SMA間でデータベースを移行する手順 (4287917)

現在使用中のシステム管理アプライアンス（SMA）のデータを別のSMAに移動する必要が発生することがあります。主に次のようなシナリオです。

• トライアルのSMAを新しいアプライアンスあるいは仮想アプライアンスに移行する
• 古いK1000アプライアンスを（新規の）ハードウェアリフレッシュ用のアプライアンスあるいは仮想アプライアンスに移行する。

重要

• サーバーの正確なバージョンを書き取ってください。
• 既存のアプライアンスと新規アプライアンスは同時に起動して作業できるように異なるIPアドレスを持たせておくことを推奨します。トライアル/古いSMAのデータベースを新規アプライアンスにアップロードして読み込ませると、新規アプライアンスのIPアドレスはトライアル/古いSMAのIPアドレスに変わります。
• 移行元（トライアルまたは既存のアプライアンス）と移行先（新規）のアプライアンスのSMAのバージョンは正確に同一である必要があります。: バージョンが完全に同じであることをご確認ください。同一ではないバージョン間の移行は失敗します。.

移行の手順:

1. 設定 | アプライアンスの更新 へ移動し、お使いのアプライアンスの完全なライセンスキーを取得して移行作業時にアクセスできる場所へコピーします（ローカルのファイルなど）。
   1. ライセンスキーは単一組織のアプライアンスでは AdminUI の設定メニューにあります。
   2. ライセンスキーは複数組織が有効なアプライアンスでは システムの設定メニューにあります。
2. 新規SMAについて必要な文書を入手します。
   1. 仮想化環境について
      1. Recommended Virtual Appliance Configuration for Scalability (4211368)
      2. How to: Configure initial network settings manually (4368148)
      3. KACE Systems Management Appliance Common Documents Technical Specifications for Virtual Appliances
   2. Hyper-V
      1. Troubleshooting KACE Appliance Network Performance Issues and Disconnects on Hyper-V (4303887)
      2. Configuring Backup Integration Services (BIS) appropriately for SMA and SDA VMs running on Hyper-V to prevent MySQL database file corruption (4212535)
      3. KACE Systems Management Appliance  Hyper-V Setup Guide
   3. VMWare
      1. KACE Systems Management Appliance  VMware Setup Guide
   4. Azure
      1. KACE Systems Management Appliance  Azure Setup Guide
   5. Nutanix
      1. KACE Systems Management Appliance  Nutanix Setup Guide
3. 移行先（新規）SMAの作成
   1. 移行先SMAのバージョンとバックアップデータを取る移行元のSMAのバージョンは完全に同一である必要があります。
      1. バージョンが揃っていない場合、既存SMAをバージョンアップして新規SMAとバージョンを揃えます。
      2. もし更新できなかったり必要なSMAの更新ファイルがダウンロードページ に見つからない場合はテクニカルサポートへお問合せください。
4. 移行元（既存）SMAにおいてシングルサインオン（SSO）を有効にしている場合には SSOを無効化してください。
5. ダウンタイムの発生について社内チーム内で調整してください。
   1. 次のステップでは 移行元（既存）のSMAからバックアップを取得を行います。
   2. バックアップの取得後に新規にタスクを追加するとその変更が移行先の復元データに含まれない事象が発生します。そのような状況を許容するかあるいは発生しないように調整してください。
6. バックアップデータの取得と保存（オフボーディング）: 既存(移行元)SMAからFTPのバイナリモードで転送します。
   1. "手動でKACE SMAのバックアップを行いバックアップファイルを取得する方法 (4298818)" をご参照ください。
   1. KACE SMAでバックアップファイルをFTP経由でダウンロードおよびアップロードする設定 (4298838)
   1. バックアップファイルを自動で指定のディレクトリへ送るオフボード転送機能 (4287864)
   1. 動画 Offboard Backup Transfer (4218794) 英語
7. 移行元（既存） SMAを停止します。
   1. 停止しても、新環境への移行作業の完了が確認できるまで移行元を出来るだけ削除しないでください。

メモ:  次の工程では 新規アプライアンスの再起動が発生します

CRITICAL: 既存アプライアンスで取得したバックアップを新環境で復元すると新旧の環境でIPアドレスとホスト名の重複が発生することになります。事前にお客様の環境のネットワークチームに相談しNICの無効化またはネットワークの分離が適切に行われることを確認してください。（同一ネットワーク内で同じIPアドレスのマシンが２つ発生しないように）

6. 移行元（既存）環境からのバックアップデータを新規SMAへアップロードします
   1. KACE SMAでバックアップファイルをFTP経由でダウンロードおよびアップロードする設定 (4298838)" をお読みください。（※）
7. ベースと差分ファイルの両方をアップロードしたらラジオボタンでそのセットを選択して 復元 をクリックします。
   この処理は1時間程度かかる可能性があり、その間SMAは使用不可になることにご注意ください。 復元にかかる時間はバックアップファイルのサイズに依存します。
8. 復元が完了するとSMAは再起動します。リブート後、このSMA（新環境）は旧環境でバックアップが作成されたときと同じ状態になります。認証やネットワーク設定なども同じものになります。

※SMA Samba共有が有効な場合、\\k1smahost\clientdrop\ へバックアップファイルをコピーすることでもバックアップデータのアップロードが可能です。