クラッシュの要因は多岐にわたり、既知のお問い合わせでは次のような原因が確認できています。
SSDM のクラッシュを避けるための対処法を原因ごとに記載します。
セキュリティ対策ソフトの影響
セキュリティ対策ソフトで %TEMP% フォルダーのウイルスチェック除外または、SSDM 実行時のみ一時的に無効化をお試しください。
SSDM は移行処理中に %TEMP% フォルダーを作業領域として変換データやログの記録領域として利用しますので、セキュリティ対策ソフトがそれら %TEMP% フォルダーのデータをスキャンさせないことで、事象を回避できる可能性があります。
ドライバーや関連モジュールの影響
NIC ドライバーや OS の更新プログラムで最新のバージョンを適用することをお勧めします。SSDM は実行モジュールがネットワーク上にあり、その実行モジュールの制御に OS のモジュールを利用するため、これらを更新することで、事象を回避できる可能性があります。
省電力モードの影響
Windows および NIC ドライバーの設定で SSDM 実行中にスリープや電源オフにならないように設定ください。
移行対象メッセージの破損
対象のメールを Notes Client で開くことができるかご確認いただき、開けないまたは表示に問題がある場合は、対象メッセージの破損が疑われます。技術情報 103472 をご参考にメールファイル データベースの修復をお試しください。
SSDM の変換処理
[Exchange] RewriteRTF=1 以上、または [Notes] RewriteDocLinks=0 のいずれか、または両方のパラメーターをお試しください。
SSDM は既定で Notes API を利用し、メッセージをリッチテキスト形式に変換していますが、この処理に問題があり、事象が発生することがあります。この場合、[Exchange] RewriteRTF パラメーターで Microsoft リッチテキスト コンバーターを利用して変換するように変更することで事象を回避できる場合があります。RewriteRTF パラメーターの詳細はパラメーターリファレンスをご参考ください。
Windows の言語が日本語の場合、MNE 4.16.402 以前 (2020 年 1 月現在) で DocLink の処理中に SSDM がクラッシュすることがあります。この場合は [Notes] RewriteDocLinks=0 で DocLink の処理を変更することで対処可能な場合があります。RewriteDocLinks パラメーターの詳細はパラメーターリファレンスをご参考ください。
上記の対処を行っても解消できない場合
事象発生が特定の端末で発生する場合は、MNE QMM コンソールサーバー上で変換する、別の事象が発生しない端末で変換処理を行うことをご検討ください。
この対処が困難な場合は、調査のために下記の情報とともにサービスリクエストを発行ください。
事象発生端末のアプリケーション/システム イベントログ
事象発生時の SSDM ログ *1
事象発生状況の詳細 *2
メール文書またはそのサンプル *3
クラッシュ時のダンプファイル *4
*1
SSDM が処理中クラッシュした場合は所定の場所にログが保存されませんが、%TEMP% フォルダー内に拡張子が wlog のファイルが存在します。このファイルをご提供ください。
*2
事象の再現性に関して特定のメッセージ、特定の端末のみで発生する、またある一定の時間で発生するなど、確認できている条件、また事象発生日時、発生時の画面キャプチャーなどをご提供ください。
*3
事象が発生するメール文書が格納されている Notes メールファイルデータベース (.nsf) をご提供ください。
なお、提供いただく際は弊社で nsf ファイルを開らくことが可能なように、暗号化とアクセス制御リストの解除を行ってください。
*4
ダンプファイルの取得方法は 技術情報 257482 をご参考ください。
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