPE
    • CREATE TABLE
    SELECT ANY DICTIONARY  
    SELECT ANY TABLE  
    INSERT ANY TABLE  
    UPDATE ANY TABLE  
    DELETE ANY TABLE  
    UNLIMITED TABLESPACE  
    CREATE ANY TABLE  
    DROP ANY TABLE  
    LOCK ANY TABLE  
    EXECUTE ON DBMS_FLASHBACK  
    SELECT ANY TRANSACTION  
    CREATE ANY INDEX  
    DROP ANY INDEX  
    ALTER ANY TABLE  
    ALTER ANY INDEX  
    CREATE ANY VIEW  
    ALTER ANY SEQUENCE  
    EXP_FULL_DATABASEロール  
    IMP_FULL_DATABASEロール  
    SELECT ON SYS.ENC$  
    SELECT ON SYS.USER$  

    要件

    • Oracleのセットアップを実行するシステムにデータベースクライアントをインストールします。データベースで使用する適切なクライアントのバージョンについては、Oracleのドキュメントを参照してください。
    • SharePlexのレプリケーション設定のすべてのソースおよびターゲットOracleインスタンスで、データベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。
    • 統合レプリケーショントポロジ、または複数の変数データディレクトリを持つ他のトポロジでは、各変数データディレクトリに対してデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。
    • SharePlexは、ローカルBEQUEATH接続またはTNSエイリアスを使用したリモート接続をサポートしています。使用する接続に必要な接続値をOracleのセットアップで指定する準備をしてください。TNSを使用する場合は、セットアップを実行する前にtnsnames.oraファイルを設定する必要があります。

    • Oracleデータベースがマルチテナント・コンテナ・データベースの場合、レプリケーションシナリオに関連する各プラガブルデータベースについてデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。SharePlexユーザおよびスキーマオブジェクトが各PDBに存在していなければなりません。
    • アクティブな設定があるときにデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行すると、SharePlexの内部テーブルをインストールまたは更新するためにセットアップによって実行されるDDLがターゲットにレプリケートされます。この問題を回避するには、ユーティリティを実行する前にSP_OCT_REPLICATE_ALL_DDLパラメーターを0に設定し、セットアップ完了後にパラメーターを以前の設定に戻します。このパラメーターは即座に有効になります。

    SharePlexスキーマのストレージ要件

    Oracleのデータベース・セットアップ・ユーティリティは、SharePlexで使用するためにいくつかのデータベースオブジェクトをインストールします。これらのオブジェクトのストレージ要件は、Oracleのセットアップを実行する前に満たしておく必要があります。以下の表を参照してください。

    ストレージ 説明
    SharePlexオブジェクトテーブルスペース

    データベース・セットアップ・ユーティリティは、選択したテーブルスペースにいくつかのテーブルをインストールします。SHAREPLEX_LOBMAPテーブル以外は、テーブルスペースのデフォルトのストレージ設定を使用します。

    SHAREPLEX_LOBMAPテーブルには、行の外に格納されたLOBのエントリが含まれています。これは、1 MBのINITIALエクステント、1 MBのNEXTエクステント、および10のPCTINCREASEで作成されます。MAXEXTENTSは120で、テーブルの最大許容値サイズは120 MBです。

    推奨アクション: プライマリキーと一意キーのサプリメンタルロギングを有効にしている場合、SP_OCT_ENABLE_LOBMAPパラメーターを0に設定すると、SHAREPLEX_LOBMAPテーブルには何も保存されません。この場合、サイズが大きくなることを考慮する必要はありません。Readプロセスのパフォーマンスを最大化するために、プライマリキーと一意キーのサプリメンタルロギングを有効にすることを推奨します。

    代替アクション: 通常、デフォルトのストレージはSHAREPLEX_LOBMAPに十分であり、400万以上のLOBエントリが許可されます。複製するOracleテーブルに、頻繁に挿入または更新される多数のLOB列がある場合は、SharePlexのテーブルスペースのサイズを適宜大きくすることを検討してください。このテーブルが、SharePlexの他のテーブルとテーブルスペースを共有していることを考慮してください。

    データベースがコスト・ベース・オプティマイザCBOを使用しており、SharePlexが処理するテーブルに多数のLOBが含まれる場合は、SHAREPLEX_LOBMAPテーブルを分析スケジュールに組み込みます。

    注意: SharePlexを新規にインストールしても、以前のインストールからストレージパラメーターは変更されません。

    SharePlex一時テーブルスペース

    データベース・セットアップ・ユーティリティでは、compareコマンドで実行されるソートを含む、ソートやその他の操作に使用するSharePlex用の一時テーブルスペースの入力を求めるプロンプトが表示されます。デフォルトの一時テーブルスペースは、SharePlexのオブジェクトがインストールされている一時テーブルスペースです。compareコマンドを使用して大きなテーブル、特にプライマリキーや一意キーを持たないテーブルを比較する場合は、SharePlex専用の一時テーブルスペースを指定します。

