KACE システム管理アプライアンスのバージョン12.0からアプライアンスにバックアップデータの外部転送先としてクラウドベースストレージであるMicrosoft Azure Blob StorageまたはAmazon S3 Bucketを設定できるようになりました。利用するにはMS AzureあるいはAmazon S3用のアカウントが必要です。
この記事では Azure Blob StorageオプションおよびAmazon S3を使うオフボードバックアップの設定方法を説明します。
1. Azure ポータルへ移動します。
2. ストレージアカウントを新規に作成、あるいは既存のストレージアカウントの1つを利用できます。
メモ: Azure Blob Storageアカウントを設定する際、ネットワークルーティング設定として"Internet routing" を選択してください。これはデフォルトの「Microsoft network routing」となっていると頻繁に切断されることを避けるためです。
3. ストレージアカウントにてコンテナーを1つ作成します。
(名前は英数半角スペースなし、パブリックアクセスレベルは 「プライベート(匿名アクセスはありません)」)
4. SMAの管理コンソール(/adminui)にログインします(複数組織が有効なSMAでは システムの管理者コンソール(/systemui) )
5. "設定" | "バックアップ設定および復元" へ移動します。
6. "オフボードバックアップ転送プロトコル" の下から 使用するクラウドプロバイダーを選択します。
(選択肢にはAzure Commercial Blob Storage, Azure Government Blob Storage がありますが日本のお客様はおそらく前者を使用することになります)
7. Azure ポータル上でコンテナを作成したストレージアカウントから”アクセス キー”(セキュリティとネットワーク)へ移動します。
8. タブの(目のアイコン)’キーの表示’ をクリックします
ストレージ アカウント名とキーをメモします
9. 今度はSMA上でそのAzure Blobストレージアカウント名と,コンテナ/パスとアクセスキー(1つだけ必要)を入力します
10. テストボタンをクリックします
11. 接続が成功したらバナーが緑色で表示されるはずです
12. 保存 ボタンをクリックします。
次回のバックアップが実行からバックアップログに外部への転送が成功したか失敗したかを知らせるログが記録されるようになります。
S3リージョン/バケット: リージョン名/バケット名 例: us-east-1/aaaaak1bk
パス: フォルダを指定する
アクセスキーID: 4.でメモしたアクセスキーID AKIA.....
秘密アクセスキー: 4.でメモした シークレットアクセスキー
9. テストボタンをクリックします
10. 接続が成功したらバナーが緑色で表示されるはずです
次回のバックアップが実行からバックアップログに外部への転送が成功したか失敗したかを知らせるログが記録されるようになります。
補足: Amazon S3 のPUTサイズの制限を回避するためのマルチパートアップロードにはv13.0以上で対応しています(それ以前のバージョンではbase/incrいずれかが5GBを超えると失敗します)
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