システムイメージとKBEをUSBフラッシュディスク(USBメモリ)にインストールして展開を行いました。
USBメモリによるOS展開を1台のPCにたいして行った後、2台目のPCをそのUSBで起動しようとすると起動出来なくなりました。
Windows Boot Manager は次のようなメッセージを表示します。
内部のタスクでブートドライブの指定を行う処理に問題があり、USBドライブ内のboot\bcdが書き換えられてしまったためです。
本事象はv4.1以上で修正済みです。 USBへのKBEインストーラーを再ダウンロードしUFD KBEを新たに作成しなおせば解消されます。
それ以前のバージョンでは次の手順にて回避します。
[USBdrive]\boot\bcd が変更されているため、ダウンロード済みUSBフラッシュストレージ用KBEのZIPファイルに含まれるbcdファイル(files\boot\bcd) から置き換えれば、USBからのKBEブートは可能になります。
再発しないようにするには、USBメモリにKBEとシステムイメージを インストールした後で、USB内のポストインストールタスクのスクリプトを修正する必要があります。
例えば、ボリュームの文字が G(System)+W(Windows)の構成でキャプチャしたような場合にはKBE(PE上)でおそらくUSBがC,D,Eあたりにアサインされてこの状況になり得ます。
以下の手順でスクリプトを修正します。
手順
イメージをインストール済みのUSBドライブ内で set_kace_path.vbs を探します。
パス: [USB]\KACE\applications\#\set_kace_path.vbs
#の数字は同一アプライアンス上であれば同じです。
番号を最初に見つけたら以後はその番号の下にあると考えて結構です。ただしハードウェア更新/仮想版への移行などで、アプライアンスの移行をおこなった場合には見直す必要があります。
set_kace_path.vbs を LF改行を表示・保持出来るエディタで編集して下さい。
(追加行) 先頭から23行目あたりDim で始まる箇所の下に以下の行を追加します。
Dim oShell,usbdrive
usbdrive = oShell.ExpandEnvironmentStrings("%UFDPATH%")
(変更行) 変更を行う処理の位置を探します。
96行目を次のように変更します。
発生条件
発生するケースは以下を満たす必要があります。この条件は非常に稀と言えます。
・USB KBEから起動している
・システムイメージがもつボリュームの先頭のドライブレターがCではない
・USBによるKBEブート時のUSBメモリに割り当てられたドライブレターが同じかUSBのほうがCに近い場合。(意図的にドライブレターを変えてキャプチャしている、起動時にHDDにパーティションが全くない等)
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