    SharePlexインデックステーブルスペース

    データベース・セットアップ・ユーティリティは、SharePlexテーブルのインデックスを格納するテーブルスペースを要求します。デフォルトのインデックステーブルスペースは、SharePlexオブジェクトがインストールされているものです。I/Oの競合を最小化するには、テーブルがインストールされているテーブルスペースとは別のインデックステーブルスペースを指定します。

    注意: 以前のバージョンのSharePlexのインデックスがSharePlexのオブジェクトテーブルスペースにインストールされている場合は、それらを別のテーブルスペースに移動し、セットアップユーティリティを実行するときにそのテーブルスペースを指定することができます。

    Oracleのデータベースセットアップの実行

    重要! この手順を実行する前に、Oracleインスタンスをオープンしておく必要があります。

    Oracleのデータベースセットアップを行うには、 以下の手順を実行します。

    1. UnixとLinuxのみ複数の変数データディレクトリを使用している場合は、データベースセットアップを実行するSharePlexインスタンスの変数データディレクトリを指す環境変数をエクスポートします。

      kshシェル:

      export SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

      cshシェル:

      setenv SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

    2. sp_copを含む、すべての実行中のSharePlexプロセスをシャットダウンします。
    3. オペレーティングシステムのコマンドプロンプトから、SharePlexbinサブディレクトリのフルパスを使用してデータベース・セットアップ・プログラムを実行します。

    4. SharePlexの設定で、システムがソースシステムであるか、ターゲットシステムであるか、あるいはソースシステムとターゲットシステムの両方であるかを指定します。

      注意: このプロンプトは、このデータベースセットアップを最初に実行したときにのみ表示されます。

    5. 接続タイプにはOracleを選択します。
    6. 希望する接続のタイプに合わせてSharePlexを適切に設定するためのプロンプトと応答については、以下の表を参照してください。

    表8: セットアップのプロンプトと対応

    プロンプト 対応
    Will SharePlex install be using a BEQUEATH connection? (Entering 'n' implies a SQL*net connection):

    ローカルのBEQUEATH接続を使用する場合は「Y」を、TNSエイリアス接続を使用する場合は「N」を押します。

    注意: 以下の場合、TNSエイリアスを使用するために「N」を押します。
    • データベースがマルチテナントデータベースである
    • SharePlexが、Amazon RDS上のデータベースなど、リモートデータベースからのキャプチャや、リモートデータベースへのポストを行っている
    • データベースがクラスタ内にあるOracle RACなど

    Are you configuring SharePlex for an AWS RDS database?

    RDS上のOracleデータベース用にSharePlexを設定していない場合は、「N」を押します。

    AWS RDSデータベース用にSharePlexを設定している場合は「Y」を押します。

     

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • BEQUEATH= Yを選択した場合:

      Enter the Oracle SID for which SharePlex should be installed:

    • BEQUEATH = Nを選択した場合:

      Enter the TNS alias for which SharePlex should be installed:

       

    非マルチテナントデータベース: デフォルトを受け入れるか、正しいSIDまたはTNSエイリアスを入力します。

    RACでは、TNSエイリアスはグローバルエイリアスでなければなりません。

    マルチテナントデータベース: PDBのTNSエイリアスを入力します。

    Amazon RDS: RDSデータベースのTNSエイリアスを入力します。

     

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • データベースがRDS上にない場合:

      Enter a DBA user for SID:

    • データベースがRDS上にある場合:

      In order to create the SharePlex tables and user account, we must connect to the RDS database using the RDS primary user.

       

    非マルチテナントデータベース: DBA権限を持つデータベースユーザの名前を入力します。

    マルチテナントデータベース: アカウントとオブジェクトをインストールするために必要な権限を持つ共通のユーザの名前を入力します。

    Amazon RDSデータベース: RDSプライマリユーザの名前を入力します。

     

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • データベースがRDS上にない場合:

      Enter password for the DBA account, which will not echo:

    • データベースがRDS上にある場合:

      Enter the password for the RDS primary user, which will not echo.

    非マルチテナントデータベース: DBAユーザのパスワードを入力します。

    マルチテナントデータベース: 共通ユーザのパスワードを入力します。@と残りの接続文字列は省略します。SharePlexは適切な形式で接続文字列を構築します。

    Amazon RDSデータベース: RDSプライマリユーザのパスワードを入力します。

     

    Current SharePlex user is user.

