show_last_postedユーティリティを使用して、レプリケーション再開リカバリ手順中に以下のコマンドで指定する正しいPostgreSQL LSN値を表示します。
PostgreSQLソースおよびターゲット
show_last_postedユーティリティは、ソース、ターゲット、またはその両方に障害が発生した後、レプリケーション再開手順中に実行されます。レプリケーション再開とshow_last_postedユーティリティを使用するには、レプリケーション開始時に以下のものを用意しておく必要があります。
本番稼働環境ソースインスタンスの物理的に同一のコピーと本番稼働環境ターゲットインスタンスの物理的に同一の別のコピーを提供するディザスタリカバリ(DR)ソリューション。PostgreSQL Data Guardやディスクミラーリング、テープバックアップなどの方法は、この要件をサポートしています。
重要: コンテキスト内でshow_last_postedを使用する方法の詳細については、『SharePlex管理ガイド』の「障害およびリカバリ後のレプリケーション再開」を参照してください。
show_last_postedを実行するには:
前提条件: Show_last_postedユーティリティを実行する前に、Postプロセスを停止する必要があります。
ターゲットシステムのコマンドラインで、SharePlexの製品ディレクトリのbinサブディレクトリからshow_last_postedユーティリティを実行します。データソースには、ソースデータベースのr.dbnameを使用します。
$ /productdir/bin/show_last_posted datasource
sp_ctrlからコマンドを実行することもできます。
sp_ctrl > show last_posted
このユーティリティは、以下のような出力を提供します。
$> show_last_posted r.dbname1
On source activate to pglsn=<LSN in hexadecimal format>
For resume replication from r.dbname1
reconcile queue sp01 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN1 in hexadecimal format>
reconcile queue sp02 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN2 in hexadecimal format>
reconcile queue sp03 for r.dbname1-r.dbname1 pglsn <LSN3 in hexadecimal format>
注意: まずソース データベースでActivationコマンドを実行し、次にターゲットでReconcileコマンドを実行します。
socket_testユーティリティを使用して、compare/repair機能のネットワークとファイアウォールの問題をデバッグします。socket_testユーティリティが成功する場合、ソースとターゲットの通信を妨げるネットワークやファイアウォールの問題は何もありません。
このセクションでは、ネットワークアドレス変換(NAT)が設定された環境でこのユーティリティを使用する方法について説明します。NATを使用すると、ローカルエリアネットワーク(LAN)で、プライベートな内部トラフィック用に1組のIPアドレスを使用し、パブリックな外部トラフィック用にもう1組のアドレスを使用することが可能になります。NATは、プライベートLANとパブリックインターネットや、セキュアなネットワークとセキュアでないネットワークなど、2つのネットワーク間のブリッジおよびインタープリタとして機能します。
システムがNATを使用しているかどうかを調べるには、ソースマシンからnslookupを実行し、ターゲットマシンからも実行します。すべてのテストで同じホスト名を使用します。結果が異なる値を示す場合は、システムがNATが設定された環境で動作している可能性が高くなります。
socket_testユーティリティは、SharePlex製品ディレクトリのutilサブディレクトリにあります。サーバコンポーネントとクライアントコンポーネントの2つのコンポーネントがあります。
UNIXおよびLinuxでサポートされているすべてのデータベース
以下の手順でsocket_testを実行します。
ソースマシンで、socket_testにserverオプションを付けて実行し、サーバコンポーネントを実行します。以下の構文を使用します。
$ proddir/util/socket_test server
このユーティリティは、以下の例に示すように、プラットフォーム情報、ホスト名、ホストIPアドレス、およびポート番号を表示します。socket_testクライアントコンポーネント(ステップ2)が接続されるまで、サーバは待機状態のままです。
ターゲットマシンで、socket_testにclientオプションを付けて実行し、クライアントコンポーネントを実行します。以下の構文を使用します。ソースマシンのNAT IPアドレスと、前のステップでsocket_testサーバテストによって発行されたポート番号を指定します。
$proddir/util/socket_test client IP_address
テストが成功すると、以下のように通知されます。
Connected to client WB(512):ReadWriteCnt = 0, readCnt=0, readBytes=0, writeCnt=0, writeBytes=0 WE:ReadWriteCnt = 1, readCnt=0, totalRBytes=0, writeCnt=1, totalWBytes=512 SE:ReadWriteCnt = 1, readCnt=0, totalRBytes=0, writeCnt=1, totalWBytes=512 Server completed successfully, Thu Mar 9 20:00:07 2006 Program exiting..., Thu Mar 9 20:00:07 2006
