この記事では展開タスク実行中に「イメージの適用」がエラーとなる場合の対応指針について説明します。
イメージに割り当てられたプレインストールタスクが イメージのもつボリュームを構成しない状態でイメージ適用タスクが開始されると発生することがあります。
宛先ドライブにうまく書き込めない場合 4294967295 (0xFFFFFFFF) 、ドライバーに問題がある場合 3221225477 (0xC0000005)が現れる傾向があります。
戻り値 4294967295 はプロセスのクラッシュ、3221225477はメモリアクセス違反であり特定の事象を示しません。
・スクリプト形式のインストールでは成功するがシステムイメージの展開ではエラーが発生する場合、対象デバイスから SDA IPアドレスの8108/tcpへの通信できていない可能性があります。(要サーバーログ調査)
・BIOS設定でSATA OperationがAHCI以外(たとえばRAID On)に設定された状態でエラーになる場合には AHCIを設定をお試しください。・FAT32のSドライブへの書き込みで発生する場合、以下の記事に添付されるプレインストールタスク・中レベルタスクを使用するか、シングルパーティション(Cのみキャプチャ)のイメージとして取り直すことをお勧めします。
参考: Unable to Deploy UEFI Image with Unknown Error: 4294967295 (4292342) (quest.com)
タスクエラー詳細には以下の表示が出ています。
コマンドライン…コマンドプロンプトを起動します。
メモ帳 … メモ帳を起動します。
Task.xmlファイルのメモ帳による編集… X:\KACE\Engine\Task.xmlをメモ帳で開きます。
レジストリの編集 … レジストリフォルダを指定してレジストリエディタを開きます。
失敗したタスクの再試行… 今表示されているタスクの再実行を試み、次のタスクへ進みます。
タスク実行の再開 … 今表示されているタスクをスキップして次のタスクに進みます。
デバイスの再起動 … デバイスを再起動します。
デバイスのシャットダウン…デバイスをシャットダウンします。
【対応指針】
1. 問題を把握する
1-1. 展開対象マシンのベンダー、機種を確認してください
1-2. BIOS起動モード(UEFI、レガシーBIOS/CSM相当)
1-3. KBE起動方法
|1.オンボード有線LANアダプタ経由のPXEブート
|2.USB有線LANアダプタ経由でのPXEブート
|3.オンボード有線LAN接続+USBにインストールしたKBEによる起動
|4.USB有線LANアダプタ接続+USBにインストールしたKBEによる起動
|5.オフライン展開USB
USB有線LANアダプタを用いる場合、そのベンダー、モデル名
1-4. SDA管理コンソール側からシステムイメージへ割り当て済のプレインストールタスクを調べます。
プレインストールタスクが組み込みであるかユーザー独自作成であるかにかかわらず、期待通り動作するものかどうかを調べます。BIOSモードに合わせて適切なタスクが割り当てられているかを確認します。
2. 再現性と状態を調べる
- 2-1. diskpartコマンドでは list disk, list partition, list volumeなどを実行して期待通りの構造ができているかどうか確認できます。
DISKPART> list disk
DISKPART> list vol
DISKPART> select disk 0
DISKPART> list part
DISKPART> exit
ストレージが見えない、ボリュームが作成されているかどうかもご確認ください。
重要: 発生時点以外の観点で、以下の事項を並行して確認すると調査範囲を絞り込むことができます。- 2-2. ログを収集する … コマンドライン から ログ等を収集します。(ログ収集 を参照)
ログなどの情報収集で必ずしも原因を特定できるわけではないため出来る限り実施してください。
- 同じ事象は他の機種でも再現するか…再現するならば機種に依存しない(設定か環境関連の)ことが原因である可能性が高くなります。
- 同一機種の他のマシンでは再現するかどうか … 同じ機種(BIOSバージョンも同じ想定)の別マシンでも再現する場合、機種に共通する問題の可能性が高くなります。 再現しない場合、そのマシン単体での問題の可能性が高いため、ハードウェアのチェックなど問題がないか確認してください。
- 同一機種でファームウェアを新しくした場合に再現するかどうか … ファームウェアを最新にして解消される場合はファームウェア起因となります。
パーティション作成のDiskpartの打ち間違いなど手動で修正できる問題であれば、コマンドで問題を解消してから、タスク実行の再開 をクリックすると失敗したタスクをスキップして次のタスクに進むことができます。
3. 対処を検討する
diskpartでディスクが見えない場合、KBEに組み込まれているドライバー不足が原因の可能性があるのでデバイスを停止してKBEへのドライバ組み込み・作成からやり直すことを検討します。
■ログ収集
エラー画面が表示された際、以下の手順で情報を収集してください。(コマンド入力を減らしたい場合◆簡単に行う手順を参照)
KBEログ採取1.
