この記事ではKACEシステム導入アプライアンスを外部DHCPサーバー環境との組み合わせで使用する際、レガシーBIOSおよびUEFIのPXEブートをBIOSモード別で切り替えて行うためのDHCPサーバー設定の情報を提供します。
KACE SDA (KACE システム導入アプライアンス) がPXEサーバー(tftp接続先)であることを知らせるように外部DHCPサーバーに設定するには、BIOS(レガシーモード)とUEFIモードの機器それぞれのPXEブート用にDHCPサーバーの設定を行う必要があります。
K2000 バージョン 3.xまでは pxelinux(k2000.0) イメージはLegacy BIOS専用でしたが、バージョン4.0以降では BIOSとUEFIの両方についてPXEブートをサポートするようになりました。但し、このためにDHCPサーバーはBIOSとEFIを別々の異なるアーキテクチャとして扱えるようにしてそれぞれのアーキテクチャ毎に異なるブートファイルを使い分けるようにしなければなりません。 SDAのビルトイン(オンボード)DHCPサーバーではそれは自動的に構成されるため変更作業は不要です。
他のDHCPサーバーでは何らかの問題の発生あるいは特殊なセットアップが必要となる場合があります。
DHCPサーバーに Windows Server のWindows DHCPを使用する場合、PXEブート時に要求されるブートファイル名を オプション67(ブートファイル名) に設定する必要があります。このとき BIOSモードのマシン向けのPXEブートの場合には、 "undionly.kpxe" をそのマシンのサブネットに対して設定する必要があります。 UEFIモードのマシンのPXEブートの場合には、 "ipxe.efi" を与える必要があります。
Windows Server 2012 およびそれ以上 のバージョンのDHCPサーバー構成についても同様ですが、この記事の下部に貼付されている DHCP Configuration Guide をダウンロードしてお読みいただき、DHCPサーバーに対して適切にオプションを変更してください。(「ポリシーベースの割り当て」によりBIOSモードに合わせてブートファイルを切り替えるようにしています※)
※DHCP ポリシー ベースの割り当て (PBA) シナリオのガイド | Microsoft Learn
お客様にてご利用になられている様々なDHCPサーバー製品に個別に特化した設定用の情報はご用意しておりません。
外部DHCPサーバーの設定をお手伝いできるように最善を尽くしますが、それぞれのDHCPサーバー製品の機能についてはQuestサポートでは対応いたしかねます。ブートのモード(Legacy, UEFI)で切り替えさせる必要があるときにブートファイルを切り替させるような設定については各製品の提供元へご相談ください。
外部DHCPサーバーの構成については以下の記事も合わせてお読みいただくことをお勧めします。
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