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NetVault Plug-in for Oracle 10.0.5 - ユーザーズ・ガイド

Dell™ NetVault™ Backup Plug-in for Oracle® - はじめに バックアップ計画の策定 プラグインのインストールと削除 プラグインの設定 データのバックアップ Oracle® Flashback Databaseの使用 データのリストア
データのリストアとリカバリ:概要 ユーザー管理リストアの実行 その他のユーザー管理リストア手順 RMANリストアの実行 非RAC環境で使用可能なRMANリカバリ・タイプ RMANを使用したその他のリストア手順
リカバリ・カタログの管理 RMAN CLIの使用 Oracle® RAC環境におけるプラグインの使用 フェイルオーバー・クラスタ環境でのプラグインの使用 Oracle® Data Guardでのプラグインの使用 トラブルシューティング 用語集 Dellについて

リストア・ソースの選択

FRAが使用可能な場合、本プラグインにより、要求に適したメディア格納先の計画を定義することができ、[バックアップ・オプション]タブの[バックアップ格納先]オプションを指定することにより、高速なリストアを実現することができます。このオプションで、バックアップの格納先を選択できます。これには、以下のものが含まれます。
本プラグインには、リストア・プロセス中にリストア元またはRMANがリストア元として使用する場所を定義するオプションが用意されています。このオプションにより、FRAまたはNetVault BackupメディアからRMANリストアを確実に実行することで高速なリストアを実現できます。このオプションでは、以下の操作を実行できます。
[テープ](NetVault Backupのメディアからリストア):このオプションを選択すると、RMANが「SBT_TAPE」チャネルを開き、NetVault Backup管理下にあり、[ターゲット]タブの[デバイスオプション]で指定されているバックアップ・メディアからバックアップ・ファイルを読み込みます。FRAのバックアップ格納先が実装されていない場合や、すべてのバックアップ用にテープがバックアップ格納先として選択されている場合にこのオプションを選択します。
[ディスク](FRAまたはディスクからリストア):このオプションを選択すると、RMANはディスク・デバイス・タイプだけをオープンしてFRAからバックアップ・ファイルをリストアするか、RMANのディスク・デバイス・タイプを設定中に指定されたOS特有のディレクトリをリストアします。このオプションはデフォルトです。
[ディスクとテープ両方](NetVault Backupのメディアと(FRAまたはディスク)の両方からリストア):このオプションを選択すると、RMANは「SBT_TAPE」チャネルとディスク・チャネルを開き、リカバリ・ファイル用に最適なソースを柔軟に選択することができます。バックアップ格納先に[テープとディスクの両方]オプションを含む場合、または異なるスケジュールでFlash Recovery Areaバックアップを実行中に、FRAにリカバリ・ファイルのバックアップを格納するよう選択している場合にこのオプションを選択します。

データファイル・メディア・リカバリ

システム変更番号(SCN)に基づくPoint-in-Timeリカバリ:PITリカバリの実行時にSCNが指定された場合、RMANは、指定されたSCNまでリカバリします(ただし、そのSCNは含みません)。たとえば、SCN 1000が指定された場合、SCN 999までのリカバリが実行されます。
ログのシーケンス・ナンバー(LSN)に基づくPoint-in-Timeリカバリ:データ損傷または障害の正確な発生時刻が不明の場合、ターゲットSCNが含まれるログのシーケンス番号を指定することが有効な手段となります。RMANは、指定されたログによってリカバリを実行します。V$LOG_HISTORYを照会してアーカイブされたログを表示し、適切なログのシーケンス番号とスレッドを特定できます。
時間に基づくPoint-in-Timeリカバリ:時間に基づくPITリカバリは、データの損傷時刻が分かっている場合に便利です。たとえば、開発者が午前6:00にテーブルを削除した場合、中止時刻を午前05:55に設定してPITリカバリを実行できます。本プラグインは、指定された時刻までリカバリします(ただし、その時刻は含みません)。
PITリカバリおよびデータベース・インカネーションについて詳しくは、『Oracle® Database Backup and Recovery Basics』の「Performing Database Point-In-Time Recovery」セクションを参照してください。

ブロック・メディア・リカバリ

ブロック・メディア・リカバリは、Oracle® Enterprise Editionのみで使用可能な機能です。この機能は、データファイル全体のリストアやリカバリではなく、損傷したブロックのみをリカバリするため、ダウンタイムを短縮できます。ブロック・メディア・リカバリは、ブロックが少数でその数がわかっている場合に発生する物理的な破損の問題に特に有効です。ブロックレベルのデータ消失は、通常、広範囲なデータ消失は引き起こさない断続的でランダムなI/Oエラーや、破損したメモリーがディスクに書き込まれることが原因で発生します。ブロック・メディア・リカバリは、データの消失または破損の程度が不明で、データファイル全体のリカバリが必要な場合には適していません。このような場合は、データファイルのメディア・リカバリが最適です。
Oracle® Enterprise Editionの実行に加え、『Oracle Database Backup and Recovery User's Guide』の「Performing Block Media Recovery」セクションで定義されているとおり、Oracleは以下の事前要件を満たす必要があります。
ターゲット・データベースがARCHIVELOGモードで実行されており、現在の制御ファイルを使用してオープンまたはマウントされている必要があります。
V$DATABASE_BLOCK_CORRUPTIONビューに、RMANコマンド、ANALYZE、SQL問い合わせなどのデータベース・コンポーネントによって破損ブロックとマークされたブロックが表示されます。物理的な破損(メディア破損とも呼ばれる)が、このビューに行として追加されます。たとえば、チェックサムが無効か、ブロックの内容がすべて0(ゼロ)か、またはブロック・ヘッダが分裂しているため、ブロックがデータベースで認識されない場合などです。
V$DATABASE_BLOCK_CORRUPTIONビューでのレポートに加えて、ブロック破損は次の場所に表示されます。
LIST FAILUREVALIDATEまたはBACKUP ... VALIDATEコマンドの結果
Oracle®アラート・ログ
SQLコマンドANALYZE TABLEおよびANALYZE INDEXの結果
DBVERIFYユーティリティの結果

ユーザー管理リストアの実行

選択したテーブルスペースをリストアするためにOracle®データベース全体をオフライン状態にする必要はありませんが、リストアの実行前に、リストアする各テーブルスペースをオフラインにする必要があります。
1
SQL*Plusユーティリティを使用して、SYSDBA権限でデータベースに接続します。
ALTER TABLESPACE <テーブルスペース名> OFFLINE IMMEDIATE;
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