vRangerで1台の仮想マシン容量が9.14TB以上の構成をリストアすると以下のエラーになり、リストアが失敗します。
エラーメッセージ:
VDDK SAN を使用したリストア タスクに失敗しました:リストア コマンドが予期せず終了しました。ホストがデータストアにアクセスできることを確認してください。
または、
VA ベース VDDK HotAdd を使用したリストア タスクに失敗しました:リストア コマンドが予期せず終了しました。ホストがデータストアにアクセスできることを確認してください。
この問題は、以下の2つの条件に一致している場合に発生致します。
条件1. 1台の仮想マシンのディスク容量の合計サイズが9.14TBを超えている場合
*マシンのディスクの合計値は、vRangerのGUIより確認できます。
vRangerのGUIよりリポジトリタブを選択し、マシンのバックアップされたデータ行を確認すると、“元のサイズ(MB)”の項があります。
このサイズがバックアップマシンのディスクサイズとなりますので、9.14TBを超えているか確認してください。
条件2. バックアップに圧縮を使用している場合
*vRangerのジョブを作成時のオプションで“バックアップしたファイルを圧縮します”を設定することができます。この設定にチェックを入れた場合は、バックアップに圧縮を使用しています。既存のジョブでの確認方法は、vRangerのGUIのマイジョブの画面で、作成したジョブが確認できます。ジョブを選択すると、画面下側に“ジョブテンプレートの詳細”が表示されます。この中のオプションの項に”バックアップしたファイルを圧縮します”とありましたらバックアップに圧縮を使用しています。
vRangerで仮想マシンのバックアップ時に圧縮機能を有効にすると、リストア可能なサイズは9.14TBとなります。この制限はvRangerの書き込みデータのブロックサイズに比例してリストア可能なサイズが増減致します。圧縮有効時のデフォルトブロックサイズは256KBとなりリストア可能なデータサイズが9.14TBとなります。vRangerのブロックサイズを増加させることで、さらに容量の大きな仮想マシンのデータをハンドリングすることが可能となります。
この制限は将来のバージョンにて修正される予定となっております。
バックアップ圧縮時のvRangerブロックサイズを変更して頂くことで9.14TB以上の仮想マシンをリストアすることが可能となります。
注意: vRangerブロックサイズはバックアップ時の設定状態に依存し、設定をご返信頂いても既存のバックアップデータはバックアップ時のブロックサイズがそのまま適用されます。そのため、条件に該当する仮想マシンのバックアップはvRangerブロックサイズ変更した後にフルバックアップが必要になります。
この制限は以下の手順で変更が可能で、設定を変更することで9.14TB以上の1台のマシンのリストアが可能となります。
手順1. vRangerのサービスを停止します。(vRanger service , vRanger File Level Restore Service)
手順2. C:\Program Files\Dell\vRanger\Vizioncore.vRanger.Service.exe.config ファイルの編集します。
修正前:
<add key="BlockSizeWithCompression" value="256" />
修正後:
<add key="BlockSizeWithCompression" value="4096" />
*4096の設定で146.28TBまでの容量のリストアが可能となります。
手順3.vRangerのサービスを開始します。(vRanger service , vRanger File Level Restore Service)
手順4. フルバックアップを実施して頂きます。
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