Windows 11 を展開するとポストインストールタスクフェーズで Set Engine Run Key タスクがリターンコード 20001でエラーとなり展開に失敗します。
Task Error
Task ID:
Task name: Set Engine Run Key
Return Code: 20001
Error Description: PowerShell is not installed.

イメージ展開中にKACEタスクエンジンはPowerShellを使用してSDAによる組み込みタスクを実行しますが、PowerShellタスクの実行にPowerShell 2.0を前提とした実行環境のチェックが行われており、PowerShell (2.0) が無い環境では実行できないとしてエラーを返します。
Microsoftは今後のWindows11 およびWindows Server 2025リリースにおいてPowerShell 2.0の削除をアナウンスしています。それぞれ2025年8月と2025年9月に始まります。よってPowerShell 2.0はWindowsの今後の新しいリリースでは使用できなくなると考えられます。
ステータス:
KACE SDA製品の問題としてK2-7888 として識別されています。
本問題への修正を含む9.3へのホットフィックスがリリースされました。(2025年11月24日)
ホットフィックスについての説明は以下の記事をご参照ください。
KACE システム導入アプライアンスのホットフィックス - 9.3.311 (4381330)こちらからダウンロードできます。
KACE Systems Deployment Appliance ソフトウェアのダウンロード
Hotfixes: KACE Systems Deployment Appliance Server (SDA 9.3) and Remote Site Appliance (RSA 9.3) Hotfix (9.3.311)
Microsoftは PowerShell 2.0の削除を進めています。KACE SDAタスクエンジンはシステム組み込みタスク(エンジン実行キーの設定、UACの復元、クリーンアップ)の実行にてPowerShellを使用しますが、PowerShell 2.0を前提に統合されていました。
回避策:
Windows 11 24h2イメージを作成する場合、2025年8月以前のメディアでインストールしたイメージでキャプチャすることをお勧めします。それ以後のインストールではPowerShell 2.0がおそらく存在しません。
メモ:
* PowerShel 2.0 は より新しいWindowsバージョンではOS更新の一部として削除されます。
* このことは特定の更新を通してではなく、より主要な機能更新(Windows 11では24H2に対して2025年8月以降、Windows Server 2025では2025年9月以降)を通して統合されます。
* 将来のこれらのOSバージョンではPowerShell 2.0が完全に含まれません。