WebUI 画面の「ユーザー管理」設定で NetVaultユーザー(例:defaultユーザ)に対してパスワードを設定すると、Oracle RMAN autobackupバックアップ・ジョブが以下のエラーで失敗します。
Starting Control File and SPFILE Autobackup at 日付>
RMAN-00571: ===========================================================
RMAN-00569: =============== ERROR MESSAGE STACK FOLLOWS ===============
RMAN-00571: ===========================================================
RMAN-03009: failure of Control File and SPFILE Autobackup command on c1 channel at 日付>:...
RMAN-10038: database session for channel c1 terminated unexpectedly
Recovery Manager complete.
Failed with exit code 1
Oracle RMAN autobackup バックアップ・ジョブ起動時に Auditor プロセスによる認証処理が行われますが、NetVault ユーザーにパスワードが設定されている場合にその認証処理が失敗することが原因です。
以下の対処方法のどちらかを実施ください。
対処方法1:
NetVaultユーザーのパスワードをリセットして、パスワードなしの状態でバックアップ・ジョブを実行します。
対処方法2:
以下の環境変数をOracleが稼働するNetVault Clientに設定します。 NetVault Server上でOracleが稼働している場合には、NetVault Serverにて設定します。 以下OS環境ごとの環境変数の設定例となります。
NetVaultユーザアカウント:default
NetVaultユーザパスワード:password
>
OSの「システムのプロパティ」画面の「詳細設定」タブより「環境変数」へ移動し、「システム環境変数」フィールドに下記2つの環境変数および値を追加
システム環境変数:値 NETVAULTCLIACCOUNT:default
システム環境変数:値 NETVAULTCLIPASSWORD:password
それぞれのシステム環境変数を設定後にOSを再起動し、再度バックアップを実行
<Unix/Linuxの場合>
インストール・ディレクトリ>\etcディレクトリ下のstartup.shを編集し、下記2つの環境変数および値を追加。同ファイルを保存後にNetVaultサービスを再起動し、再度バックアップを実行
■bash等を利用する場合
export NETVAULTCLIACCOUNT=default
export NETVAULTCLIPASSWORD=password
NetVault のサービスが systemd を使用して起動されている Linux OS 環境で Plug-in for Oracle が稼働している場合は、
systemd で管理するサービス(netvault.service)に対しても以下のように環境変数を設定してください。
< 設定例 >
/etc/systemd/system/netvault.service.d/custom.conf ファイルを以下の内容で作成してください。
----
[Service]
Environment=NETVAULTCLIACCOUNT=default
Environment=NETVAULTCLIPASSWORD=password
----
設定方法に関する詳細は以下の Red Hat 社のソリューションを参照してください。
systemd で管理するサービスに対して環境変数を追加または変更する
Oracle RMAN autobackup はCLIコマンドを実行していますので、以下のナレッジベースも併せて確認してください。
ナレッジベース番号:257238
NetVault Backup 11以降で default または admin ユーザーのパスワードが 9 文字以上の場合に CLI コマンドが失敗する