ユーザーを移行中に次のエラーが発生しました。
原因と対処法を教えてください。
- エラー
"Error 0xe3000005. Target object matched by the following high-priority matching rule: AdminDisplayName=F1F165A5C403C543B246F44D9953D6D6 has already been matched with another source object by the following low-priority matching rule: objectClass=top#person#organizationalPerson#user"エラーの内容はターゲットドメインに対して同じユーザーオブジェクトが既に存在し、優先順位の高いマッチング ルールが存在するため、移行元の属性を書き込めずにエラーが発生しています。この原因は複数考えられます。
原因 1:
同じユーザーオブジェクトを別の移行セッションで処理したことがあれば、それが原因です。例えば移行や同期に複数のドメインが関与していて、対象のユーザーオブジェクトは既に別のソースドメインからターゲットドメインへ同期または移行をし、その後に別のソースドメインから移行しようとした場合、このエラーが発生します。
原因 2:
ソース側のユーザーオブジェクトが削除され、再度再作成されたことがあれば、それが原因です。新しく作成されたユーザーオブジェクトは属性は重複しつつ、異なる ObjectGUID を持つため、このエラーが発生します。
原因 3:
ソース側のユーザーオブジェクトは既に移行や同期をしたことがあるユーザーオブジェクトのコピーして作成されたことがあれば、それが原因です。この場合も原因 2 同様で、異なる ObjectGUID を持つためにこのエラーが発生します。
原因 4:
Active Directory スキーマーを拡張にカスタム XML ファイルが使用している場合、それが原因の可能性があります。
状況と原因で次のいずれかの対処法を選択ください。
原因 1 の対処法 1:
Quest Migration Manager (QMM) は Service attribute を使用してオブジェクトの Matching 情報を管理します。
このため、複数のソースドメインの Service attribute を 1 つのターゲットドメインの Service attribute へ移行させたい場合は、別の属性値へ移行します。
たとえば、ソースドメイン 1 とソースドメイン 2 から拡張属性 14 および 15 をそれぞれターゲットドメインへ移行している場合、ターゲット側で異なる属性 (拡張属性 9 および 10 など) へ移行する必要があります。
これは次のように設定できます。
1. QMM コンソールで設定対象のドメインペアを右クリックします。
2. プロパティの 「Object Matching」 をクリックします。
3. Service attribute | [Service] ボタンをクリックし、Service Attributes を開き、異なる属性をセットします。
原因 1 の対処法 2:
ターゲットオブジェクト AdminDisplayName 属性に既に値が含まれている場合で後から移行するソースオブジェクトの情報をターゲットオブジェクトへ優先的にマッチングさせたい場合は、 AdminDisplayName 属性の値を消去し、再同期を行ないます。
原因 2 と 3 の対処法:
ターゲットオブジェクトに記載されている Service attribute を消去し、ディレクトリ同期エージェントで正しい値を同期させます。
原因 4 の対処法:
ディレクトリ同期エージェントが動作しているサーバーで Active Directory スキーマーを拡張にカスタム XML ファイルが使用しているか確認してください。© ALL RIGHTS RESERVED. Feedback 利用規約 プライバシー Cookie Preference Center