    Would you like to create a new SharePlex user?

    N」を押して既存のSharePlexアカウントを更新するか、「Y」を押して新しいSharePlex アカウントを作成します。入力を求められたら、資格情報を入力します。

    既存のSharePlexユーザの有効なパスワードを入力するには、5回試みることができます。パスワードは難読化されています。

    重要! アクティブな設定があるときにスキーマを変更した場合は、オブジェクトを古いスキーマから新しいスキーマにコピーして、レプリケーション環境を維持します。

    Do you want to enable replication of tables with TDE?

    TDEはRDSではサポートされていないため、「N」を押します。

    Y」を押すと、Oracle TDEウォレットによって暗号化されたデータがキャプチャされます。

    Are the TDE keys stored in the Oracle wallet?

    有効なOracleパスがある場合は「Y」を押します。

    OracleウォレットキーがHSMの外部ストレージに格納されている場合は、「N」を押します。Enter the fully qualified pathname of the HSM PKCS11 library, including the library name: []ライブラリ名を含む、HSM PKCS11ライブラリの完全修飾パス名を入力してください

    Enter the default tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Enter the temporary tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Enter the index tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Will the current setup for sid: SID be used as a source (including cases as source for failover or primary-primary setups)?

    ソースシステムであれば「Y」を、ターゲットシステムであれば「N」を押します。

    重要: プライマリ/プライマリ構成ピアツーピアおよび高可用性構成のすべてのシステムは、レプリケーションの双方向性によりソースシステムと見なされます。

     

    注意:
    • 以下のプロンプトは、データベースがASM上のソースである場合にのみ表示されます。
    • これがOracleターゲットであれば、これでセットアップは完了です。

    ASM detected. Do you wish to connect to ASM using BEQUEATH connection?

     

    SharePlexでBEQUEATH接続を使用してASMインスタンスに接続する場合は「Y」を、TNSエイリアスを使用する場合は「N」を押します。

    重要! データベースでASMを使用し、さらにSCAN IPを使用してデータベースのTNSエイリアスを設定している場合、SharePlexをASMインスタンスに接続するために、ASM TNSエイリアスを介した接続を指定しなければなりません。

    BEQUEATH接続を選択していない場合は、次のプロンプトが表示されます。

    Do you wish to keep connecting using the same user/password?

     

    ログインユーザと同じユーザとパスワードを使用する場合は「Y」を、異なるユーザとパスワードを使用する場合は「N」を押します。

    通常、SharePlexを実行しているユーザはOSASMグループのメンバーでなければなりません。これは、SP_OCT_OLOG_USE_OCIがデフォルト以外の値である1に設定されている場合は適用されません。

    また、BEQUEATH接続を使用している場合、SharePlexを実行しているユーザはOSDBAグループのメンバーでなければなりません。

    注意: BEQUEATH接続を使用してASMに接続することを選択した場合、データベースセットアップは完了です。「Oracleのデータベースセットアップ」の指示に従います。

    N」を選択した場合はTNSエイリアスを入力する必要があり、プロンプトが続けて表示されます。

    Enter the ASM tns alias to be used by SharePlex:

    TNSエイリアスの名前を入力します。

    Enter an ASM admin (has both sysdba and sysasm privilege) username for alias:

    ASMインスタンスにsysasmおよびsysdba権限を持つユーザの名前を入力します。

    Enter user password for user:

    ユーザのパスワードを入力します。

    SharePlexは、Oracle Spatial and GraphオプションのSDO_GEOMETRYデータ型をサポートするパッケージを含む内部オブジェクトをインストールします。このオプションがデータベースにインストールされていない場合、以下のプロンプトが表示されます。

    The SharePlex object that supports replication of SDO_GEOMETRY cannot be installed because the Oracle Spatial and Graph feature is not installed. Do you want to continue with the setup without support for SDO_GEOMETRY? [n]:

    Y」を押してSDO_GEOMETRYをサポートせずにデータベースセットアップを続行するか、「N」を押してora_setupを終了します。

    1. Oracleのセットアップが完了した後、ora_setup.configファイルが <Installation_directory>/var/data内に生成されます。
    tnsnamesファイルについて

    SharePlexを、TNSエイリアスを使用したデータベース接続と、BEQUEATH接続OS認証を使用したローカルでのASM接続OS認証用にセットアップした場合は、各ノードでtnsnames.oraファイルを正しく設定することが重要です。SharePlexのデータベースアカウントがプライマリノードに存在するものと仮定すると、SharePlexは、常にプライマリASM_SIDに自動的に接続されます。これは、 SharePlexがインストールされたときに提供されているからです。しかし、フェールオーバー時には、SharePlexはローカルのv$asm_clientビューにクエリを実行し、フェールオーバーインスタンスの正しいASM_SIDを取得する必要があります。したがって、指定されたノードのローカルtnsnames.oraファイルでは、そのノードのIPアドレスが常に最初にリストされるようにしてください。

