ODM の移行に関する戦略とベストプラクティスについて (4256379)

Phase 3: カットオーバー

1. 初期移行
   1. メール移行
      Collections を効果的に使用する
      メールの移行には、データ量とアイテム数の異なる 100 個のメールアカウントを 1 つのコレクションに混在させ作成することをお勧めします。 この時に 1 つのコレクション内に、最もアイテム数の多いメールアカウントが混在するような追加せず、各コレクションになるべくデータ量とアイテム数が均等になるように割り当ててください。コレクションを使ったアカウント管理についてはマニュアルの Managing Accounts with Collections　をご参照ください。
      
      最初の移行作業では、120 日または 90 日以上前のメールをすべて移行することをお勧めします。これは移行期間中にユーザーがフォルダー間でメールを移動して、メールの重複を回避するのに役立ちます。メールボックスを移行先に切り替える前に、残りのすべてメールを移行するために追加の移行が必要です。
      
      1,000 人以上のユーザーを同時に移行しないことをお勧めします。これを行う予定がある場合は、下記の情報と共に弊社のサポートに連絡、詳しいサポートを受けてください。
      - 具体的な同時移行メールボックス数
      - 対象メールボックスの総容量
      - 事前に確認された対象環境でのスループット
      - 移行想定時間
      
      タスクのスケジューリング (各作業内容をどのように計画し、それらのタスクを監視するか？)
      メール移行の場合、タスクを開始する前に少なくとも10～15分待つことをお勧めします。
      
   2. パブリック フォルダー
      パブリック フォルダーの移行には、サイズとアイテム数の異なる 100 個のパブリック フォルダーを1つのコレクションに混在させることをお勧めします。こちらもメール移行同様、 1 つのコレクションに最もアイテム数の多いパブリック フォルダー アカウントを追加することは避け、なるべく均等になるよう割り当ててください。
      
      パブリック フォルダーの移行では、作業を開始する前に少なくとも10～15分待つことをお勧めします。
   3. OneDrive、 SharePoint、 Teams のコンテンツを移行するための戦略とベストプラクティス
      OneDrive、 SharePoint、 Teams の移行に関する詳細なドキュメントについては、こちらから 「Strategy and Best Practices for Migrating OneDrive SharePoint and Teams Content」 ドキュメントをダウンロードしてご覧ください。
      
2. 増分テスト（初期移行に成功した場合のみ）
   初期移行が完了したら、すぐに差分移行を実行してテスト結果を測定し、最終的なカットオーバーの日付を確認するプロセスを開始します。
3. カットオーバー
   最終的なカットオーバーの段階では、以前の段階でのテストを通じて、最終的に移行元から移行先へすべての移行データのカットオーバーを完了させるための準備をします。

例えば、 10GB 以下のメールボックスを持つユーザーが 100 人、 50GB のメールボックスを持つユーザーが 50 人というような場合です。この場合、推奨事項に従って、少なくとも 2 つのコレクションに分割されます。

10GB のユーザー 100 人 (転送時間を 1 時間あたり 500MB と仮定 ※1)  のコレクションは、最初の移行を完了するのに約20時間かかる可能性があります。

50GB の場合 (上記と同様)、初回移行に約 100 時間かかる可能性があります。

これら2つの移行は、同時に8000メールボックスの制限を超えない限り、同時に実行することができます。したがって、最初のメールボックスの移行を実行するには 100 時間かかると見積もることができます。また、環境全体を完全に制御できるわけではないので、これらの見積もりに追加時間を加えることは非常に賢明です。

※1 この例で示されている 500MB/時 の転送時間は、弊社の検証環境での 1 つの例に基づく推定値です。

お客様の環境では異なる場合がありますので、正確なデータを得るにはテストを行う必要があります。