ドライバフィードカタログのリストにない機種向けのドライバーをドライバフィードに配置する登録方法を説明します。
DriverFeed では主に Dell Enterprise Client (Latitude, Optiplex, Precision, XPSシリーズ等)のドライバパックのカタログからドライパバックを取り込みます。(v9.0 以上のバージョンでは 従来の Dell に加えてLenovo, HPがドライバフィードに追加されました。)
そのリストには含まれないような機種・ベンダー(Toshiba, Panasonic, Dell Vostroシリーズ等)へのドライバー注入時の対処方法を示します。
ドライバフィードのダウンロード対象にないプラットフォームのドライバーをSDAドライバフィードから配布できるようにするには、ドライバーファイルを \\SDAIPADDR\drivers_postinstall 共有 の所定のパスに配置する必要があります。特定のモデル/OS 用のドライバーは次のパスの下に配置されている必要があります。
8.2 \\SDAIPADDR\drivers_postinstall\MANUFACTURER\OSNAME_OSver_OSarch\Model
9.0+ \\SDAIPADDR\drivers_postinstall\OSNAME\OSVer\OSarch\OSrel\MANF\SystemID
OSNAME: windows
OSver: 11, 10 等
OSarch : x86, x64
OSrel: any, 21h2等 (anyとWFUの両方ある場合anyが優先使用)
MANF: dell, hp , lenovo , vmware, hyperv, devicecompany などメーカー名から記号空白などを削除したもの
SystemID: 089a , 886d 等 VMware, Hyper-Vでは空
例:
windows\11\x64\any\dell\aaaa
windows\10\x64\21h2\hp\bbbb
windows\11\x64\any\vmware\
デバイスへのイメージ展開実行時にドライバーフィードからドライバの注入が実行されるためには次の条件を満たす必要があります。
(4) 対象のパスにドライバーファイルが配置されていること
スクリプト形式のインストール においては(1),(4)を満たせば展開時に自動で注入されます。
これらの条件を満たす場合に、インストール対象のボリュームにイメージがコピーされた後で、タスクエンジン(展開時のプロセス)はインストールすべきドライバーがあるパスを特定し、infファイルに対してdism.exe /Add-Driver を行います。
この時のログは
[WinDrive]:\ProgramData\Quest\KACE\Logs\driver_feed_injection.log(9.0+)
[WinDrive]:\Windows\dism.log(8.2まで)
に記録されます。
1-1. KBEでの実行
目的のモデルのPCをKBEで起動してcopy_drivers_debug.vbs を実行します。(Windows OSで上で実行することもできます がKBEではdrivers_postinstall内のパスの有無についても確認します)7. コマンドプロンプトにdism /image:で始まるコマンドラインが出力されていることを確認
この表示は、実際の展開時にはドライバコピーのタスクがこのようなコマンドを実行しうる、という確認のためのものです。実際には実行されません。
以下の例では Dellのモデル に Windows 10(22h2)がインストールされたシステムで drivers_postinstallに該当するフォルダ(22h2,any)を作成したうえでv9.1のcopy_drivers_debug.vbsを実行しています。両方とも (Installed) となりますが、dismの引数にはanyが採用されます。
22h2\MANF\#### のみ存在する-> 22h2が採用
any\MANF\#### のみ存在する-> anyが採用
22h2\MANF\####, any\MANF\#### 両方存在する-> anyが採用
いずれもない場合、v8.2までの形式のパスが仮定されます。
期待するような機種の情報が取れない場合には copy_drivers_debug.vbsが参照する元のWMI情報を記録してテクニカルサポートへお知らせください。
すぐには対応できませんが今後の製品拡張への参考とさせていただきます。
( この内容を \\k2sdaIPaddr\petemp\ に getdpinfo.bat として保存しておくとKBEのコマンドプロンプトから T:\getdpinfo.bat として呼び出せます。 )
echo class Win32_ComputerSystem Model
wmic ComputerSystem get Model
echo class Win32_ComputerSystem Manufacturer
wmic ComputerSystem get Manufacturer
echo class Win32_ComputerSystem HyperVisorPresent
wmic ComputerSystem get HypervisorPresent
echo class Win32_ComputerSystem SystemSKUNumber
wmic ComputerSystem get SystemSKUNumber
echo class Win32_BIOS Manufacturer
wmic BIOS get Manufacturer
echo class Win32_CompluterSystemProduct Version
wmic CSProduct get Version
echo class Win32_BaseBoard Product
wmic BaseBoard get Product
・メーカ名および機種名 機種の公式URLがあればそれも含めると助かります
・インストールされているOS
・cscript copy_drivers_debug.vbsの結果の画面
・wmicコマンドの結果
(v8.2まで) 配置すべきパス MANUFACTURER\OSNAME_OSver_OSarch\Model の値は driver_feed_discovery_tool.vbs を実行して調べることができます。