(展開失敗マシン上で実施します)コマンドライン をクリックし次のコマンドを実行します。
xcopy /sei X:\KACE\Engine T:\kbelogs\XKACEEngine
copy X:\Windows\Inf\setupapi.dev.log T:\kbelogs
copy X:\Windows\Inf\setupapi.offline.log T:\kbelogs
copy X:\Windows\system32\winpeshl.log T:\kbelogs
copy X:\Windows\system32\wpeinit.log T:\kbelogs
最初のコマンドで \\K2SDAIP\petemp (共有の一覧にはみえません)に kbelogsフォルダが作られます。
KBEログ採取2.
フォルダを回収します。
\\K2SDAIP\petemp\kbelogs 以下のファイルを作業マシンなどのローカルにコピーしてZIPファイルなどに圧縮します。
取得したログが含まれるZIPファイルをサポートへお送りください。
KBEログ採取3.
回収後に \\K2SDAIP\petemp\kbelogs フォルダを削除します。
ディスク状態採取
2-1で実施したdiskpartコマンド結果をTドライブ配下あるいはスクリーンショットに残します。
diskpart
diskpart> list disk
diskpart> list vol
diskpart> select disk 0
diskpart> list part
diskpart> exit
◆ログ収集を簡単に行う手順
getkbelogs.bat
----------------------
REM https://support.quest.com/ja-jp/kb/4265014 set TOUT=T:\kbelogs_%MAC_ADDRESS% mkdir %TOUT% xcopy/sei X:\KACE\Engine %TOUT%\XKACEEngine copy X:\Windows\Inf\setupapi.dev.log %TOUT%\ copy X:\Windows\Inf\setupapi.offline.log %TOUT%\ copy X:\Windows\system32\winpeshl.log %TOUT%\ copy X:\Windows\system32\wpeinit.log %TOUT%\
----------------------
2.(展開失敗マシン上で実施します)エラー画面が現れたらコマンドラインを起動して次のコマンドを実行します。
T:\getkbelogs.bat
3. フォルダの回収
4. 回収後に \\k2sda\petemp\kbelogs_MACADDRESSフォルダを削除してください。
ディスク状態の採取
1. (展開対象ではないSDA管理作業用マシンで行います)以下のbatファイル作成し \\K2SDAIP\petemp に配置しておきます。
getdskp.bat
----------------------
REM https://support.quest.com/ja-jp/kb/4261110
set DPOUT=T:\diskpout_%MAC_ADDRESS%.txt
echo LOG %DATE% %TIME% >> %DPOUT%
echo list volume > X:\listdiskp.conf
echo list disk >> X:\listdiskp.conf
echo select disk 0 >> X:\listdiskp.conf
echo list partition >> X:\listdiskp.conf
diskpart /s X:\listdiskp.conf >> %DPOUT%
----------------------
2.タスクのエラー画面が現れた時に「コマンドライン」を起動して次のコマンドを実行します。
(展開失敗マシン上から実施します)
T:\getdskp.bat
3. フォルダの回収
作業マシンなどから \\K2SDAIP\petemp\diskpout_MACADDRESS.txt をローカルにコピーして回収します。
4. 回収後に \\k2sda\petemp\diskpout_MACADDRESS.txt を削除してください。
【収集資料一覧】
- 事象の説明
- ベンダー・機種(1-1)
- 起動モード(1-2)
- KBE起動・接続形態(1-3)
- プレインストールタスク、イメージのパーティション(1-4)
- ディスク状態(2-1)
- KBEログ(2-2)