NetVault Backup のバージョンアップ時に “Failed to upgrade pit for virtual client”が出力されバージョンアップに失敗することがあります。
本事象は、仮想クライアントを利用している(していた)環境にてNetVault Backup インストール・ディレクトリ以下に pit.pre のフォルダが存在している状況で発生することがあります。本事象については、NetVault Backup 11.1 以降では修正されております。
ただし、修正箇所内容は仮想クライアントを削除する際に “pit.pre/vmachines/仮想クライアント名” が削除されるという挙動への修正となりますので、本事象については NetVault Backup 11.1を御利用でそれ以降のバージョンへバージョンアップする時に有効となります。
NetVault Backup 11.1までのバージョンへバージョンアップする場合には、事前に” pit.pre/vmachines/仮想クライアント名”を削除してからバージョンアップをしてください。
なお、既に事象が発生している(バージョンアップに失敗している)場合には、以下の手順でバージョンアップを行ってください。
(手順)
※バージョンアップ前に NetVault データベースをバックアップしていることが前提の手順となります。
#1 - バージョンアップに失敗した事象の発生している NetVault Backup をアンインストールします。(※)
#2 – NetVault Backup を同一設定(NVBUバージョン、NVBUマシン名、その他の設定を共通)としてインストールします。
#3 – NetVault データベースをリストアします。
#4 - バージョンアップを実施します。