この記事では 代替の場所(代替場所) の使用方法について説明します。
KACEシステム管理アプライアンス(SMA)では、管理対象インストールおよびファイル同期タスクにおいて、代替の場所 を設定することができます。
この設定によりエージェントがSMAに登録済みのファイルをWebポート経由でSMAから取得する代わりに、任意のファイル共有上に配置したファイルをSMB通信で取得させることができます。
・代替のダウンロード場所として、Windowsファイル共有、Sambaサーバー、ファイルサーバーアプライアンスがサポートされています。
CIFSもしくはSMBプロトコルにて、クライアントコンピュータからアクセスできることが必要です。
通常、インストーラや同期させるファイルはSMAのローカルに保存します。
このときタスクが実行されると、各ターゲットデバイスのエージェントはSMAからWebポート経由でインストーラや同期対象のファイルを取得します。
一方で、管理対象インストールおよびファイル同期タスクにて代替の場所を指定すると、SMAの外に保存したインストーラファイルや同期対象のファイルをダウンロードさせることができます。
この仕組みにより各ターゲットデバイスは、SMAではない場所に用意された配布ポイント(ファイルサーバー)と通信してインストーラや同期対象のファイルを取得できるようになります。
WAN回線の帯域使用状況(特に低速回線)、ならびにSMA本体のパフォーマンスを改善させます。
(シナリオ例:SMAサーバーが配置されている場所と異なる拠点のコンピュータに対し低速WAN経由にて管理対象インストール、もしくはファイル同期を行う場合の通信量削減)
・タスク実行時に、代替のダウンロード場所からリソースダウンロードするコンピュータをフィルタするラベルを作成しておきます。
(手動ラベル、Smart Labelのいずれでも可)
各タスクに下記の設定を追加し、保存します。
■管理対象インストール
• 詳細にて、[代替の場所]のチェックをオン
• パス: 配布ポイントのUNCパス (ファイル名まで含む)
• チェックサム: 指定したファイルのMD5チェックサム値を入力
• 資格情報: 上記パスに読み取り権限のあるユーザーとパスワード
以下の記事も参考にしてください。
管理対象インストールで代替の場所を使用する方法 (4313295)
■ファイル同期
• 詳細内にて、[代替の場所]のチェックをオン
• パス: 配布ポイントのUNCパス(ファイル名まで含む)
• チェックサム: 定したファイルのMD5チェックサム値を入力
• 資格情報: 上記パスに読み取り権限のあるユーザーとパスワード
MD5チェックサムは以下記事の手順にて得ることができます。
代替の場所にて使用するにMD5チェックサムの作成方法 (4313352)
代替のダウンロード場所からリソースのダウンロードがされたかどうかは、kAgent.logを確認します。下記の記事をお読みください。
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