この記事ではKBEが接続するSDAまたはRSAのIPアドレスを決定するフローについて説明します。
KBEはマウントすべきファイル共有を提供するSDAまたはRSA のIPアドレスをDHCPサーバーから取得しており、以下の順序で先に見つかったものを使用します。
SDAオンボードDHCPサーバーおよび外部DHCP(ISC DHCP実装)では 1. が提供されます。
参考 - BIOSおよびUEFI PXE用に外部DHCPサーバーを構成する(4243138)
参考 - 外部DHCPサーバーにLinux等を使用する際のDHCPサーバー設定(4252069)
外部DHCPサーバーがWindows DHCPの場合、2.があれば十分ですが 同時に1.(Option 244)を設定することもできます。
参考 - DHCPスコープオプション244を設定する(4288220)
RSAに接続するときにも同じ挙動でDHCPオプションからRSAのIPアドレスを入手します。
メディアマネージャでKBEにサーバーの静的IPアドレスを指定するオプション(サーバ設定 静的IPアドレスの使用)は1.と2.の挙動を行わないようにします。
オプション244はKBEだけが使用します。PXEブートの段階では使用されません。
PXEではブートイメージの取得先を見つけるためにDHCPオプション66 [Windows] あるいは next-server [SDAオンボードDHCP または ISC DHCP] を探します。
参考 - 外部DHCPサーバー構成における重要なDHCPオプションについて (4264913)
メモ: 本記事の説明はあくまで一般的な(あるいは従来通り)設定での汎用的な構成での動作です。 バージョン7.0以上のメディアマネージャーではKBE作成メニューのサーバー設定において 静的なIPアドレスを指定するような構成ができるようになっています。