KACE SMAはデフォルトで自動的に夜間バックアップを行います。この自動バックアップ と オフボードバックアップ ( 詳細は https://support.quest.com/ja-jp/kb/4287864) を使用することが推奨されます。
FTP経由でアプライアンスバックアップをダウンロードおよびアップロードする方法は、アップグレードやProfessional Service、サポートあるいはサーバー移行プロジェクトを目的とする作業で役立つ場合があります。
進める前に一度記事全体を通してお読みください。
メモ: 以下の手順をすべて通して完了できるようにするためには "FTP経由のバックアップを有効 "および "FTP書き込みを有効" にする にチェックをいれる必要があります。この設定メニューは 設定|セキュリティ設定 にあります。 保存してサービスを再起動 を クリックすると反映されますが、サービスが再起動し、実行中のタスクが中断されるか、サーバーへの接続が切断される可能性がありますのでご注意ください。
メモ: 本記事内に記述されるパスワードは製品デフォルトのパスワードです。SMA のセキュリティ設定メニューにて新しいパスワードを設定している場合そのパスワードを入力してください。 設定欄に新しいパスワードを入力して保存してサービスを再起動をクリックすると反映されますが、サービスが再起動し、実行中のタスクが中断されるか、サーバーへの接続が切断される可能性がありますのでご注意ください。
バージョン6.4以上では従来(6.3以前)からのバックアップの仕組みとバックアップファイルの命名ルールが変更になりました。このため、既存の記事のバックアップファイルをFTP経由でダウンロードとアップロードの説明が6.4.xでは適用されません。
v6.4以上をお使いの場合、本記事の手順を参照してください。
■ダウンロードに関する手順(SMAサーバーの外部へ保存)
* SMA v9.0以上ではオフボードバックアップ がサポートされました。SMAから宛先のSFTPやSMBファイル共有に送る形でのバックアップデータの外部転送ができます。
アプライアンスからFTP経由で手動でファイルを取得(ダウンロード)するには2通りの方法があります。
重要: 13.1以上のバックアップデータはバックアップデータ作成時にシリアルナンバーで署名されます。そのデータを使用して復元を行うにはバックアップデータを作成したアプライアンスのシリアルナンバーを指定する必要があります(取得元のシリアルナンバーを知っている必要があります)。詳細は 「バージョン13.1 - シリアル番号でのSMAのバックアップ署名 について 」をお読みください。
注意: Windows ftp.exeの実装と Firewall構成によってログインは出来てもダウンロードやディレクトリのリストができない場合があります。Passiveモードに対応するFTPクライアントの利用をお勧めします。
2.FTPクライアントを使用する:
■復元に関する手順(アップロードおよびバックアップからの復元)
注意: バックアップ取得時にシンボリック名k1_base.tgz k1_incremental.tgz で取得した場合、復元前のアップロードの際、ファイル名を以下のように直してください。
k1_base.tgz -> yyyymmdd_k1_base_version.tgz
k1_incremental.tgz -> yyyymmdd_k1_incr_version_YYYYMMDD.tgz
yyyymmdd: ベースバックアップ時の日付の文字列 20170101 など
version: バックアップ取得時のバージョン番号の文字列 6.4.120822 など
YYYYMMDD: 差分バックアップの日付の文字列 20170103 など
重要: 13.1以上のバックアップデータはバックアップデータ作成時にシリアルナンバーで署名されます。そのデータを使用して復元を行うにはバックアップデータを作成したアプライアンスのシリアルナンバーを指定する必要があります(取得元のシリアルナンバーを知っている必要があります)。シリアルナンバーを指定する方法としてはバックアップファイルと一緒にベースバックアップファイル名 yyyymmdd_k1_base_version.tgz に.serialを追加した yyyymmdd_k1_base_version.tgz.serial という名前のファイルにシリアル番号を記述してアップロードします。詳細は 「バージョン13.1 - シリアル番号でのSMAのバックアップ署名 について 」をお読みください。
1.コマンドプロンプトを使用してFTP経由でリストア用のバックアップファイルをアップロードする:
注意: Windows ftp.exeの実装と Firewall構成によってログインは出来てもダウンロードやディレクトリのリストができない場合があります。Passiveモードに対応するFTPクライアントの利用をお勧めします。
(1.の代替手順 - ClientDropを使用するアップロード)
Sambaファイル共有を有効にしている場合、\\k1sma\clientdrop 共有にバックアップファイルをコピーすることでもアップロードが可能です。
こちらのナレッジベース記事をご確認ください。
SMA ClientDrop共有の使い方 と クライアントドロップファイルサイズフィルタ (4257476)
2.復元を実行する