管理対象インストールやファイル同期タスクを構成する際に、ファイル共有上の場所として代替のダウンロードの場所を指定することができます。
このとき、代替のダウンロードの場所から得るファイルについて同一性を保証するためにMD5チェックサム値の指定が必須となります。
ファイルのMD5チェックサムは、チェックサムを出力できる計算ユーティリティ(fciv.exe, PowerShellのGet-FileHashコマンドレット等)を使用することで確認できます。
KACEエージェントにインストールされているKDeploy.exeコマンドでも確認できます。
Kdeploy.exeを使用したMD5チェックサムの作成方法
1. KACEエージェントがインストールされているデバイス上で、コマンドプロンプトを開きます。
2. KDeployコマンドが配置されているインストールディレクトリに移動します。
[v14.0以上のWindows用エージェント] C:\Program Files\Quest\KACE
[v13.2までのエージェント 64-Bit OS上] C:\Program Files (x86)\Quest\KACE
[v13.2までのエージェント 32-Bit OS上] C:\Program Files\Quest\KACE
[Linux]: /opt/quest/kace/bin
[macOS]: /Library/Application Support/Quest/KACE/bin
3. 次のコマンドを入力します: KDeploy -hash=ファイル名
この場合の ファイル名はファイル名またはファイルのフルパスです。
パスにスペースが含まれる場合は、二重引用符でパス全体を囲みます。
例:
"C:\Program Files (x86)\Quest\KACE\KDeploy.exe" -hash="C:\temp\K2PE11_22h2_20220902_164209.zip"MD5 Hash: の右側がチェックサム値です。アルファベットの大文字小文字は無視できます。
[2023-01-18.14:03:14][KDeploy:main ] KDeploy ----- Starting KDeploy.exe -----
[2023-01-18.14:03:14][KDeploy:main ] KDeploy called with params: -hash=C:\temp\K2PE11_22h2_20220902_164209.zip
[2023-01-18.14:03:16][KDeploy:main ] MD5 Hash: 976507d6f04ac4bd848dc76df9364b03
4. 右クリック⇒範囲指定にてチェックサムの文字列を選択してコマンドプロンプトウインドウの左上のアイコンをクリック→編集→コピーにて
MD5チェックサムをコピーします。
コピーしたチェックサムをメモ帳などの他のファイルに貼り付けます。
5. [代替の場所]のチェックサムフィールドに、値を入力します。
Get-FileHash -Algorithm md5 K2PE11_22h2_20220902_164209.zip
Algorithm Hash Path
--------- ---- ----
MD5 976507D6F04AC4BD848DC76DF9364B03 C:\temp\K2PE11_22h2_2022090...