■はじめに
- バージョンアップ前にリリースノートをお読みいただくことをお勧めします。
技術文書 KACE SMA 7.1.149 KACE Systems Management Appliance 7.1 Release Notes (Japanese)
新機能と強化点、廃止される機能、解決済みの問題、既知の問題、システム要件、アプライアンスの更新
- ライフサイクル計画(サポート期間・終了) については以下の記事をご参照ください
■前提要件
サーバーの最小バージョン: 7.0.121306 以上
エージェントの最小バージョン: Agent 6.4.180 以上(※サポートされない組合せのアップデートは 【補足】 参照)
サーバーバージョンが前提を満たしていない場合、満たすように先に更新をしてください。
参考記事: KACE システム管理アプライアンスを複数前のバージョンからアップグレードするパスについて (155574)
■推奨事項
- バックアップファイルの取得
バージョンアップ作業の失敗に備えてアップグレード作業前にはK1000のメンテナンスバックアップによる直近の「データベース」および「ファイル(アプライアンス)」のバックアップをK1000外部に保存しておくことを強く推奨します。
K1000上でのバックアップデータの作成は、毎日夜間のメンテナンス時刻で行われておりますのでFTPまたはブラウザから直近のファイルを外部にダウンロードするのみです。
(組織機能がない場合)設定→「バックアップ設定」に移動します。
(組織機能を持つ場合) 組織をシステム に切り替えて 設定→「バックアップ設定」に移動します。
以下のファイルを取得します。
ベースバックアップのダウンロード: yyyymmdd_k1_base_version.tgz
差分バックアップのダウンロード: yyyymmdd_k1_incr_version_YYYYMMDD.tgz
詳細は次の記事をご確認ください:
(バージョン6.4以上)手動でK1000のバックアップを行いバックアップファイルを取得する方法 (176568)
ただし一度上げたバージョンを直接ダウングレードすることはできません。詳細については以下の記事を御確認ください。
KACE SMAのバージョンをアップグレード前に戻す手順について(232620)
通信要件の変更(重要)
エージェントサーバー間の通信で使用するポートは6.Xエージェントではコントロールとしてサーバーの52230/tcp,データ転送目的に 80 or 443/tcpを使用していましたが、7.X以上のエージェントでは52230番の使用を廃止し 443/tcp(必須), 80/tcp (HTTPS構成無しの場合必須) となりました。
7.0/7.1サーバーは6.4および6.3のエージェントとの通信をサポートしますが、7.x以上のエージェントに更新する前にK1000サーバー443へ接続できるようにしてください。
詳細 K1000エージェントの通信プロトコル (148134)
■アップグレード手順
バージョンアップ用ファイル(.kbin)のダウンロード
以下のページにアクセスし、画面上の サインイン からサインインします。サインインパスワードがわからなくなった場合、パスワードのリセットを実施ください
最新リリースのダウンロード
https://support.quest.com/ja-jp/download-product-select
検索欄にて、KACE Systems Management Applianceを検索して選択します。
その後、製品バージョン を選択して各ファイルのダウンロードを実施します。
- 7.1 サーバー更新ファイル: k1000_server_7.1.149.kbin
1. 製品バージョンから[7.1.149] を選択します。
2. Update の「KACE Systems Management Appliance 7.1.149」
または その行の下矢印をクリックするとダウンロード選択がされます。
3. [ダウンロードに追加]→[今すぐダウンロード]をクリックしてダウンロードします
重要 Security Vulnerability Patch (SEC2018_20180410) for solution 254193 がリリースされたため上記は差し替えられました。
すでに7.1にアップグレード済みで 7.1.149のままご使用のお客様は ナレッジベース記事 254193を参照いただきHotfixにより7.1.150 へ更新してください。
- 7.1 サーバー更新ファイル: k1000_server_7.1.150.kbin
1. 製品バージョンから[7.1.149] を選択します。
2. Update の「KACE Systems Management Appliance 7.1.150」
または その行の下矢印をクリックするとダウンロード選択がされます。
3. [ダウンロードに追加]→[今すぐダウンロード]をクリックしてダウンロードします
- 7.1 エージェント更新ファイル(Agent Bundle): k1000_agents_7.1.62.kbin
1.製品バージョンから[7.1.149] を選択します。
2. Agent Bundles の「KACE Systems Management Appliance (SMA)7.1.62 Agent Bundle」またはその行の下矢印をクリックするとダウンロード選択がされます。
3.[ダウンロードに追加]→[今すぐダウンロード]をクリックしてダウンロードします。
サーバーv7.1(7.1.150)へのアップグレード
1. K1000サーバーの管理コンソールにadminユーザーでログイン後、下記の項目へと進みます。
(組織機能を持たない場合) KACE管理コンソールにログインし、
設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
(組織機能を持つ場合)KACE管理コンソールにログインし、
組織: システムに切り替え、設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
現在のバージョン が 7.0.121306 以上であることを確認します。
2. 更新を開始します。
使用可能な更新 が 7.1.150 となっている場合には [今すぐ更新]ボタンを押します。
使用可能な更新 が 7.1.150 となっていない場合 または 無し の場合、
手動更新 にて、7.1 サーバー更新ファイル: k1000_server_7.1.150.kbin を指定して 更新 を押します。
この間、手動でのK1000サーバー再起動・停止は実施しないでください。
Webブラウザから管理インターフェース画面の利用が可能になりましたら使用許諾の確認が表示されます。
ログイン後、画面右側の ”サポートが必要な場合” のバーをクリックして表示される情報アイコン
Click To See Full Image.
をクリックして、
バージョン の表示が 7.1.150 となったことを確認してください。
以下のメッセージがダッシュボードに表示されることがありますが更新後の初回のバックアップ後に発生しなければ問題はありません。
'緊急: 1つまたは複数のエラーが発生したためK1000の日ベースのバックアップが失敗しました:「ベースバックアップ」ファイルが存在しません。「増分バックアップ」が存在しません。購入したばかりのK1000では、最初のバックアップが実行されるまでこれらのメッセージが表示されます。このメッセージが表示され続ける場合は、サポートにお問い合わせください。'
詳細情報: K1000 v6.4へアップグレード後、緊急のバックアップエラーが発生(155171)
推奨: 管理下のすべてのエージェントがv6.4.x以上の場合、以後の手順を省略し、このままv7.2へアップグレードする手順 (231166) へお進みいただくことができます。
- エージェントの v7.1.62 への更新
エージェントでメータリングおよびアプリケーション制御を使用している場合にはサーバーを7.2へアップグレード後、直接6.4/7.0から7.2のエージェントへ更新することをお勧めします。
重要: メータリング有効ではv7.1 v7.2からのエージェント更新時にシステムが再起動する (232428)
自動でエージェントバンドルをダウンロードする場合には以下の1,2の手順から実施します。
エージェントバンドルファイルを手動でアップロードする場合3.から実施します。
1. エージェントバンドルを更新します。
(組織機能を持たない場合) KACE管理コンソールにログインし、
設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
(組織機能を持つ場合) KACE管理コンソールにログインし、
組織:システムに切り替え、設定 | アプライアンスの更新 へ移動します。
2. バージョン情報の確認
エージェント:使用可能なバージョンが 7.1.62 であることが確認できれば 6. へ進みます。そうでなければ次の手順で手動でバンドルを更新します。
3. バンドルの適用
(組織機能を持たない場合) 設定 | プロビジョニング へ移動します。
(組織機能を持つ場合) 管理コンソールから(システムを”除く”)各組織で、設定 | プロビジョニング へ移動します。
4. エージェントのアップデート を開きます。
5. 通知更新 にて アップデートの削除 をクリックします。