    Oracleのリモートキャプチャ用のデータベースセットアップの実行

    重要! この手順を実行する前に、Oracleインスタンスをオープンしておく必要があります。

    Oracleリモートキャプチャ用のデータベースセットアップを行うには、以下の手順を実行します。

    1. UnixとLinuxのみ複数の変数データディレクトリを使用している場合は、データベースセットアップを実行するSharePlexインスタンスの変数データディレクトリを指す環境変数をエクスポートします。

      kshシェル:

      export SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

      cshシェル:

      setenv SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

    2. SP_OCT_OLOG_USE_OCIパラメーターを1に設定し、Captureプロセスを再開します。
    3. sp_copを含む、すべての実行中のSharePlexプロセスをシャットダウンします。
    4. オペレーティングシステムのコマンドプロンプトから、SharePlexbinサブディレクトリのフルパスを使用してデータベース・セットアップ・プログラムを実行します。

    5. SharePlexの設定で、システムがソースシステムであるか、ターゲットシステムであるか、あるいはソースシステムとターゲットシステムの両方であるかを指定します。

      注意: このプロンプトは、このデータベースセットアップを最初に実行したときにのみ表示されます。

    6. 接続タイプにはOracleを選択します。
    7. 希望する接続のタイプに合わせてSharePlexを適切に設定するためのプロンプトと応答については、以下の表を参照してください。

    表9: セットアップのプロンプトと対応

    プロンプト 対応
    Will SharePlex install be using a BEQUEATH connection? (Entering 'n' implies a SQL*net connection):

    TNSエイリアス接続を使用するには「N」を押します。

    Are you configuring SharePlex for an AWS RDS database?

    RDS上のOracleデータベース用にSharePlexを設定していない場合は、「N」を押します。

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • BEQUEATH= Yを選択した場合:

      Enter the Oracle SID for which SharePlex should be installed:

    • BEQUEATH = Nを選択した場合:

      Enter the TNS alias for which SharePlex should be installed:

    非マルチテナントデータベース: デフォルトを受け入れるか、正しいSIDまたはTNSエイリアスを入力します。

    RACでは、TNSエイリアスはグローバルエイリアスでなければなりません。

    マルチテナントデータベース: PDBのTNSエイリアスを入力します。

    Amazon RDS: RDSデータベースのTNSエイリアスを入力します。

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • データベースがRDS上にない場合:

      Enter a DBA user for SID:

    • データベースがRDS上にある場合:

      In order to create the SharePlex tables and user account, we must connect to the RDS database using the RDS primary user.

    非マルチテナントデータベース: DBA権限を持つデータベースユーザの名前を入力します。

    マルチテナントデータベース: アカウントとオブジェクトをインストールするために必要な権限を持つ共通のユーザの名前を入力します。

    Amazon RDSデータベース: RDSプライマリユーザの名前を入力します。

     

    以下のいずれかのプロンプトが表示されます。

    • データベースがRDS上にない場合:

      Enter password for the DBA account, which will not echo:

    • データベースがRDS上にある場合:

      Enter the password for the RDS primary user, which will not echo.

    非マルチテナントデータベース: DBAユーザのパスワードを入力します。

    マルチテナントデータベース: 共通ユーザのパスワードを入力します。@と残りの接続文字列は省略します。SharePlexは適切な形式で接続文字列を構築します。

    Amazon RDSデータベース: RDSプライマリユーザのパスワードを入力します。

     

    Enter the Local Oracle Client Library directory:

    Oracleクライアント・ホーム・ディレクトリのパスを入力します。

    例:

    /u01/app/oracle/product/19.0.0/clienthome_1

    Enter the TNS alias for which SharePlex should be installed (Blank to abort) : TNSエイリアスの名前を入力します。

    Current SharePlex user is user.

    Would you like to create a new SharePlex user?

    N」を押して既存のSharePlexアカウントを更新するか、「Y」を押して新しいSharePlex アカウントを作成します。入力を求められたら、資格情報を入力します。

    既存のSharePlexユーザの有効なパスワードを入力するには、5回試みることができます。パスワードは難読化されています。

    重要! アクティブな設定があるときにSharePlexスキーマを変更した場合は、SharePlexオブジェクトを古いスキーマから新しいスキーマにコピーして、レプリケーション環境を維持します。

    Do you want to enable replication of tables with TDE?

