nvmakemedia コマンドを使用して作成した仮想テープ・メディアを既存の仮想テープ・ライブラリに追加するには、以下の方法に従って行ってください。
※Linuxの場合のコマンド例で説明していますが、Windowsの場合でもメディアの追加は可能です。
1) NetVaultサービスを停止します。(netvault-pgsql / netvault backup PostgreSQL database server サービスは停止する必要ありません)
2) 仮想テープ・ライブラリに追加するslotsディレクトリを既存のslotsディレクトリからコピーし、コピーしたディレクトリ以下の.mediaファイルを編集します。
例) /home/NewLibrary にある4スロットの仮想テープ・ライブラリに5番目のスロットを追加する
# cp –r /home/NewLibrary/slots/4 /home/NewLibrary/slots/5 (Slot4のディレクトリをSlot5へコピー)
# vi /home/NewLibrary/slots/5/.media (テキスト・エディタでslot5ディレクトリ以下の .media ファイルを編集)
.mediaファイルにはバーコード名が記録されていますので、最後のスロットの次の一意の番号に編集します。
編集前>
../../media/RBD21004 <<< バーコード名
編集後>
../../media/RDB21005
3) nvmakemedia コマンドを使用して2)の設定で追加したスロットに対して仮想テープ・メディアを作成します。メディアのサイズは、他のメディアと同じサイズにする必要があります。
例)2)にて作成した.mediaファイルにて指定した1 GB の仮想テープ・メディアを1本追加する。(NetVaultインストール・ディレクトリ /usr/netvault, 仮想テープ・ライブラリ /home/NewLibrary )
# /usr/netvault/util/nvmakemedia 1g poplib /home/NewLibrary
Scanned /home/NewLibrary ,found 5 media reference files:
/home/NewLibrary/slots/.media refs /home/NewLibrary/ RDB21001
/home/NewLibrary/slots/.media refs /home/NewLibrary/ RDB21002
/home/NewLibrary/slots/.media refs /home/NewLibrary/ RDB21003
/home/NewLibrary/slots/.media refs /home/NewLibrary/ RDB21004
Cannot open /home/NewLibrary/media/ RDB21005
Do you wish to create a 1073741824 byte media data file at this path(Y/N) ←ここで Y を選択
File created.
Done.
nvmakemediaコマンドの poplib オプションを使用することで各slotsディレクトリ以下にある .media ファイル内で指定している仮想テープ・メディア・ファイルを検索します。このとき VTL005 が存在していないことが検知されRDB21005を作成するか確認されます。ここで “Y”を選択するとコマンドにて指定したサイズにて RDB21005の仮想テープ・メディアが作成されます。
4) NetVaultサービスを起動します。
* デバイス管理画面で追加したメディアが表示された場合は手順5及び6をスキップして7に進みます。
5) 仮想テープ・ライブラリを削除します。
6) 仮想テープ・ライブラリを再度追加します。
7) 必要に応じて追加したメディアをラベリングします。
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ソリューション番号:5534
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