Click To See Full Image.
登録済みのバンドルが削除されます。
6. エージェントバンドル 7.1.62 が利用可能な場合には [適用] を押します。
エージェントバンドルファイルを使用する場合、 バンドルされたエージェントファイル からエージェントバンドルファイル k1000_agents_7.1.62.kbin を選択してアップロードします。

Click To See Full Image.
通知更新 の エージェントバージョン が 7.1.62 になったことをご確認ください。
またK1000Client共有 ( \\K1000IPAddress\client[_#]\agent_provisioning\)の下に対象バージョンのファイルが配置されたことを確認します。
7. 登録済みクライアントのエージェント更新 (後からでも結構です ※ 互換性のないエージェントの更新について)
設定|プロビジョニング|エージェントのアップデート]へ移動し、エージェント設定 の 有効 にチェックが入っているとなっていることを確認します。
「すべて」または個別およびラベル指定したマシンが設定されていますと 対象のマシンへの更新が開始されます。

Click To See Full Image.
エージェントソフトウェアが更新されると、コンピュータインベントリの「K1000エージェント」-「エージェントのバージョン」の新しいバージョン情報に新しいバージョンが反映されます。
エージェントからサーバーに接続されていればチェックインの周期で更新がおこなわれますが、念のため一晩程度お待ちください。
台数が多い場合にはネットワークへの負荷が懸念されますので一度にすべてのマシンに更新をするのではなくラベル等で指定して順次更新を進めるよう調整ください。
(1台あたりWin:37MB,Mac:26MB,Linux:30MB程度の転送が発生します)
手順は以上となります。
重要:(6.x以前からご利用のお客様)
K1000 Server 7.0以上ではエージェントのバージョンが7.0以上の場合、通信要件からサーバ 側宛先ポート 52230/tcpが不要となります。代わりに 443/tcpが必須となります。
全ての管理対象エージェントデバイスが7.0に置き換わりましたら以下の手順で、AMPポート(52230)を無効にしていただくことができます。
1. 設定 | コントロールパネル | エージェント設定 (組織が有効なK1000では最初に"システム"に切り替えます)
2. "7.0 以前のエージェントのサポートを有効にする" のチェックをオフにして保存します。
【補足】互換性のないエージェントの更新について
既存動作中のエージェントがv7.0サーバーでサポートされないバージョン(6.3およびそれ以前)の場合、K1000エージェント更新によるアップデートは保証されません。(テクニカルサポートでは動作する前提での対応は致しません)
アップグレード前にサポート対象バージョンへ更新していただくか、それが困難な場合、サーバーアップグレード後に手動あるいはKACE以外の機能での更新をご検討ください。
(1)Agent msiとmsiexecコマンドを使用して手動でインストールする
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x86_K1000Webサーバー名.msi
あるいは
msiexec /qn /i ampagent-x.x.xxx-x86.msi HOST=K1000Webサーバ名
(2)何らかのツールを使用してリモートでのインストールを行う
PSTools/PSexec を利用してKACE エージェントを遠隔操作する方法 (148209)
(3)ActiveDirectoryのGroupPolicyを使用する
GPO によるKACEエージェントインストール方法(111244)