    TDEはRDSではサポートされていないため、「N」を押します。

    Enter the default tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Enter the temporary tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Enter the index tablespace for use by SharePlex:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れるか、別のテーブルスペースの名前を入力します。

    Will the current setup for sid: SID be used as a source (including cases as source for failover or primary-primary setups)?

     

    ソースシステムであれば「Y」を、ターゲットシステムであれば「N」を押します。

    重要: プライマリ/プライマリ構成ピアツーピアおよび高可用性構成のすべてのシステムは、レプリケーションの双方向性によりソースシステムと見なされます。

    BEQUEATH接続を選択していない場合は、次のプロンプトが表示されます。

    Do you wish to keep connecting using the same user/password?

     

    ログインユーザと同じユーザとパスワードを使用する場合は「Y」を、異なるユーザとパスワードを使用する場合は「N」を押します。

    通常、SharePlexを実行しているユーザはOSASMグループのメンバーでなければなりません。これは、SP_OCT_OLOG_USE_OCIがデフォルト以外の値である1に設定されている場合は適用されません。

    また、BEQUEATH接続を使用している場合、SharePlexを実行しているユーザはOSDBAグループのメンバーでなければなりません。

    SharePlexは、Oracle Spatial and GraphオプションのSDO_GEOMETRYデータ型をサポートするパッケージを含む内部オブジェクトをインストールします。このオプションがデータベースにインストールされていない場合、以下のプロンプトが表示されます。

    The SharePlex object that supports replication of SDO_GEOMETRY cannot be installed because the Oracle Spatial and Graph feature is not installed. Do you want to continue with the setup without support for SDO_GEOMETRY? [n]:

    Y」を押してSDO_GEOMETRYをサポートせずにデータベースセットアップを続行するか、「N」を押してora_setupを終了します。

    注意: ora_cleanspユーティリティを実行しているときに、ora_setupの実行時に提供されたTNSエイリアスを入力します。

    サイレントモードでのOracleのデータベースセットアップの実行

    重要! この手順を実行する前に、Oracleインスタンスをオープンしておく必要があります。

    サイレントモードでOracleのデータベースセットアップを行うには、 以下の手順を実行します。

    1. UnixとLinuxのみ複数の変数データディレクトリを使用している場合は、データベースセットアップを実行しているSharePlexインスタンスの変数データディレクトリを指す環境変数をエクスポートします。

      kshシェル:

      export SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

      cshシェル:

      setenv SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

    2. sp_copを含む、すべての実行中のSharePlexプロセスをシャットダウンします。
    1. Ora_setupをバックグラウンドでサイレントモードで実行するには、以下のコマンドを使用します。-
      nohup ./ora_setup -f <Full_file_path of ora_setup.config> > SilentOra.out 2>&1
    2. Ora_setup.configファイルの設定方法の詳細については、以下の場所にあるora_setup.configファイルを参照してください。
      /<product directory>/install/ora_setup.config

    注意: セットアップが正常に完了すると、セキュリティ上の理由から、すべてのパスワードフィールドが設定ファイルから自動的に削除されます。

  • SQL Serverセットアップ(mss_setup)

    SQL Serverのデータベースセットアップ

    概要

    Microsoft SQL ServerシステムでSQL Serverのデータベース・セットアップ・ユーティリティmss_setupを実行し、SharePlexをSQL Serverデータベースユーザとして確立します。

    このユーティリティによって以下が作成されます。

    • db_ownerロールを持つSharePlexユーザアカウント
    • 選択したデータベースでSharePlexが使用し、SharePlexユーザが所有するテーブルとインデックス
    • デフォルトのデータベース接続

    サポート対象データベース

    サポートされているSQL Serverプラットフォームとバージョンについては、『SharePlexリリースノート』を参照してください。

    使用ガイドライン

    • SQL Serverデータベース用のシステムDSNデータソース名が存在していなければなりません。SharePlexのPostはDSNを使用してODBC経由でデータベースに接続します。
    • SharePlexのレプリケーション設定のすべてのSQL Serverインスタンスでデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。
    • クラスタ内の、変数データディレクトリを含む共有ディスクがマウントされているノード上でデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。
    • 統合レプリケーションの場合は、各変数データディレクトリでデータベース・セットアップ・ユーティリティを実行します。

    必要な権限

    セットアップが確実に成功するように、以下の要件を確認してください。

    • データベース・セットアップ・ユーティリティは、データベース上で動作し、SharePlexデータベースアカウントおよびオブジェクトを作成するうえで必要な権限をSharePlexに付与するために、SQL Serverシステム管理者として実行する必要があります。

    • mss_setupを実行するにはsysadminロールが必要ですが、これは、SharePlexのレプリケーションを実行するために使用されるSharePlexデータベースアカウントSharePlexユーザには必要ありません。db_ownerロールはSharePlexユーザアカウントに必要であり、mss_setupソースおよびターゲット用によって付与されます。