1-1. Driver Feed Discovery ツールの取得
\\SDAIPADDR\drivers_postinstall\feed_tools にある以下のファイルを展開対象と同じモデル・同じOS(Windows 7 x86, Windows 7 x64 など。SPは区別無し)を持つコンピュータのローカルディスク上へコピーします。
- driver_feed_discovery_tool.vbs
- disco.wsf
- disco.exe.vbs
- disco.inc.vbs
- drvstr.cfg
1-2. Driver Feed Discovery ツールの実行
ダブルクリックできます。 コマンドプロンプトでは cscript driver_feed_discovery_tools.vbs
と指定して実行することもできます。
ダイアログに以下のような情報が表示されます。
Computer Name:
Manufacturer reported by WMI: >Vendor_Name Inc.<
Manufacturer expected by Driver Feed: >VendorName<
Model reported by WMI: >Vendor Model<
Model expected by Driver Feed: >Model<
OS: windows_10_x64
Path: VendorName\windows_10_x64\Model
1-3. ツールの終了と結果
ダイアログにOKすると結果が driver_feed_discovery.log に記録される旨が示されます。 (共有上でvbsファイルをダブルクリックしていた場合、書き込みエラーが発生します)
Path の値がその機種・OSについて ドライバを配置すべきフォルダとなります。
SDA7以上のメディアマネージャでKBEを作成する際、詳細設定オプションで「Driver Feed Advisorの実行」が有効(デフォルト:On)で作成されていれば、そのKBEを起動するだけでも確認できます。
起動中のコマンドプロンプトに表示されます。KBEホーム画面に移動して見えなくなったらAlt-Tabキーを押して画面を切り替えることで表示できます。
ハードディスクにすでにOSが入っていればOS名についても調べてくれます。
OS名についてはクライアントOSでは windows_10_x64 や windows_7_x86 のように予測可能です。
配置すべきドライバーがどこにあるかを調査します。
配置すべきドライバーのファイルとはユーティリティやEXE形式のインストーラーを伴うものではなく、infファイルとsys/dllなどから構成されinfを指定することでインストール可能なファイル群を指します。
インターネット上のWebサイトやメーカーのメディアに収録されている場合もあります。
Dell製クライアントPCの場合 ドライバフィードで自動で取得できるため不要ですが、Drivers PackとしてまとめられたものをDellのWebサイト入手できます。
Dell Command | Deploy - Driver Packs for Enterprise Client OS Deployment
すでに同じモデルのマシンが存在しシステムイメージと同じOSが動作し必要なドライバーが既に入っているならば、以下の手段で収集することが可能です。
Display、Mouseなどドライバファイルを含むフォルダを先ほどの対象パス \\SDAIPADDR\drivers_postinstall\内にフォルダを作成して )へエクスプローラでアクセスしてコピーします。
手順は以上です。
ただし、ここで作成したパスにファイル・フォルダを配置してもそれらのドライバーの情報が ライブラリ | ドライバ や ライブラリ | Dellドライバフィード の一覧に表示されるわけではありません(そのような機能はありません)。
あくまでも BIOSやOSなどから識別される文字列のパスにドライバーを配置しておくことでイメージ展開時にドライバーを注入させるために使用するのみです。
補足 Driver Feed Builder を使用したドライバの収集
Driver Feed Builder を使用すると、PATHの作成および DoubleDriver相当の機能を呼び出してドライバーの収集とSDAへの登録を同時に行えます。
制限事項:
・収集対象PCがSDAと直接通信できる必要があります。(MediaManagerと同様の通信)
・KACEエンジニアにより作成されたユーティリティですがテクニカルサポートによるサポートはございません。
・DriverFeed Builderが想定するパスは8.2までの仕様です。9.0以上ではローカルに収集して保存してから手動で配置してください。
Driver Feed Builder
http://www.itninja.com/blog/view/driver-feed-builder
Download Driver Feed Builder
(取得にはQuestサポートアカウントによる認証が必要です)
driverfeed_builder.zipを解凍します。
2. 起動とSDAへの接続
driverfeedbuilder.exeを起動します。
[Next]を押します。
3. オプション選択
[Feed Builder Option]の選択では、[Harvest drivers with Double Driver]を選択します。
[Next]を押します。
4. ドライバの収集とアップロード
Harvesting Driversというダイアログが表示されしばらくすると閉じます。
ダイアログが現れます。
5.確認
Driver_postinstallの下を確認しフォルダの作成、ファイルの配置が行われている事を確認します。
DriverFeedBuilderやメディアマネージャを何度も再起動させて、うまく接続しなくなった場合
以下のコマンドを実行してセッションを終了し改めてFeedBuilderを実行してください。(不都合でなければPC再起動でも結構です)
net use \\SDAIP\<表示されるパス> /delete
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