SharePlex® 11.4
リリースノート
リビジョン: 2024/09/10
新機能 |
解決された問題と機能強化 |
非推奨のプラットフォームとオペレーティングシステム |
基本システム要件 |
ソースとターゲットのシステム要件とデータ型 |
Oracleからレプリケートする際のシステム要件とサポート条件 |
PostgreSQLからレプリケートする際のシステム要件とサポート条件 |
PostgreSQL Database as a Serviceからのレプリケートする際のシステム要件とサポート条件 |
既知の問題 |
製品ライセンス |
第三者からの情報提供 |
20年以上にわたり、SharePlexはミッションクリティカルなデータベース環境に高速データベースレプリケーションを提供してきました。
SharePlexは、多様で複雑なデータ可用性のニーズに対応するため、さまざまな構成をサポートしています。主要な使用例は、データベースのスケーリングと可用性に関連しています。
SharePlexは、レプリケーションによって、計画的モードまたは計画外モードでのシームレスな高速フェールオーバーとフェールバックが可能な重複データベースを別の場所に維持し、OracleおよびPostgreSQLの信頼性の高い高可用性およびディザスタリカバリ構成をサポートします。
また、SharePlexは、PostgreSQLからPostgreSQL、OracleからOracleにおけるコンフリクト解決を伴う双方向のアクティブ/アクティブ構成をサポートし、水平スケーリングと地域ユーザの近くへのデータベースの戦略的配置をサポートします。
SharePlexは、複雑なOracle環境におけるOracleからPostgreSQLへの移行のリスクを軽減するために、コンフリクト解決を伴うクロスプラットフォーム(Oracle←→PostgreSQL)の双方向アクティブ・アクティブレプリケーションをサポートすることができます。
SharePlexは、OracleまたはPostgreSQLのレポートワークロードをオフロードすることで、スケーリングを改善することができます。
もう1つの使用例は、アプリケーション統合、データベースの相互運用性、データレイクの構築をサポートするための(一般的に)クロスプラットフォームのデータ移動です。次のような例があります。
データウェアハウス/データ・レイク・パイプラインをサポートするためのSnowflakeへのPostgreSQLおよび/またはOracleレプリケーション
リアルタイムストリーミング分析アプリケーションにおけるKafkaへのPostgreSQLおよび/またはOracleレプリケーション
データベースのリファクタリングやOracleからPostgreSQLへの移行をサポートするための、システム間の相互運用性を提供するPostgreSQLからOracle(または)OracleからPostgreSQLへのレプリケーション。
また、SharePlexを使用して、Oracleターゲットに変更履歴データベースを維持するためにOracleソースからデータをレプリケートすることもできます。ソースの変更に基づいてターゲットの行が更新または削除されるのではなく、ソースの変更ごとにターゲットに新しい行が挿入されます。その結果、ソースデータベースに加えられたすべての変更の時系列履歴を反映したアーカイブが作成されます。
SharePlexの価値と汎用性は、顧客の要件や要望とともに高まり続けています。SharePlexは信頼性が高く、メンテナンスコストも比較的低いソリューションですが、当社のトップクラスのサポートチームが24時間体制でどのような問題にも対応します。お客様が導入を開始する際には、経験豊富な当社のプロフェッショナル・サービス・チームをいつでもご利用いただけます。
SharePlexに関する専門家のアドバイスや最新ニュースを入手したい場合は、https://www.quest.com/community/products/shareplexのSharePlexコミュニティにご参加ください。専門家によるフォーラム、ブログ、ビデオ、その他の情報、お客様やパートナーからの情報などをご活用ください。
このリリースのSharePlexはソースとターゲットの両方としてのPostgreSQLデータベースでCompareおよびRepairコマンドをサポートするようになりました。また、以下のデータベースバージョンとオペレーティングシステムもサポートするようになりました。
PostgreSQL 16とPostgreSQL Enterprise Database(EDB)16(ソースとターゲットとして)
Kafka 3.3および3.6.1(ターゲットとして)
JMS Apache ActiveMQ 5.16.7
JMS IBM MQ 9.3
Snowflake 8.1(ターゲットとして)
RHEL(Red Hat Enterprise Linux)9.x
Compare/Repairコマンドのサポート:
CompareとRepairコマンドが、ソースとターゲット両方のPostgreSQLデータベースでサポートされるようになりました。
データ型のサポート:
JSONとJSONBデータ型が、PostgreSQLからPostgreSQLへのレプリケーションでサポートされるようになりました。
注意: JSONおよびJSONBデータ型は、論理レプリケーションでのみサポートされます。
Snowflakeのパフォーマンス向上:
ターゲットとしてのSnowflakeデータベースに対する一括更新と一括削除のレプリケーションがサポートされるようになりました。ただし、以下の高度なデータ型を除きます。
RAW、LONGRAW、BLOB、CLOB、NCLOB、BINARY_FLOAT(Oracleデータベース用)
