Notes Migrator for Exchange(以下、NME) においてSQL Server への接続時に問題が発生した場合にトラブルシューティングする方法について説明致します。
NMEにおいてSQL Server への接続時に問題が発生した場合、原因として様々な要因が想定されます。
以下の手順でトラブルシューティングを実施し、障害を切り分けの実施してください。
回避策として、以下の回避策1-8をご確認ください。
回避策1:
SQL Server サービス、及び、SQL Server Browser サービスが SQL Server 上で起動している事をご確認ください。
回避策2:
SQL Server native Client が NME サーバ上にインストールされている事をご確認ください。
[確認方法]
1: Windows コンソールパネルの[プログラムと機能]画面を表示してください。
2: ”Microsoft SQL Server Native client”がインストールされている事をご確認ください。
回避策3:
SQL Expressをデフォルトの状態(SQLEXPRESS として)で、データベースサーバにインストールしてください。
また、NME上ではSQL Express のホスト名として「NETBIOS名\SQLEXPRESS」を入力してください。
回避策4:
SQL Express に対してリモートより接続している、もしくは、SQL Express Server に対してリモートにある NME Migration コンソールよりアクセスしている場合、SQL Express はデフォルトでリモートによる接続を許可していないため、以下の設定を行っていただく必要がございます。
1: リモートにあるNME Migration コンソールマシン上にログオンしてください。
2: デスクトップ上で右クリックしてください。
3: [新規作成]より[テキスト文書]を選択してください。
4: デスクトップ上に文書が作成されます。作成された文書の拡張子を ”.txt” から ”.udl” に変更してください。
*”udl” 拡張子を表示させるためには[コントロールパネル]の[フォルダーオプション]より[隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する]を選択してください。
5: 拡張子を変更すると"ファイルが使えなくなる可能性があります。変更しますか?”というメッセージが表示されますので、[はい]を選択してください。
6: 手順5にて作成したファイルを右クリックしてください。
7: [プロパティ]を選択し[プロバイダー]タブより[Microsoft OLE DB Provider for SQL Server]を選択してください。
8: (1)ドロップダウンリストより SQL Server 名を選択してください。
9: (2)”Windows NT 統合セキュリティ” を SQL Server へのログオン方法として選択してください。
10: (3)SQL Server 上のデータベース ”NME40DB” をドロップダウンリストより選択し ”Test Connection” を選択してください。
11: “Test Connection” にて正常に接続できる事をご確認ください。
手順 8: (1)、9: (2)、10: (3)、11 いずれかにおいて問題が発生した場合には、SQL Express Server に対するリモート接続の設定が失敗している事が考えられます。リモートアクセスの設定に関する詳細につきましては、Microsoft社の Knowledge Base をご確認ください。
How to configure SQL Server 2005 to allow remote connections
https://support.microsoft.com/en-us/kb/914277
回避策5:
SQL Server から SQL builk insert ディレクトリへのアクセスが失敗する場合には、以下の手順を実行してください。
1: “Bulk Import” ディレクトリを作成してください。
2: NME、および、SQL を実行するユーザに対して共有(読み/書き権限を持つ)を割り当ててください。
※SQL Server サービスをローカルシステム上で実行する際に問題が発生した場合、“Bulk Import” ディレクトリにおいて、SQL Server Computer アカウントに対する読み込み/書き込み権限を割り当てる必要があります。
回避策6:
SQL サーバへの接続時に、Windows 認証 ではなく、SQL Server 認証 を使用していることをご確認ください。
回避策7:
Windows 認証 もしくは SQL サーバ認証アカウントが SQL Server の bulkadmin 権限を持つ事を確認してください。
1:SQL Management Studio において bulkadmin 権限の有無を確認する事が可能です。
確認方法の詳細については、以下の Microsoft 社の Knowledge Base をご確認ください。
· SQL Server 2008: http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=7593
· SQL Server 2005:http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?id=8961
2: SQL Server へ接続してください。
3: Security より Server Roles を選択してください。
4: Server Roles を拡張表示してください。
5: bulkadmin を右クリックしてください。
6: Properties を選択し ”Windows Authentication” もしくは “SQL Server Authentication” アカウントを追加してください。
回避策8:
"委任"タブの SQL Service Account が Active Directory 上に存在するかどうかについて確認してください。
1: "Active Directory ユーザーとコンピューター"を実行してください。
2: 該当するアカウントを確認してください。
3: 該当するアカウントを右クリックし、「プロパティ」を選択してください。
4: ”委任” タブが存在するかどうかをご確認ください。
"委任"タブが表示されていない場合につきましては、以下のコマンドを実行してください。
[委任タブ表示方法]
・コマンドプロンプトを起動してください。
・以下のコマンドを実行してください。
setspn –A MSSQLSvc/<FQDN> <SQL_Service_Account> (FQDN形式でサーバー名を入力してください。)
setspn –A MSSQLSvc/<FQDN>:1433> <SQL_Service_Account> (FQDN形式でサーバー名を入力してください。)
setspn –L <SQL_Service_Account>
・Active DirectoryユーザーとコンピューターにおいてSQL_Service_Account で指定したアカウントの
「属性エディター」上において“servicePrincipalName”に上記コマンドで指定した「MSSQLSvc/<FQDN>」および「MSSQLSvc/<FQDN>:1433>」が正しく設定されている事をご確認ください。
5: Active Directory ユーザーとコンピューターにおいて SQL Service アカウントを検索してください。
6: 確認した SQL Service アカウントを選択し右クリックより「プロパティ」を選択してください。
"委任"タブを選択した上で「任意のサービスへの委任でこのユーザーを信頼する」にチェックを入れ「OK」を押下、設定を保存してください。
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