陥りやすいポイントには以下のようなものがあります。
PXE
KBE
切り分けのコツ
以下のポイントを事前にご確認いただくことで問題の見通しが良くなる場合があります。
PXE(Preboot eXecution Environment)ブートではDHCPから得られた情報でTFTPサーバー(SDA)から配布されるネットワークブートストラッププログラム(NBP)を実行します。
SDAのIPアドレスおよびネットワークブートストラッププログラムが適切に展開されるようにします。 ISC DHCP Serverベースの実装では next-serverとfilenameが、Windows DHCP Serverでは066と067のオプションが相当します。
(SDA組み込みの)オンボードDHCPサーバーでは SDAのネットワーク設定にある自身のIPアドレスが設定され、ブートファイルには undionly.kpxe(レガシーBIOSモード向け)あるいはipxe.efi(UEFI向け)が渡されます。
またブート用のオプションを持たないDHCPサーバーがネットワーク内にいてIPアドレスを取得する場合にもブートプログラムを得られないため失敗します。
以下の記事もご参考ください。
(9.0以上のバージョン)UEFI の Secure Boot に対応しています。
一部の古い機種ではBIOS設定上はUEFIモードであってもレガシーのネットワークブートしかできない場合があります。詳細はベンダーのドキュメントをご確認ください。
BIOSの設定に依存して問題が起きることがあります:
KBEをPXEブートで起動させるとBSOD Stop code DRIVER_VERIFIER_DMA_VIOLATION が発生する事象への対処 (4371090)
本体に有線LANのポート(RJ-45)がなくドッキングステーション経由・USBドングル経由でPXE起動が必要なモデルが存在する場合があります。BIOSの設定によっては機能しない場合などがありますのでベンダーの資料をご確認ください。 追加情報のリンクもご参考ください。
【重要】 ** PXE->KBE選択->KBE起動 までの範囲で起動のトラブルが発生した際、以下のような切り分けをしてください。**
- BIOSバージョン…コンピュータベンダーのサイトを確認し、現在使用中のものより新しいものがあれば最新にします。
KBEのサイズとデバイスのサイズ… KBEはRAM上にOSを展開されますのでデバイスに搭載されたメモリが小さいとKBEの起動に失敗します。
- 同じ事象は他の機種でも再現するか?…再現するならば機種に依存しない(設定か環境関連の)ことが原因である可能性が高くなります。再現しないならば、設定によるものではないと推測できます。
- 同一機種の他のマシンでは再現するかどうか … (BIOSバージョンも同じ想定で)同じ機種の別マシンでも再現する場合、機種に共通する問題の可能性が高くなります。再現しないなら、そのマシン単体での問題の可能性が高いため、ハードウェアのチェックなど問題がないか確認してください。
BIOSのPXEエージェントがDHCPサーバーの情報に基づいてPXEサーバーであるSDAからネットワークブートストラッププログラム(undionly.kpxe/ipxe.efi)を取得しロードしたら、SDAのIPXEスクリプトページへのアクセスが行われます。
ここで使用するKBEイメージ(BCD,BOOT.SDI,BOOT.WIM)の選択とローディングが行われてKBEとしてWinPEが起動してしてきます。
KBEがホーム画面を表示するまで、ネットワーク設定の初期化・SDAの共有フォルダのマウントなどが行われます。
この過程において、問題が生じるとKBEホーム画面の表示にたどり着きません。
KBE(KACE SDA Boot Environment)はWinPEとKACE SDAの利用に必要な構成が組み込まれたイメージです。PXEブート経由でローディングできるほか、USBやCDROM//DVDなどのメディアにインストールしてブートさせることが出来ます。
オプション066あるいはオプション244でSDAのIPアドレスが配布されるようにします。 (PXEブート成功後の)KBE起動時、KBEはSDAのIPアドレスを知るために DHCPサーバーへオプション244 と オプション66の値について問い合わせを行います。その結果得られたIPアドレスを利用してSDAのファイル共有をマウントします。
詳細: KBEが接続するSDAまたはRSAのIPアドレスを決定するフロー (4261004)
SDAオンボードDHCPは244を配布します。外部 DHCPサーバーとしてWindows DHCPを使用する場合、オプション066があればほとんど問題になりませんが244が必要になる場合があります。
有線LAN、およびUSB接続のLAN(ドッキングステーション、ドングル)についても、ネットワークインターフェースカードに対応したドライバーがKBEに組み込まれている必要があります。PXEブートでKBEイメージ(BOOT.WIM)がロード出来る事とKBEに含まれるネットワークドライバが機能する事は別と考える必要があります(PXE成功 してるからといって KBEがネットワーク利用可能 とは限らない )
多くのDELLクライアントの場合、KBE Driver Pack でカバーされますが、機種やネットワークアダプタによっては個別に組み込んで確認する必要があります。
以下の記事もご参考ください。
v6.0以上のブート環境起動時のホーム画面の画面下部に様々なKBE環境情報が表示されています。SDA IPアドレス、PEバージョン、BIOSのブートオプションなどを確認出来ます。
以上を踏まえて問題を報告してください。
"環境の詳細": PCのベンダー・機種、BIOSバージョン、SDAバージョン(メディアマネージャ)、KBE(Windows ADK)バージョン、使用ドライバパック、実績環境との変化点etc
1.問題[期待しない状態]であると判断した根拠 - 画面のスクリーンショットやログファイルなど正確に状況を伝えられる情報(例: Post画面に表示されるエラーメッセージ / コマンドプ
ロンプト画面が途中で失敗した状況の画像)
2.期待する状況の説明 - 状況に反して期待される結果について記述ください。(例:KBE選択画面が表示される / KBEホーム画面が表示されてくる)
この記載がない場合、サポートではお客様の期待するゴールを推測しなければならず、質問の意図を探る応答をすることになり、回答までの時間が延びる場合があります。
3.作業内容 - したこと・しなかったこと(KBE再作成・使用したドライバパック、接続形態(オンボードLAN,USBドングル)、同じKBEを他の機種でブートした結果等)
特定の1台のみで発生するのか、ある程度共通するマシン上で発生しているのか、作業対象すべてで発生するのかが事前にわかるとより問題範囲の絞り込みやしやすくなります。