この記事ではデバイススマートラベルの作成例をご案内します。
KACEシステム管理アプライアンス(SMA)では複数のアイテムをまとめて取り扱う方法としてラベルという機能が提供されています。
SMA管理者はラベルを作成することができ、さまざまなアイテムに対して付与することができます。
ラベルは大きく2種類に分けられ、手動で割り当てを行う手動ラベルとフィルタパターンで割り当てを行う スマートラベル に分かれます。
パッチスケジュールやKスクリプトなどの実行対象の指定にスマートラベルを使用するとデバイスへの割り当て(または解除)をラベルを通じて自動的に行えるため、デバイスの属性変更に応じてスケジュール設定を修正する作業を減らすことができます。
1. KACE SMAシステム管理コンソールの デバイス一覧 ( インベントリ | デバイス ) にてSmartLabelタブをクリックします。
2. 任意のフィルタ条件を選択および入力します。必要に応じて条件を追加できます。
3. テストボタンを実行して期待通りのフィルタ結果であることを確認します。
4. ラベルの選択欄のテキストフィールドに 保存用の名前を入力します。
5. 保存ボタンをクリックします。
フィルタ条件の追加についてはSmart Label の作成方法 (4296848) の手順および同記事の追加情報をお読みください。
1. KACE SMAシステム管理コンソールの デバイス一覧 ( インベントリ | デバイス ) にてフィルタ タブをクリックします。
2. 右上の Smart Label エリアの テキストフィールドにて既存のラベル名を検索して選択します。
3. 読み込む ボタンをクリックします。
4. Smart LabelタブをクリックしてフィルタタブからSmart Labelタブへ移動します。
(1から4の手順の代わりに ラベル管理 | Smart Label | ラベル名 の行のペンシルアイコンをクリック しても同じ画面へ移動できます。)
5. フィルタ内容を編集します。条件の追加・変更・削除ができます。
6. テストボタンを実行して期待通りのフィルタ結果であることを確認します。
7. ラベルの選択欄のテキストフィールドが同じ保存名であることを確認して保存ボタンをクリックします。別の名前を指定すれば "別名で保存する"と同様の結果になります。
次のような例を考えます。
オペレーティングシステムの属性によりフィルタする例
特定のソフトウェアがインストールされているデバイスをフィルタする例
いずれのフィルタについてもデバイスインベントリおよびソフトウェアインベントリにて実際に表示される項目の値に基づいてフィルタを作成します。
グループや「および(AND)」「または(OR)」演算子により複数の条件を結合したラベルを作成することも可能です。
項目 | 演算子 | 値 |
オペレーティングシステム情報:OS名 | 次の正規表現にマッチする | Windows 11 |
項目 | 演算子 | 値 |
オペレーティングシステム情報:ビルドバージョン | > | 19044 |
項目 | 演算子 | 値 |
ソフトウェア:ソフトウェアタイトル | 次の値を含む | Microsoft 365 Apps |
日付型のカラムのフィルタ
日付型のカラムでは指定日や期間を使って経過前経過後などの評価を行えます。
例:
[< ] …指定した日時よりも前(過去)
[ >] …指定した日時よりも先(未来)
[は次の期間内] … 現在から指定した一定期間(分/時/日/月/年)先までの間 .===|
[は次の期間外] …現在から指定した一定期間(分/時/日/月/年)先より未来 .___|===
[は次の過去の期間内] … 指定した一定期間(分/時/日/月/年)前から現在まで間 |===.
[は次の過去の期間外] … 現在から指定した一定期間(分/時/日/月/年)前より過去 ===|___.
・例: 登録日時が過去90日より古いデバイスをリストする
項目 | 演算子 | 値 |
デバイスID情報:作成済み | は次の過去の期間外 | 90 [日] |
・例: 登録日時が過去3日以内のデバイスをリストする
項目 | 演算子 | 値 |
デバイスID情報:作成済み | は次の過去の期間外 | 3 [日] |
このような条件を付けておくと登録直後にデバイスラベルが付けられないため、登録直後にはラベルに紐づけられたアクションを実行させたくない場合に便利です。
また拡張日付演算子 として「現在より前」、「現在より後」、「今日より前」、「今日より後」、「今(日/月/年)中」、「今後数(日/月/四半期/年)間」、「過去数(日/月/四半期/年)間」、「平日」などのフィルタが用意されています。
重要:
デバイス Smart Label は、ラベル作成後、エージェントからインベントリ情報が更新されたタイミングでそのデバイスへ反映されます。ラベル作成後から最初のインベントリ更新前までSmart Label の編集画面のテストでリストに表示されていても実際にはその時点ではラベルは割り当てられていないことにご留意ください。
デバイスにラベルが割り当てられているかどうかについては、デバイス詳細の アクティビティ セクション | ラベル にそのラベルが含まれているか、あるいはラベルの詳細(ホーム| ラベル管理 |ラベル )から 「コンピュータ」にデバイスが関連づいているかどうかからご判断いただけます。
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