    • クラウドのインストールPostgreSQLからSQL Serverへのデータのレプリケート中は、クラウドのインストールはサポートされませんクラウドでホストされているデータベースサービスでは、特権に関する一般的な制限があるため、あらゆるタイプのシナリオでセットアップユーティリティが成功することは困難です。データベースのセットアップを確実に成功させるために、以下の目的でのみセットアップユーティリティを使用してください。新しい SharePlexユーザでデータベースを初めてセットアップする場合、またはデータベースを所有するかアクセス権を持つ既存のSharePlexユーザを変更する場合。

    SQL Serverのデータベースセットアップの実行

    SQLサーバのデータベースセットアップを実行するには、以下の手順を実行します。

    1. SQL Serverシステムで実行中のすべてのSharePlexプロセスとsp_copを停止します。
    2. SharePlexの製品ディレクトリのbinサブディレクトリからmss_setupプログラムを実行します。

      重要!SharePlexインスタンスをデフォルトの2100以外のポートにインストールした場合は、-pオプションを使用してポート番号を指定します。例えば、以下のコマンドではポート番号は9400です。

      C:\users\splex\bin>mss_setup-p9400

    表10: セットアップのプロンプトと対応

    プロンプト 対応

    Enter the Microsoft SQL Server DSN name [] :

    SQL Serverに接続するデータソース名DSNを入力します。DSNがユーザDSNではなく、システムDSNであることを確認してください。

    Enter the Microsoft SQL Server Administrator name :

    SQL Server管理者の名前を入力します。このユーザは、SharePlexアカウントおよびスキーマでセットアップ作業を実行します。

    Enter the password for the Administrator account :

    管理者のパスワードを入力します。

    Enter the database name:

    SharePlexオブジェクトをインストールするデータベースの名前を入力します。

    Database name database does not exist. Would you like to create it? [y] :

    このプロンプトが表示される場合、指定されたデータベースは存在しません。Enterキーを押し、セットアップユーティリティで作成します。

    Would you like to create a new SharePlex login [y]:

    Enterキーを押してデフォルトを受け入れ、新しいSharePlexデータベース・ユーザ・アカウントを作成するか、「n」と入力して既存のアカウントをSharePlexデータベースユーザとして使用します。

    Enter the name of the existing SharePlex login:

    Enter the name of the new SharePlex login:

    新規のユーザを作成するか、既存のユーザを使用するかによって、これらのプロンプトのいずれかが表示されます。SharePlexユーザの名前を入力します。

     

    Enter the password for login:

    SharePlexユーザアカウントのパスワードを入力します。

    Re-enter the password for login :

    SharePlexのパスワードを再度入力します。

    Will this database be used as a source?

    データベースがターゲットのみになる場合は、デフォルトの「n」を受け入れます。データベースがSharePlexのソースデータベースになる場合は「y」と入力します「y」の入力により、データキャプチャのためにデータベースを準備するセットアップを促し、SharePlexのアカウントとオブジェクトをインストールします。

    正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

    Completed SharePlex for Microsoft SQL Server database configuration

    SharePlex User name: splex

    Database name: db1

    Target specification in SharePlex configuration: r.db1

    LinuxからSQL Serverデータベースへのリモートポストの設定

    LinuxサーバからSQLサーバデータベースにデータをレプリケートするには、以下の手順に従います。

    1. Linuxに最新のSQL Server ODBCドライバをインストールします。

      デフォルトでは、ODBCドライバは/opt/microsoft/msodbcsql18/lib64にインストールされます。

    2. <var_dir>/odbc ディレクトリでodbcinst.iniおよびodbc.iniファイルを変更します。

    3. SharePlexの製品ディレクトリのbinサブディレクトリからmss_setupプログラムを実行します。

    4. 尋ねられたら、データベース名、ユーザ名、パスワードなど、その他の詳細も入力してください。詳細については、「SQL Serverのデータベースセットアップの実行」を参照してください。

    正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

    Completed SharePlex for Microsoft SQL Server database configuration

    SharePlex User name: splex

    Database name: db1

    Target specification in SharePlex configuration: r.db1

     

    Snowflakeのデータベースセットアップ

    Snowflake構成の前提条件:
    • 11.4より前のバージョンのSnowflakeセットアップユーティリティを使用しているユーザは、まず以下のクリーンアップ手順を実行してください。

      1. 所有者ロールを使用して、Snowflakeアカウントからロール「SHAREPLEX_ROLE」を削除します。例えば、「SHAREPLEX_ROLE」が「ACCOUNTADMIN」ロールを持つユーザを使用して作成された場合、同じ権限を使用して以下のクエリを実行します。

        drop role "SHAREPLEX_ROLE";

