複数組織の機能(役割ベースの権限)が有効なライセンスが投入されたSMAでは「Default」という名前の組織に加えて組織を追加作成 することができます。
この記事では複数の組織を作成している場合に、組織フィルタを用いてデフォルト以外の管理対象デバイスを追加の組織に自動割り当てする方法を説明しています。
組織機能とは、各組織単位で固有の利用者、管理対象コンピュータ、コンポーネント、タスクを管理する仕組みです。
11.0以上のバージョンのSMAで組織別のトークンを持たないデバイスの初期接続に対しては 「検疫」へ移動し、デバイスインベントリには入りません。組織別のエージェントトークンを持っているデバイスに関して、フィルタよりもトークンによる組織の判断が優先されます。
IPアドレス範囲を正規表現する場合、下記を参考にしていただくことができます。
以下のサイトURLでIPアドレスの範囲を入力するとその範囲をあらわす正規表現を作成できます。
http://www.analyticsmarket.com/freetools/ipregex
1.192.168.1.10から192.168.1.20までの場合
2.First IP Address: 192.168.1.10と指定
3.Last IP Address: 192.168.1.20と指定
4.[Generate Regex]ボタンを押しますと、以下の正規表現が取得されます。
^10\.2\.4\.(7[0-5])$
5.組織フィルタには以下のように指定します。
[IPアドレス] [次の正規表現にマッチ する] 上記のサービスで取得した正規表現を入力します。
なおフィルタ条件によりましては、環境ごとのネットワークセグメント構成や管理情報により、
想定しない組織に自動割り当てされる可能性があります。
例えば、組織ごとに独立したネットワークセグメント環境で管理がされている場合、
フィルタ条件としてIPアドレスを使用することができます。
ただし、組織Aに所属すべきコンピュータが、組織Bのネットワークセグメントにも接続が可能な場合、
最初にインベントリする時点で組織Bのネットワークセグメント上から通信をしたときには、
K1000サーバー上で組織Bのコンピュータとして割り当てされる動作をいたします。
環境面、ならびに運用にあわせ、手法を考慮いただく必要があります。