単体テープドライブの登録時にテープドライブが /dev/nstX として複数表示される (4034116)

単体テープドライブの登録時にテープドライブが /dev/nstX として複数表示される

単体テープドライブの登録時にテープドライブが /dev/nstX として複数表示される

Date: 01/2008
Affected Product & Version – ALL
Affected Module & Version –　n/a
OS Version –　Linux
Application Information – n/a

現象/不具合内容:
NetVaultにて単体テープドライブを登録する際に、複数のデバイスファイルがドライブ追加ウィンドウに表示されることがあります (/dev/nrst0,/dev/nrst0a,/dev/nrst0l,/dev/nrst0mなど) がどれを選択して設定を行えばいいですか?

原因:
NetVaultではsgデバイスとして/dev/sgX を経由して単体テープドライブをハンドリングするためドライブ追加ウィンドウでは、本来/dev/sgXが表示されるべきですがOS上にsgドライバがロードされていない場合、接続した単体テープドライブがsgデバイスとしてOSから見つけることができないため、複数の/dev/nrstXデバイスが表示されてしまいます。

テープライブラリ装置内のテープドライブについては、本現象は発生しません。

対処方法:
マシンに接続された単体テープドライブを以下の手順に従いsgデバイスとして認識させ NetVaultにてこのドライブを登録します。

(1) sgドライバをロードします

　　# modprobe sg

(2) sgドライバがロードされたことを確認します。

例)
　　# lsmod | grep sg
sg 36140 0 (auto_clean)
scsi_cmd 107308 3 (sg mptscsi.h sd_mod)

(3）　sg経由でOSからデバイスが認識できるか確認します

　 例）
　　# ls –al /dev | grep sg
crw-rw---- 1 root disk 21, 0 2007/1/15 10:00 sg0

(4) OSを再起動しても継続して sg デバイスが認識されるように、rcファイルなどに記載します。

例１）
a) NetVaultインストールディレクトリ以下 etc以下の startup.sh を別名保存します。

# cp /usr/netvault/etc/startup.sh /usr/netvault/etc/startup.sh.ORG

b) startup.sh ファイルをエディタを使用して以下のようにSGドライバのロードコマンドを追加し保存します。
　　---
PATH=$PATH:/usr/bin
OS='uname'
---
以下に
---
modprobe sg
echo "SG Driver loaded"
---
を追加

c) OS起動時に、この startup.sh が動作するため　NetVault サービス起動前にSGドライバがロードされます。


例２）

a) NetVaultインストールディレクトリ以下(/usr/netvault) etc以下にエディタを用いて以下のスクリプト(sg_load.sh)を作成します。

---
　　　#!/bin/sh
modprobe sg
echo "SG Driver loaded"
exit
---

b) a)で作成したファイルに実行権限を与え、rcディレクトリからシンボリックリンクを張ります。

# chmod +x /usr/netvault/etc/sg_load.sh
# ln -s /etc/init.d/sg_load /usr/netvault/etc/sg_load.sh
# ln -s /etc/rc3.d/S98sg /usr/netvault/etc/sg_load.sh

(5) NetVaultにて、ドライブ追加ウィンドウから sgデバイスを選択し追加します。

　　単体テープドライブが sg デバイスとして認識されている場合には、ドライブ追加ウィンドウに表示されるドライブはドライブ１台に対して１つとなりますので、こちらを選択して追加します。

ソリューション番号：3380

BakBone SFDC Solution Number: 00003380