新たにインストールされたソフトウェアを抽出して管理者に知らせる方法 (4264697)

この記事ではソフトウェアインベントリに新たに追加されたアイテムを抽出し通知させる設定について説明します。

システム管理アプライアンス（SMA）ではエージェントによって初めてソフトウェアインベントリに登録されたアイテムは、脅威レベル「不明（3- Unknown）」として登録されます。
この性質を使用することで、ユーザーが無断でインストールしたソフトウェアを検知し管理者に知らせる仕組みを作成できます。

1. 脅威レベルが不明（3） 以上のアイテムを通知するレポートを作成する

   1-1. レポート作成 ｜ レポート にて アクションの選択　→新規作成（ウィザード）
   
   1-2. レポートの編集
   レポート項目を選択および入力し[次へ]を押して進めます。
   
   タイトルとトピック
   タイトル：任意 UnknownSoftware-Report
   カテゴリ：任意
   説明: 任意 インストールされている脅威レベル3以上のソフトウェアを通知する
   行番号の表示:任意
   トピック：ソフトウェア （”資産：ソフトウェア”ではありません）
   
   表示するフィールド
   以下を選択して[次へ]
   ソフトウェア情報： デバイス、影響を受けるデバイス、表示名、脅威レベル、
   その他： 脅威レベル（基本）
   
   列の順番
   （任意）カラムの位置指定を行います。上位に配置したものほど左の列に配置されます。
   [脅威レベル（基本）]
   [脅威レベル]
   [表示名]
   [影響を受けるデバイス]
   [デバイス]
   
   並べ替えとブレーク
   脅威レベル(基本)  で昇順または降順にソートさせます。
   
   フィルタ
   
   レコードをフィルタリングするルールの指定 をクリックしてフィルタ条件を追加します。(+を押す)
   
   次のすべての条件に一致

   フィールド名	演算子	値
   サポートされているオペレーティングシステム	次の値を含む	Windows （Windowsに絞る場合）
   パッチ	は	False （MSのパッチはカウントしない）
   脅威レベル(基本）	＞	2 (3,4,5を抽出)
   影響をうけるデバイス	＞	0 （1台以上を抽出）

    

   このレポートのフィルタではパッチなどで バージョンが上がったソフトウェアにもUnknownになる可能性があります。その時点で安全にマークするか、都合が悪ければフィルタにそれらを除外する （「を含まない」の）ような条件を加えてください。

   表示名

   次の正規表現にマッチしない

   Silverlight|Bing|Apple|Skype|Realtek|sakura|Flash|Adobe Reader|Google Chrome|Java|Microsoft Office

   レポートフィルタのサンプル
   

   
   
   備考： 脅威レベルと値
    

   脅威レベル	脅威レベル（基本）	脅威レベル(report値)
   安全	1	Safe
   まずます安全	2	Fairly Safe
   不明	3	Unknown
   有害の可能性	4	Could be harmful
   有害	5	Harmful

   
    保存を押し、出力して内容を確認します。

2. 脅威レベル「不明」アイテム を洗い出して「安全」にマークする

   ソフトウェアインベントリにてフィルタを作成して既存インストール済みのソフトウェアアイテムの脅威レベルを「安全」または「まずまず安全」にします。
   
   2-1. インベントリ|ソフトウェア  を開き 高度な検索 あるいは Smart Label をクリックし、以下のフィルタを行います。
    

   フィールド名	演算子	値
   サポートされているオペレーティングシステム	次の値を含む	Windows （Windowsに絞る場合）
   パッチ	は	False （MSのパッチをカウントしない）
   脅威レベル	正確に次の値である	不明

   
   
   2-2. 検索により アイテムがリストされたら、デバイス欄が1以上のアイテムにチェックを入れます。
   フィルタ後にデバイス欄をクリックして降順に並べ替えると選択しやすくなります。
   （また0個のアイテムは不明のままにしておきます）
   
   2-3. アクションの選択｜脅威レベルの設定 から [1-安全] を選択し、アイテムの脅威レベルを [1 - 安全] にセットします。
   
   2-4. もう一度 1.で作成したレポートを実行して、脅威レベルが不明なソフトウェアアイテムがレポートに報告されないことを確認します。

3. レポートのスケジュールによる通知

   作成したレポートを定期実行してメールで送付するように設定します。
   
   3-1. レポート作成 | レポートスケジュール に移動します。
   
   3-2. アクション|新規作成 を選択します。
   
   3-3. レポートスケジュール詳細 の各項目を指定します。
   
   名前：任意 不明以上の脅威レベルのソフトウェア
   レポート：ドロップダウンから選択します。unk...のようにレポートタイトルの一部を入力すると絞り込みを行えます。
   形式: HTML,CSV,TXT,Excel,PDFから選択します。（Excel添付ファイルを開くと警告が出る場合があります ※）
   
   通知
   件名 通知のタイトルを入力します。 Unknown software in Inventory 等
   受信者：メールアドレスを入力します。 SMAのユーザー（のメールアドレス）から指定することもできます
   スケジュール：いつ実行するか指定します。
   保存 または 今すぐ実行 をクリックします。
   
   3-4. 念のためインストール済みの何か１つのアイテムの脅威レベルを「不明」にセットして、送られた通知メールの内容を確認します。

※13.0より古いバージョンではスケジュールレポートでExcelファイルを選択していると開くときに警告が出ます(4257242 )