      2. ターゲットDB.SCHEMAからテーブル「SHAREPLEX_OPEN_TRANS」を削除します。以下のクエリを参照してください。

        drop table SHAREPLEX_OPEN_TRANS;

        以下のガイドラインに従って、今すぐSnowflakeセットアップユーティリティを再実行します。「SHAREPLEX_ROLE」が「USERADMINロール」を使用してセットアップによって正しく再作成されます。

    • ODBCディレクトリのDSNをパスワード認証またはRSA認証に対する要件に応じて設定します。

    • SharePlexが使用しているウェアハウス名をodbc.iniファイルに入力します。詳しくは、「使用ガイドライン」セクションを参照してください。

    • SharePlexのセットアップには操作する管理者ユーザが1人必要です。以下のクエリを参考にしてください。以下のクエリで示す通り、管理者ユーザを作成します。
      create user <user_name> identified by '<user_password>';

    • SYSADMINおよびUSERADMINロールを管理者ユーザに付与します。
      grant role SYSADMIN to user <user_name>;
      grant role USERADMIN to user <user_name>;

    • Snowflake_setupは内部的にUSERADMINロールを使用して、レプリケーションとユーザ関連タスクで使用する新しいSharePlexロールを作成します。SYSADMINロールは、データベースやウェアハウスへのアクセス権を付与するために使用されます。

    • SYSADMINロールに目的のデータベースとウェアハウスへのアクセス権がない場合は、以下のクエリを使用してアクセスできるようにします。

      grant OWNERSHIP on database <database name> to SYSADMIN with grant option;

      grant USAGE on warehouse <warehouse_name> to role SYSADMIN with grant option;

      grant OPERATE on warehouse <warehouse_name> to role SYSADMIN with grant option;

    • 必要な権限がSharePlexロールSHAREPLEX_ROLEに付与され、入力として指定されたSharePlexユーザに割り当てられます。

    概要

    Snowflake用データベース・セットアップ・ユーティリティsnowflake_setupを使用して、SharePlexをSnowflakeユーザとして確立し、必要なSharePlexデータベースオブジェクトを作成します。

    このセットアップユーティリティ:

    • 新しいロールSHAREPLEX_ROLEを作成します存在しない場合

    • 新しいユーザを作成するか、既存のユーザを使用します。

    • SharePlex内部テーブルとオブジェクトの作成

    セットアップユーティリティを実行する前に、このトピックの内容をすべて確認することをお勧めします。

    使用ガイドライン

    • SharePlexレプリケーション設定のターゲットSnowflakeインスタンスでSnowflakeユーティリティを実行します。

    • サーバクラスタ内の、SharePlex変数データディレクトリを含む共有ディスクがマウントされているノード上でSnowflake Setupユーティリティを実行します。

    • 統合レプリケーションの場合は、各変数データディレクトリでSnowflake Setupユーティリティを実行します。

    • DSNデータソース名を以下のように指定します。

      • DSNが定義されており、それをSharePlex接続に使用する場合は、そのDSNが定義されているODBCファイルodbc.iniとodbcinst.iniをSharePlex変数データディレクトリのodbcサブディレクトリにコピーまたはリンクします。これにより、SharePlexプロセスがデータベースに接続する際の接続エラーを防ぐことができます。

      • DSNが定義されていないが、使いたい場合は、odbcサブディレクトリにあるテンプレートファイルで作成することができます。

    サンプルのodbc.iniodbcinst.iniファイルについては、以下の例を参照してください。

    パスワードベースの認証におけるODBCファイルのサンプル:

    RSAベースの認証に使用するODBCファイルのサンプル:

    SharePlexに付与される権限

    データベース・セットアップ・ユーティリティは、SHAREPLEX_ROLEを作成し、SharePlexユーザに割り当てます。SharePlexはSharePlex_roleに以下の権限を割り当てます。

    権限タイプ

    権限

    データベース権限

    • データベース内の将来のテーブルに対するSELECT、INSERT、UPDATE、DELETE、TRUNCATE

    • データベースでの使用

    • データベース内の将来のスキーマに関するすべての権限

    スキーマ すべての権限
    ウェアハウス 用途

    Snowflakeのデータベースセットアップを実行する

    重要! この手順を実行する前に、Snowflakeインスタンスをオープンしておく必要があります。

    以下の手順を実行して、Snowflakeのデータベースセットアップを実行します。

    1. UnixとLinuxのみ複数の変数データディレクトリを使用している場合は、データベースセットアップを実行しているSharePlex

      kshシェル:

      export SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

      cshシェル:

      setenv SP_SYS_VARDIR=/full_path_of_variable-data_directory

    2. sp_copを含む、すべての実行中のSharePlexプロセスをシャットダウンします。
    3. パスワードまたはRSAベースの管理者ユーザを使用して、SnowflakeデータベースSetupコマンド./snowflake_setupを実行します。