CHAR(2000)、VARCHAR(4000)、TEXT、BYTEA (PostgreSQLデータベース用)
データベース/プラットフォームのサポート:
このリリースには、ソースとターゲット両方としてのPostgreSQL 16とPostgreSQL Enterprise Database (EDB) 16のサポートが含まれています。
このリリースには、ターゲットとしてのKafka 3.3と3.6.1のサポートが含まれています。
このリリースには、以下のJMSメッセージキューのサポートが含まれています。
Apache ActiveMQ 5.16.7
IBM MQ 9.3
このリリースには、ターゲットとしてのSnowflake 8.1のサポートが含まれています。
オペレーティングシステムのサポート:
このリリースには、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)9.xのサポートが含まれています。
その他の機能:
このリリースには、論理レプリケーションを使用した高可用性を備えるAzure Flexible Serverのサポートが含まれています。
このリリースには、サポートされているすべてのUnixプラットフォームでの通信プロトコルTLS 1.3のサポートが含まれています。
このリリースにはDockerコンテナのサポートが含まれています。
以下は、SharePlexのこのリリースで対処された問題です。
問題のID | 既知の問題 | ソースとターゲット | コンポーネント/機能 |
---|---|---|---|
SPO-24851 | DML操作の実行後、Compare/Repairステータスを確認すると、初期段階で「Total Rows(合計行)」セクションに無効な情報が表示される。 | OracleからOracleへ | Compare/Repair |
SPO-24847 | prod/installまたはVARDIR/dataディレクトリからsilentora_setupを実行すると、RDSデータベースのサイレントセットアップが失敗してエラーが出る。 | OracleからOracleへ | Oracleのサイレントセットアップ |
SPO-24845 | 実行時間がSP_OPO_MAX_OEXN_TIMEパラメータで設定された時間を超えても、Posterプロセスが終了しない。 | OracleからOracleへ | Poster |
SPO-24840 | 複数のホスト名が1つのIPアドレスに関連付けられている場合、/etc/hostsファイルにリストされている最初のホスト名がディザスタリカバリ手順で使用され、ユーザがコマンドで指定したホスト名に更新されない。 | 該当なし | Provisionユーティリティ |
SPO-24819 | OracleからXMLファイルにデータをレプリケートするときに、XMLファイルの出力にコミットが欠落する。この問題はSharePlexバージョン10.2で確認している。 | OracleからXMLファイルへ | XMLファイル |
SPO-24809 | ターゲットでProvisionユーティリティを実行してソースホスト名を変更しようとすると、エラーが表示される。 | OracleからOracleへ | Provisionユーティリティ |
SPO-24803 | SharePlex Posterプロセスで、バッチ挿入操作のメッセージがコンフリクト解決の一環として破棄される。 | OracleからOracleへ、OracleからPostgreSQLへ | Poster |
SPO-24801 | 長さが4000バイトを超える欧文文字セットのデータをレプリケートしているときに、SharePlex Readerプロセスが再起動し、「Invalid Length(長さが無効です)」エラーが表示される。 | OracleからPostgreSQLへ | Reader |
SPO-24791 | OracleからOracleへ誤ったXMLデータがレプリケートされる。 | OracleからOracleへ | XMLデータ |
SPO-24784 | ソースに対するDDL操作によって表示列または非表示列を変更すると、CaptureプロセスとPosterプロセスのオブジェクトキャッシュが元の状態に戻らず、データが目標の列にレプリケートされない。 | OracleからOracleへ | CaptureとPoster |
SPO-24747 | 名前空間がネストされたXMLデータをレプリケートする際に、誤ったデータがターゲットにレプリケートされる。 | OracleからOracleへ | XMLデータ |
SPO-24743 | 「行外」にセキュアファイルを持つLOBデータに対してDML操作を実行中に、SharePlex PosterプロセスがJSON構文エラーで停止する。 | OracleからOracleへ | Poster |
SharePlex 11.4バージョンで非推奨となったプラットフォームまたはオペレーティングシステム:
Oracle Solaris x86 11.3
注意: SharePlex 11.xは、UnixおよびLinuxプラットフォームへのインストールのみをサポートしていますが、Windowsをサポートするバージョンは将来提供される予定です。そのため、Windowsプラットフォームは非推奨とは見なされていません。ほとんどの場合、Windows上で稼動しているシステムのレプリケーションは、リモートレプリケーションによってサポートされています。詳細については、「ソースとターゲットのシステム要件とデータ型」を参照してください。
今後のリリースで非推奨となる予定のプラットフォーム:
現時点で非推奨となる予定のプラットフォームはありません。
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