この記事ではブート環境(KBE)実行中のタスク実行が失敗したときの対処方法について説明します。
システムイメージの展開およびスクリプト形式のインストール では以下のようなプレインストールタスク・中レベルタスクがKBE上で実行されます。
システムイメージの展開タスク例
枠で囲んだタスクはシステムイメージ詳細のインストールプランにユーザーが指定したタスク。
それ以外はSDAによる組み込みのタスク。
"ドライバのコピー"… システムイメージ詳細にて「ドライバーフィード使用」のオプションが有効である場合のみ追加される。
1. プレインストールタスク(インストールプランに割り当てされた)
パーティションをクリア・作成するdiskpartスクリプト(例 "UEFIパーティションの作成"、"シングルパーティションの作成","[ディスク]BIOS/UEFIパーティションの作成" )
パーティションをフォーマットしてファイルシステムを作成(例 "C:をNTFSとしてフォーマット")
2. [イメージの適用] or [OSのインストール] …組み込み: イメージ書き込みやOSインストール
3. 中レベルタスク (インストールプランに割り当てされた)
例: "UEFIパーティションの適用", "[ディスク]BIOS/UEFIパーティションの適用"
タスクに登録されたスクリプトやコマンドが0以外の戻り値を返すとエラーと判定され、タスクエラーの画面が表示されます。
コマンドライン…コマンドプロンプトを起動します。
メモ帳 … メモ帳を起動します。
Task.xmlファイルのメモ帳による編集… X:\KACE\Engine\Task.xmlをメモ帳で開きます。
レジストリの編集 … レジストリフォルダを指定してレジストリエディタを開きます。
失敗したタスクの再試行… 今表示されているタスクを再実行します
タスク実行の再開 … 今表示されているタスクをスキップして次のタスクに進みます。
デバイスの再起動 … デバイスを再起動します
デバイスのシャットダウン…デバイスをシャットダウンします
タスク全体のどこに当たるかは 管理者コンソールの 「進行状況」 から確認できます。
進行状況 | (自動|手動)展開 | 展開の詳細 にてデバイス行の 詳細 をクリック
対応指針
1. 問題を把握する
- タスク名からどの処理を行っていたか確認します。(コマンドライン詳細はWeb管理コンソール側から調べることができます)
- 組み込みのタスクについてはテクニカルサポートにて調査します。
2. 再現性と状態を調べる
タスクIDがタスク実行に必要なファイルの場所がわかるため指定したタスクが何を行うかを調べることができます。
プレインストールタスクはY:\preinstall\TaskID , 中レベルタスクでは Y:\applications\TaskID のフォルダに batファイルやdiskpartスクリプトが配置されます。
[コマンドライン]をクリックするとコマンドプロンプトを起動できます。ドライブレターをY: へ切り替えてタスクのあるフォルダを参照する呼び出されているコマンドラインを調べたり実行することができます。
Y:
cd Y:\preinstall\タスク番号
- 例: コマンドプロンプトを起動してタスクと同じコマンドを実行して再現するかどうか確認します。
パーティションをフォーマットするタスクで失敗した場合、コマンドプロンプトで同じようにformat/diskpartコマンドを実行してみます。
パーティションを作成するdiskpartスクリプトと同じコマンドを実行してみる事もお勧めします。
diskpartコマンドでは list disk , list partition, list volumeなどを実行して期待通りの構造ができているかどうか確認できます。※
3. 対処を検討する
diskpartでディスクが見えない場合、KBEに組み込まれているドライバー不足が原因の可能性があるのでデバイスを停止してKBEへのドライバ組み込み・作成からやり直します。
4. 次のタスクをステップに進むか中断するか
パーティション作成タスクを割り当て忘れただけの場合にはコマンドプロンプト上で作成・フォーマットと同じ方法でフォーマットしてしまえば、[タスク実行の再開]をクリックして次へ進む判断もできます。
メモ: 作業中のウインドウが他のウインドウに隠れてしまっても、Altを押しながらTabを数回叩くと開く画面を選択できます。
ログの収集
回避できない問題の場合ログをお送りください。この時点ではタスクエンジンのログは X:\KACE\Engine の下にあります。
KACEEngineTrace.log
WinPEのXドライブはデバイスを停止すると消えてしまうため、停止前にTドライブ(petemp領域)に回収する必要があります。
他にも Tasks.xml や TaskResults.xml 等のタスクエンジン実行に使用されているファイルも存在するため、次のコマンドでまとめて取得することをお勧めします。
1. タスクエラー画面のコマンドプロンプトを起動します。
2. コマンド xcopy /sei X:\KACE\Engine T:\log1\XKACEEngine
3. SDAを操作可能なマシンから SDA共有 \\k2sda\petemp (不可視ですが指定すればアクセス可能)から log1フォルダを回収します。
4. \\k2sda\petemp\log1 フォルダは回収が終わったら削除します。
ログのみでは調査は困難であるため、お客様のプレ/中レベルインストールタスク詳細、再現性を調べた際の結果と合わせてお送りください。
メモ: 作業中のウインドウが他のウインドウに隠れてしまっても、Altを押しながらTabを数回叩くと開く画面を選択できます。
※パーティション作成関連のトラブルでは以下の記事の情報取得手順もご参照ください。