sysprep済みの"システムイメージの展開" または "スクリプト形式のインストール" において
「ドライバのコピー」タスクが、注入されるべきドライバーのフォルダを見つけられなかった場合には以下の手順を実施して調査してください。
copy_drivers_debug.vbs を使用してドライバパスを調査する
KBEから実行する手順
1. 該当機種の該当OSがインストールされたデバイスにてKBEを起動します。
2. KBEホームから 回復メニュー へ移動し コマンドプロンプト を起動します。
3. Y: を実行してYドライブに切り替えます。
4. drivers_postinstall\feed_tools の下に移動します
cd Y:\drivers_postinstall\feed_tools
5. cscript copy_drivers_debug.vbsを実行します。
1. エクスプローラーから \\k2sdaip\drivers_postinstall\ へ移動して feed_tools フォルダをローカルパスにコピーします(C:\temp など)。
2. 「コマンドプロンプト」を「管理者として実行」で起動して 「管理者:コマンドプロンプト」と起動します。
3. cdコマンドにて 1でfeed_toolsの内容をコピーしたパスに移動します。
4. cscript copy_drivers_debug.vbsを実行します。
- OSとモデル情報から作成された想定されるパスの情報が表示されます。
- KBEで実行した場合のみ: OSとモデル情報から作成されたパスが drivers_postinstall の下に実在するかどうかについて正しい表示をします。(見つかった場合: Installed ,見つからない場合:Not Installed) 。
- ドライバ注入実行時に推測されるdismコマンドのコマンドラインオプションがドライバのパスを含む形で表示されます。
- ツールが表示するパスと対応するドライバーフィードパッケージが配置されるべき場所を比較してください。
- \\K2000\drivers_postinstall 配下の対象パスが合致しない場合にはテクニカルサポートへサービスリクエスト(チケット)を上げる必要があります。その際、表示された結果の「スクリーンショット」をご提供ください。
以下の例ではあるDellの機種 に Windows 10(22h2)がインストールされたシステムで drivers_postinstallに該当するフォルダ(22h2,any)を作成したうえで v9.1 のcopy_drivers_debug.vbsを実行しています。
Manufacturer reproted by WMI: WMI (Windows Management Instrumentation )経由でBIOSから確認されたベンダー情報です。
Manufacturer expected by Driver Feed: 上記を元にdrivers_postinstall配下で使用されるベンダー名の文字列情報です。
System ID reported by WMI: WMI経由でBIOSから確認された機種を示す情報です(SystemID)
Virtual Machine: 仮想マシンかどうか。Trueの場合パスに機種情報が含まれません。WFUバージョンも読み取らず常にanyが想定されます。
OS: Windows 10やWindows 11等のOS
Display Version: WFUバージョンの文字列です
Driver Feed path: KBEがその機種・OSを持っているときに想定するドライバ配置パスです。OSリリースを読み取ったパスとanyのパスが想定されます。
最後にdism 実行時に推定されるコマンドラインオプションが表示されます。
パスはSDA上に作成していれば両方とも (Installed)の判定となりますが、dismの引数にはany側が採用されています。
22h2\MANF\#### のみ存在する-> 22h2が採用
any\MANF\#### のみ存在する-> anyが採用
22h2\MANF\####, any\MANF\#### 両方存在する-> anyが採用
いずれもない場合、v8.2までの形式のパスが仮定されます。

Driver Feed Advisor による出力
KBEには起動時に Driver Feed Advisorを実行してドライバフィールドの配置用パスをアドバイスする機能があります。(SDAメディアマネージャ7.0以上で利用可能)
KACE SDA メディアマネージャの画面説明 (4294938) - 詳細設定オプション: Driver Feed Advisorの実行この機能が有効なKBEではKBE開始時に自動的に driverfeed_advisor.exe /kbe が実行されて、X:\Windows\Temp\driverfeed_advisor.txt に記録されます。
このコマンドは copy_drivers_debug.vbsとは異なり、レジストリファイルの読み取りには依存しないためOSが内蔵ストレージにインストールされていなくてもパス文字列の出力を試みます。
取得方法
この結果は X:\Windows\Temp\driverfeed_advisor.txt に記録されます。
回復 メニューからコマンドプロンプトやノートパッド(メモ帳)にて確認できます。
T:ドライブの下に保存することで SDAの petemp 共有( \\k2sdaip\petemp )から回収出来ます。
デフォルトでWindows 10のパスを想定するためWindows 11がインストールされていてもOS名のパスが10となります。11を含むパスの出力をしたい場合、回復 |コマンドプロンプト から次のようにw11を指定して実行します。
driverfeed_advisor.exe /kbe /w11
またKBE作成時の詳細設定オプションにて「Run KBE Advisor」が有効であれは 起動時にKBEのサマリが作成されます。これをPEtempから回収できます (X:\kbe_summary.txtにはドライバフィードアドバイザーの結果のほかドライバー情報も含まれています)
copy X:\kbe_summary.txt T:\kbesummary.txt
v8.2までの手順(Driver Feed Discovery Tool)
- ターゲットのパソコンを起動して(KBEではなく)OSを立ち上げます。
- Driver Feed Discovery Tool を実行します。(手順は後述)
- ツールが表示するパスと対応するドライバーフィードパッケージが配置されるべき場所を比較します。.
- Driver Feed Discovery tool が出力するパスと \\K2000\drivers_postinstall 配下の対象パスが合致しない場合にはテクニカルサポートへサービスリクエスト(チケット)を上げる必要があります。その際、表示された結果の「スクリーンショット」と 「logファイル」をご提供ください。
Driver Feed Discovery Toolの実行手順
- Driver Feed Discovery Tool Catalogを更新します。
- 導入アプライアンス上で、 ライブラリ | ドライバフィード | (アクションから)ドライバフィード設定の管理
- "ドライバフィードを有効にする"にチェックがはいっていることを確かめます。
- "更新の確認" をクリックします。
- "ドライバフィードステータス" が"完了" に戻るまで待ちます。
- ターゲットのパソコンを起動して(KBEではなく)OSを立ち上げます。
- \\k2000\drivers_postinstall 共有へ移動します。
- feed_tools フォルダをデスクトップなどのローカル上にコピーします。
- ローカルにあるコピーしたfeed_toolsフォルダを開きます。
- Driver_Feed_Discovery_Tool.vbs をダブルクリックして実行します。
- 結果が表示されます。結果のスクリーンショットとlogファイル(feed_toolsフォルダに出力された driver_feed_discovery.log)を採取し、テクニカルサポートへお知らせください。
メモ: feed_toolsフォルダ全体をローカルにコピーして使用してください。Driver Feed Discovery Tool はfeed_toolsフォルダにある設定ファイル等を使用することから、正しく実行されるためにはフォルダ全体がローカルにコピーされていなければなりません。