現在のバージョンのKACE SDA(K2000)は 7つのSamba共有を持っています。
\drivers, \drivers_postintall, \clientdrop, \restore, \usmt, \peinst, \petemp
これらのうち後ろの3つは隠しフォルダ(非表示設定)ですが展開時の問題調査に有用です。 \peinst は読み取り専用 です。展開が機能するためにはこれらのフォルダ上のファイルとフォルダ構造が重要であるためファイルを編集する場合には注意が必要です。
\drivers 共有
このフォルダ には kbe_windows_x64 と kbe_windows_x86 のフォルダが含まれています。ここにはKBE作成時にKBEに注入するドライバーを配置します。通常は KBEドライバーパックのドライバーを配置します。WindowsADKのWinPEのメジャーバージョン(3,4,5,10)を切り替えるときには PEのメジャーバージョンに合わせて全部入れ替えなければなりません。
K2000 バージョン3.4以降では kbe_windows_x64 と kbe_windows_x86 以外のフォルダの使用は非推奨となっています(OS名フォルダの配下にドライバーを置かないでください)。
\drivers_postinstall 共有
このフォルダはドライバフィードの機能において機種に応じたドライバーを展開時に注入する際、モデル別のドライバーを配置するために使用されます。
\clientdrop 共有
このフォルダは 大きなファイル(1.8GBを超えるサイズ)をSDAのタスクに組み込む際にアプライアンスへアップロードする用途で使用されます。 ここにファイルを配置するとタスクの作成画面にて添付したいファイルをclientdropフォルダ内のファイルから選択できます。
\restore 共有
このフォルダは インポートプロセスまたはエクスポートプロセスでアイテムを移動する際に使用されます。このフォルダはエクスポート済みアイテムを自動で移動する設定がされていなければ通常は空です。SMA(K1000)管理対象インストールや別のSDA(K2000)からインポートするアイテムを配置する場合にも使用します。
\usmt 共有
このフォルダは アップロード済みの Microsoft USMTソフトウェアとキャプチャされたUser Stateデータが配置されています。.
\petemp 共有
このフォルダは イメージ作成(展開/キャプチャ)あるいはスクリプト形式のインストールにおける一時的なスペースです。展開ログやキャプチャログも保存されます。KBE起動時にマウント(マップ)されます。
\peinst 共有
このフォルダは 読み取り専用 で、プレインストールタスク、中インストールタスク、ポストインストールタスク、展開用ブートファイル、スクリプト形式のインストールやイメージ展開といったネットワークインストールで使用されるメディア等を提供します。このフォルダは メディアマネージャの実行時や、KBE起動時にマウント(マップ)されます。
これら7つのSamba共有はすべて、SDA上の同じストレージプールを使用します(オンボードディスクでもオフボードディスク構成でも同じ)。したがって、ここに大きなファイルを置く(コピーや出力させる)ような作業をする前には disk utilization chart から使用可能な領域(空き)を確認することをお勧めします。データ処理である程度使用するため、ベストプラクティスとして少なくとも20GB程度の空きは確保してください。
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