導入ステータス表 とはデバイス詳細ページのセキュリティタブのパッチの検出/展開ステータスセクションにて確認できるパッチスケジュールによるアクション(検出および展開)の結果を反映した表です。
パッチカタログページのパッチ詳細ページでは 個別のパッチ毎に確認することもできます。
以下の手順でレポート定義を作成することで導入ステータス表と同様のレポートをデバイス毎に区切って出力することができます。
手順
-
-
新規レポート作成ウィザードの開始
レポート作成 に移動して、アクションの選択 メニューから 新規作成(ウィザード) を選択します。
レポート編集画面が表示されます。 -
タイトルとトピック の指定
タイトル(必須): 任意のレポート名を指定。例 PatchDeploymentStatus-Report
カテゴリ: 任意。既存カテゴリを選択するか新規にカテゴリを作成すると後からこの定義を探しやすくなります。
説明: 任意。このレポートについての注意点などコメントを残したい場合に使用します。
行番号の表示: 任意。チェックすると選択するフィールド項目した以外に項目番号が入るようになります。
トピック: パッチの検出と展開 を選択します。
サブトピックの追加: 選択しません
[次へ]をクリックします。 -
表示するフィールドの選択
レポート出力に含めたいフィールドを選択します(必要に応じて後から調整できます)
「パッチの検出と展開の情報」を開き、以下の項目にチェックを入れます。
展開日
展開エラー
デプロイのステータス
検出日
エラーの検出
検出ステータス
デバイス名
パッチタイトル

[次へ]をクリックします。 -
列の順番 の指定
フィールドを導入ステータス表に近い形に並び変えます。上位に配置されたものが出力時に左側に出力されます。
例:
デバイス名
パッチタイトル
検出日
検出ステータス
エラーの検出
展開日
デプロイのステータス
展開エラー

[次へ]をクリックします。 -
並べ替えとブレーク
並べ替え(ソート)の向きとブレーク(区切り)を指定します。
出力をデバイス毎に区切るには、 優先順位キーに デバイス名 を指定し、「区切りヘッダー」 にチェックを入れます。

[次へ]をクリックします。 -
フィルタ の設定
出力を絞り込むためのフィルタを設定します。
"パッチの検出と展開"のレコードをフィルタリングするルールを指定します。
[フィールド名][演算子][値] を指定して、値の右横の [保存]ボタンをクリックします。(フィルタの保存)。
(1)検出結果が失敗あるいは未適用のパッチ をリストしたい
[検出のステータス] [次の正規表現にマッチする] NOTPATCHED|FAIL
(2)検出結果が適用済みの結果のパッチをリストしたい
[検出のステータス] [次の正規表現にマッチする] ^PATCHED
(3) (1)と(2)の両方を含む結果を得たい場合、検出ステータスによるフィルタを設定しません。
(4) 特定のパッチを指定して検索する
[パッチタイトル] [次の正規表現にマッチする] KB123456|KB98765|MS16-##|APSB16-##
・表示範囲(期間)の指定
上記のいずれかに加えて 、展開日 が過去14日以内のものに絞りたい場合、以下のような条件を加えます。
[展開日] [は次の過去の期間内] 14[日]
展開日より直近の検出状況にフォーカスしたい場合、次のように検出日でフィルタします。
[検出日] [は次の過去の期間内] 14[日]

[保存]をクリックします。(レポートの保存)
レポート定義の作成手順は以上となります。
レポート一覧から作成したレポートの形式([HTML]など) をクリックしてレポートを取得してください。
参考画像:

明らかに不要と判断できる行が見受けられる場合、以下【補足】 の内容をご参照して対処をご検討ください。
【補足】 不要な行を除外したレポートを作成する(カスタムSQL)
パッチ管理の運用ポリシーにもよりますが、上記のレポート定義での出力では不要なパッチアイテムについての結果が残るケースがあります。
- ソフトウェアインストーラー(フルインストーラー)や機能パックといった前提ソフトウェアを必要としないパッチアイテムを検出してしまっており表示から除外したい。
- 当時未適用だったあるパッチの検出結果が残っている。現在はそのパッチは後継のパッチにより廃止されて、後継パッチが適用されているため不要だが、再検出をしていないためにレポートに含まれてしまっている。
このようなレコードを除外するようにレポートを編集することができます。
1. レポートを複製して保存します。
上述の手順で作成したレポート定義を開き 複製 ボタンを押して同じ定義をもつ別名のレポートを作成して保存します。
(SQL編集を行って保存したレポートはウィザードから再編集できなくなるため、元のレポートはシード用に残しておきます)
2. SQLの編集
コピーしたレポート定義を開き SQLの編集 を押してレポートのSQL select文を確認します。
前述「5. フィルタ の設定」にてNOTPATCHED 抽出条件を含めている場合
... WHERE ((.....)) GROUP BY ...
となっている箇所があるはずです。
)) と GROUP BY の間に以下のように条件を挿入します。
編集前:
WHERE ((...ウィザードが作成したフィルタ...)) ここに追加 GROUP BY ...
編集後:
WHERE ((...ウィザードが作成したフィルタ...))
AND (KBSYS.PATCH.IS_SUPERCEDED = 0 )
AND (KBSYS.PATCH.CLASSIFICATION NOT RLIKE 'Full Software|Feature Packs')
GROUP BY ...
注意:このSQLコードはあくまでもサンプルとして提供されるものであり、お客様環境における特定用途への適合性をお約束するものではございません。通常構成の一般的な状況で機能することを想定しております。
なお、KACEではSQLコードの変更および使用方法についてのご相談/サポートを提供しておりません。
・SQLコードを商用環境で使用する前に MySQL Workbench等のツールでテストすることを強く推奨します。
・コピー&ペーストする場合、一度テキストエディタなどに貼り付けてマークアップテキストや表示されない文字データが含まれないことを確認してください。
3. 保存
保存ボタンを押してレポート定義の詳細を保存します
保存時に今後ウィザードで編集できなくなる旨が表示されますが「はい」をクリックして進みます。
このレポートではソフトウェアインストーラーや 廃止済みパッチ(=置き換え済みのパッチ)についてレポートには出力しません。