テストが成功しなかった場合、ユーティリティは以下の例のようにエラーメッセージを表示し、socket_testサーバは待機状態のままになります。
socket_test - version: 1.2 SunOS irvlabu01 5.9 Generic_112233-12 sun4u sparc SUNW,Sun-Fire-880 Program executing as client..., Thu Mar 9 20:02:26 2006 SP_SYS_HOST_NAME was not set. client host name: irvlabu01 client IP: 10.1.0.36 Client is try to connect to..... Server Host: 10.1.0.146 Server Port: 57370 Error calling connect in connect_to_server Error 146: Connection refused Error 146 calling connect_to_server CE:ReadWriteCnt = 0, readCnt=0, totalRBytes=0, writeCnt=0, totalWBytes=0 Error in client, Thu Mar 9 20:02:26 2006
ソケットテストが失敗した場合、ソースマシ ンでCtrl-Cコマンドを実行し、socket_testサーバを終了します。
sp-binfoユーティリティを使用して、SharePlexの新しいリリースに、GAリリース間にサポートから受け取ったSharePlexの過去の単発ビルドが含まれていることを確認します。
出力には、現在のバージョンのSharePlexにインストールされている各単発ビルドについて、以下の情報が表示されます。
図2: sp-binfo出力のサンプル
(6) sp_ocap:
build 171 of SharePlex_Oracle (ONEOFF-CR123456-CR654321-CR789102-oracle110) 8.6.3 for rh-40-amd64 by jdoe
SharePlex shared lib(s):
libspwildcard.so.8.6.3.47
libsporacle.so.8.6.3.47
libsporalog.so.8.6.3.47
libspshareplex.so.8.6.3.47
libspspo.uname.so.8.6.3.47
libspdb.so.8.6.3.47
libspodb.so.8.6.3.47
libspspo.typecheck.so.8.6.3.47
libspcore.so.8.6.3.47
libspext.so.8.6.3.47
libspspo.memory.impl.so.8.6.3.47
libspspo.memory.stub.so.8.6.3.47
libspspo.shim.so.8.6.3.47
libspspymdb.so.8.6.3.47
該当なし
LinuxおよびUnix
以下の手順でsp-bininfoを実行します。
現在SharePlexがインストールされている製品ディレクトリのutilサブディレクトリからsp-bininfoユーティリティを実行します。
$ cd path_to_SharePlex_proddir/util
$ ./sp-bininfo
sp_walletユーティリティを使用して、SharePlexにOracleウォレットのパスワードを提供します。SharePlexはウォレットのパスワードを使用して、TDEプライマリ暗号化キーにアクセスします。SharePlexはTDE プライマリ暗号化キーを使用して、レプリケートする必要があるREDOログ内のTDEで保護されたデータを復号化します。
sp_walletを使用する前に、dbaグループにOracleウォレットファイルの読み取り権限を付与してください。
UnixおよびLinux上のOracle
sp_walletを実行し、パスワードを手動で指定するには:
ソースシステムで、SharePlexの製品ディレクトリからSharePlexを起動します。sp_walletの実行を求めるプロンプトが表示されます。
*** To enable TDE replication, run sp_wallet and provide the wallet password ***
sp_walletを実行します。
./sp_wallet [-r port_number]
./sp_wallet -r 9400
wallet password: walletpw
Wallet loaded into SharePlex
sp_walletをオートオープンモードで実行するには:
オートオープンウォレットを使用している場合、TDEウォレットを自動的に開くようにSharePlexを設定できます。これにより、SharePlexの起動時にsp_walletを手動で実行する必要がなくなります。構文は以下の通りです。
./sp_wallet --auto-open [-r port_number]
重要! オートオープンウォレット機能を使用するには、セキュリティ上の考慮事項が追加で発生します。詳細については、Oracleのドキュメントを参照してください。また、SharePlexの変数データディレクトリをOracleウォレットやOracleデータファイルと共にバックアップしないでください。
オートオープンモードをキャンセルにするには:
./sp_wallet --no-auto-open [-r port_number]
TDEプライマリ暗号化キーを変更するには:
SharePlexの設定がアクティブな間にTDEプライマリ暗号化キーを変更する必要がある場合は、SharePlexが変更後もTDEで保護されたデータをレプリケートし続けるように、以下の手順を実行します。
sp_walletユーティリティを実行し、SharePlexに新しいTDEプライマリ暗号化キーを提供します。
./sp_wallet [-r port_number]
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