■始める前に
レプリケーション共有を構成するには、以下の準備が必要です。
最初にレプリケーション共有を利用するデバイス向けのラベル(デバイスラベル)を作成します。
複製されるファイルが書き込まれるターゲットパスへの書き込み権限(および認証情報)を用意します。
KACEエージェントをターゲットパスにアクセスできるマシンあるいはターゲットのファイル共有をホストするサーバーマシンにインストールします。
レプリケーション共有設定においてターゲットパス(複製先)に書き込みを行えるのは、インベントリの「デバイス」リストに表示されているエージェント管理対象デバイスのみです。複製のためのエージェントデバイス(レプリケーションデバイス)として使いたいデバイスが「デバイス」選択に表示されない場合は、先にデバイスを登録する必要があります。
メモ: 1つのレプリケーション設定において複製を行うエージェントデバイス(レプリケーションデバイス)は同時に1台しか指定できません。すでにほかのレプリケーション設定に割り当て済みのデバイスをレプリケーション設定用に指定することはできません。また1つのレプリケーション設定に複数のエージェントを割り当てることもできません。エージェントを冗長化する仕組みはありません。
手順
「レプリケーションスケジュールの詳細」ページに移動します。
KACE SMA管理者コンソール(http://ksma_hostname/adminui)にログインします。または、「管理ヘッダーに組織メニューを表示」オプションがアプライアンスの「一般設定」で有効になっている場合は、ページの右上隅で、ログイン情報の横にあるドロップダウンリストから組織を選択します。
左側のナビゲーションバーから 配布 | レプリケーション へ移動します。
「アクションの選択」| 「新規作成」をクリックします。
「設定」セクションで、「有効」チェックボックスをオンにします。
オプション: デバイスがレプリケーション共有のダウンロードパスへアクセスできない場合にシステム管理アプライアンスを使用させるには、「アプライアンスへのフェールオーバー」にチェックを入れて有効にします。
注: 「アプライアンスへのフェールオーバー」を有効化するのは、レプリケーション共有のテスト後としてください。
「デバイス」ドロップダウンリストで、レプリケーションデバイスとして使用するデバイスを選択します。
レプリケーション共有は以下の2通りの方法で作成できます。
ローカルで作成する。
共有ネットワークドライブ上に作成する。
複製するパッチの「オペレーティングシステム」と「ロケール」を選択します。パッチサブスクリプションで選択したオペレーティングシステムとロケールにしたがって、リストが入力されます。
パッチとDell更新プログラムおよびWFUファイルをレプリケーション共有にコピーする場合、「アプリケーションパッチを含める」チェックボックスおよび「Dellアップデートを含める」「Windows Feature Update を含める」のチェックボックスをオンにします。
「ターゲットの共有」の設定を入力します。
オプション | 説明 |
パス |
レプリケーションデバイスがレプリケーションの作成先として使用するパス。アプリケーションはアプライアンスからこの場所にコピーされます。 |
資格情報 |
レプリケーションドライブ(ターゲットパス)に使用される認証情報(ユーザー名およびパスワード)の設定を新規作成または選択します。 レプリケーション共有のパスワード。使用できるのは英数字のみです。ただし、使用できない文字(「@」など)もあります。 |
ラベル |
レプリケーション共有を使用させるデバイスのラベル。ここで指定されたラベルがついているデバイスは この共有からファイルをダウンロードするようになります。 選択したラベルでKACE_ALT_LOCATIONが指定されていないことを確認します。KACE_ALT_LOCATIONは、デバイスへのファイルのダウンロード中、 |
「ダウンロードの共有」の設定を入力します。
オプション | 説明 |
パス | レプリケーションドライブからアイテムをコピーするためにレプリケーションラベル内のデバイスによって使用されるパス。 例えば、UNCパスは次のようになります。 \\fileserver.kacetest.info\distpoint\kacerep その他のデバイスには、この共有フォルダからレプリケーションアイテムをコピーするための読み取り権限が必要です。 |
資格情報 | レプリケーション共有のダウンロードパスへのアクセスに使用される認証情報(ユーザー名およびパスワード)の設定を新規作成または選択します。
ダウンロードパスにアクセスするためのログイン名およびパスワード。書き込みができる必要はありません。 使用できるのは英数字のみです。ただし、使用できない文字(「@」など)もあります。 |
「スケジュール」セクションで、各設定を次のように指定します。
オプション | 説明 |
高帯域幅 | レプリケーションに使用される最大帯域幅。このフィールドを空白にすると、レプリケーションに使用可能な最大帯域幅が使用されます。このフィールドは、バイト/秒単位で指定します。 デフォルトは0であり制限しません。 |
低帯域幅 | レプリケーションに使用される制限された帯域幅。このフィールドを空白にすると、レプリケーションに使用可能な最大帯域幅が使用されます。このフィールドは、バイト/秒単位で指定します。 デフォルトは0であり制限しません。 |
スケジュールテーブル | 1時間(24時間形式)および曜日ごとに使用される帯域幅。 • 帯域幅の選択を変更するには、四角形内をクリックします。 • 時間(列)を選択するには、時間の数字をクリックします。 • 曜日(行)を選択するには、曜日をクリックします。 帯域幅は以下のように色分けされます。 • 白:レプリケーションがオフになっています。 • 水色:レプリケーションが低帯域幅で実行されます。 • 青: レプリケーションが高帯域幅で実行されます。 |
スケジュールのコピー元 | ドロップダウンリストから、アイテムの複製時に使用する既存のレプリケーションスケジュールを選択します。 |
メモ | 任意の追加情報を入力します。 |
「保存」をクリックします。
「レプリケーション」ページが表示されます。
(オプション)レプリケーション共有をテストしたら、手順3に戻って「アプライアンスへのフェールオーバー」を有効にします。
以上です。
アイテムの複製状態のはレプリケーション一覧およびレプリケーション詳細のスケジュール表・メモ欄の下のエリアにて確認できます。
一覧のToDo欄が0の場合すべて指定されたアイテムは複製された状態です。そうでない場合にはレプリケーションキューに複製が必要なアイテムが示されます。
[共有インベントリの表示] [削除キューの表示] が見えている (最初の表示状態)
→ レプリケーションキューを表示。複製予定(まだ複製されていない複製対象)のファイルを示します。
[レプリケーションキューの表示] [削除キューの表示] が見えている
→ 共有インベントリを表示。複製済みのアイテムリストの情報を共有インベントリといいます。すでに複製されたファイルがリストされます。
→ 削除キューを表示。削除予定のファイルを示します。
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