    4. 希望する接続のタイプに合わせてSharePlexを適切に設定するためのプロンプトと応答については、以下の表を参照してください。

    表11: パスワードベースの認証の設定プロンプトと応答

    プロンプト 回答
    Enter the snowflake DSN name [ ] :

    DSN名を入力します。

    例: sp_snowflake_5

    Is authentication based on RSA public key? [n] : パスワード認証の場合は、「n」を入力します。
    Enter the Snowflake administrator name : 管理者名を入力してください。
    Enter the password for the administrator account: 管理者アカウントのパスワードを入力してください。
    Enter the replication target database name :

    SharePlexオブジェクトをインストールするSnowflakeデータベースの名前を入力します。

    例: shareplex_test

    Database name database does not exist. Would you like to create it? [y] : このプロンプトが表示される場合、指定されたデータベースは存在しません。Enterキーを押すと、セットアップユーティリティによって作成されます。
    Enter the DB schema name:

    DBスキーマ名を入力します。

    例: shareplex_test_5
    DB schema name does not exist. Would you like to create it? [y] : このプロンプトが表示された場合、指定されたDBスキーマ名は存在しません。Enterキーを押すと、セットアップユーティリティによって作成されます。
    Would you like to create a new SharePlex user? [y/n] : Enterを押してデフォルトを受け入れ、指定したデータベースに新しいSharePlexデータベース・ユーザ・アカウントを作成するか、「n」を入力して既存のSharePlexアカウントを使用します。

    Enter the name of the new SharePlex user:

    Enter the name of the existing SharePlex user:

    新規ユーザを作成するか、既存のユーザを使用するかによって、これらのプロンプトのいずれかが表示されます。新しいSharePlexユーザの名前を入力してください。
    Enter the password for the new SharePlex user: 新しいSharePlexユーザのパスワードを入力してください。
    Re-enter the password for the new SharePlex user: このプロンプトは、新規ユーザを作成した場合にのみ表示されます。SharePlexパスワードを再入力してください。

    正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

    Completed SharePlex for Snowflake database configuration

    SharePlex user name: amore2

    Database name: SHAREPLEX_TEST

    - - The datasource identifier in the SharePlex configuration is 'r.SHAREPLEX_TEST' - -

    表12: RSA認証の設定プロンプトと応答

    プロンプト 回答
    Enter the snowflake DSN name [ ] :

    DSN名を入力します。例: sp_snowflake_5

    Is authentication based on RSA public key? [y] :

    パスワードベースの認証の場合は、「y」を入力します。

    注意: RSA鍵が管理者ユーザ用に設定されていることを確認します。

    Enter the snowflake administrator name : 管理者名を入力してください。
    Enter the replication target database name :

    SharePlexオブジェクトをインストールするSnowflakeデータベースの名前を入力します。

    例: shareplex_test

    Database name database does not exist. Would you like to create it? [y] : このプロンプトが表示される場合、指定されたデータベースは存在しません。Enterキーを押すと、セットアップユーティリティによって作成されます。
    Enter the DB schema name:

    DBスキーマ名を入力します。

    例: shareplex_test_5

    DB schema name does not exist. Would you like to create it? [y] : このプロンプトが表示された場合、指定されたデータベーススキーマは存在しません。Enterキーを押すと、セットアップユーティリティによって作成されます。
    Would you like to create a new SharePlex user? [y/n] : Enterを押してデフォルトを受け入れ、指定したデータベースに新しいRSAユーザアカウントを作成するか、「n」を入力して既存のSharePlexアカウントを使用します。

    Enter the name of the new SharePlex user:

    Enter the name of the existing SharePlex user:

    新規ユーザを作成するか、既存のユーザを使用するかによって、これらのプロンプトのいずれかが表示されます。Enter the name of the SharePlex user.新しいSharePlexユーザの名前を入力してください。
    Enter path for RSA public key for configuration of New User.

    RSA公開鍵のパスを入力します。このフィールドは新規ユーザのみに適用されます

    注意: 既存のユーザアカウントの場合、管理者ユーザ用にRSA鍵が設定されていることを確認します。

    正常にセットアップされると、次のようなメッセージで終了します:

    Completed SharePlex for Snowflake database configuration

    SharePlex user name: amore2

    Database name: PROVIDENCE

    - - The datasource identifier in the SharePlex configuration is 'r.SHAREPLEX_TEST' - -

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